キャリア教育コーディネーターは、就学中の子供に職業観や勤労観を知ってもらい、理解を促す役割を果たす職業として位置づけられています。近年は、学校の授業の一環として、キャリア教育コーディネーターによるキャリア教育を実施しているところが増えています。
今回は、実際のキャリア教育コーディネーターの仕事や取得に関することを中心に紹介をしていきましょう。
もくじ
キャリア教育コーディネーターとは?
キャリア教育コーディネーターとは、一般社団法人キャリア教育コーディネーターネットワーク協議会が運営する資格です。自らゲスト講師として各学校でキャリア教育に関連した講義する仕事でないのがポイント。「学校×地域×企業組織」を結びつけることで、児童や生徒の職業観を持たせ、将来について考えるきっかけを作る人材です。このようのキャリア教育コーディネーターは、学校のキャリア教育を支援し、より充実させる裏方の職業と捉えると良いでしょう。
参考
”キャリア教育コーディネーター”になるには|キャリア教育 総合情報サイト
第8回キャリア教育コーディネーター 認定試験|キャリア教育 総合情報サイト
キャリア教育コーディネーターの主な仕事内容5つ
キャリア教育コーディネーターの仕事内容について知りたいと思う方もいることでしょう。この機ではキャリア教育コーディネーターの主な仕事内容について5つピックアップしました。
学校のニーズを把握
キャリア教育コーディネーターは、学校の教育方針や地域性を事前にリサーチすることが必須。特に私立や国立の学校に関しては、独特の教育方針を展開している場合もありますので、学校のニーズに応じたキャリア教育をすることが求められています。
また、男子校・女子校といった学校と、共学校でもキャリア教育の展開に違いがありますので、その点も頭に入れながら学校のニーズを把握しておきましょう。
子供・教育機関・地域と企業の橋渡し
地域性に関しても、キャリア教育コーディネーターが理解する点の一つとして挙げられます。例えば、学校の近くに町工場が多い、IT企業が多数ある、農家が多い……など、地域によって展開するキャリア教育にも違いが生じます。自治体などの情報をチェックしながら地域性も理解しておきましょう。
児童生徒の能力を引き出す
キャリア教育コーディネーターの力の見せどころと言えば、児童や生徒の能力をいかに引き出すキャリア教育を届けるかという点です。対象の学校にどのような児童や生徒がいるのかリサーチしたり、実際にヒアリングなどをしたりして、最適な能力の引き出し方を考えます。
キャリア教育の実施関連の業務
企業や組織の方を学校に招くキャリア教育を行うには、当日のトラブルが発生しないよう、事前の綿密な準備が必要です。学校内であれば、実施する教室の広さや机椅子の状況と、ノートPCをつなぐプロジェクターやケーブルの本数や場所などをチェックします。そして、学校や企業との打ち合わせやメールでのやり取りも必要となっていきます。
教育プログラムの考案
キャリア教育コーディネーターの仕事は、学校の方針・地域性・対象学年によって教育カリキュラムに違いがあります。そのため、オリジナルの教育プログラムを考案しなくてはなりません。
また、キャリア教育のプログラムは、国内の社会情勢や制度の改訂により、変更するケースも出てきます。職業に関する記事については、日ごろからチェックしておくといいでしょう。