キャリア教育コーディネーターの取得方法
キャリア教育コーディネーターの取得に関しては、ただ単に英検や秘書検のように各自で試験を受けて、合格点に達したら資格取得といった流れで取得はできません。この章では、取得方法について触れていきましょう。
本試験前に研修会に参加が必須
キャリア教育コーディネーターの資格を得るには、毎年1回、指定した育成機関において実施される2種類の育成研修会(エントリーコース・実践コース)の参加が必須。研修会での受講が完了したら、受験資格が得られます。その後、資格認定試験に臨む形となります。受験料は22,000円(税込み)。2019年度は、6月頭に東京と大阪などで認定試験が開催されました。
なお、認定試験の内容については、小論文(45分)・記述試験(45分)・実技試験(10分)・面接(15分)の4つで構成されています。
参考
一般社団法人キャリア教育コーディネーターネットワーク協議会
第9回キャリア教育コーディネーター 認定試験|キャリア教育 総合情報サイト
合格後の手続き
キャリア教育コーディネーターの合格率は、65~70%程度です。本試験に合格をしたら「認定キャリア教育コーディネーター」として登録。その際に認定証・認定カード・腕章の3つが送付されます。
合格した初年度の登録料は、1万300円(税込)、2年目以降は1万2,400円(税込)です。合格者のレベルアップを図る目的もあり、3年単位で更新する流れとなります。
参考
第9回キャリア教育コーディネーター 認定試験|キャリア教育 総合情報サイト
【ニュースリリース】第6回キャリア教育コーディネーター資格認定試験 結果|キャリア教育 総合情報サイト
【ニュースリリース】第7回キャリア教育コーディネーター資格認定試験 結果|キャリア教育 総合情報サイト
本記事で記載している試験に関する情報は、2019年7月6日時点の内容に基づいています。実際に、キャリア教育コーディネーターの資格を検討されている方は、公式ホームページで最新情報を確認しておきましょう。
教材
キャリア教育コーディネーターのテキストは、一般社団法人キャリア教育コーディネーターネットワーク協議会が発行している研修テキストがあります。公式ホームページから誰でも購入可能です。
購入ページ
出版物のご案内|キャリア教育 総合情報サイト
参考
2019年度《改訂版発行のお知らせ》キャリア教育コーディネーター育成研修公式テキスト|キャリア教育 総合情報サイト
なお、2019年度のテキストに関しては、学校の学習指導要領が変更されたこともあり、一部のカリキュラムも変更されました。
キャリア教育コーディネーターの働き方
キャリア教育コーディネーターの働き方は、組織に所属しながら学校・地域・企業を協働するタイプと、特に組織に所属せずフリーランスとして自分で開拓し、コーディネイトするタイプの2つがあります。そして、本業として幅広く活動している方もいれば、副業として件数をコントロールしながら活動している方もいるので、働き方についてはそれぞれ違いがあります。
キャリア教育コーディネーターに向いている人材
キャリア教育コーディネーターは、学校オリジナルのキャリア教育を展開するという職業柄、企画や提案がテキパキとできるタイプの方が向いています。仕事柄、学校・地域に関する情報も必要となるので、調べることが好きな方も向いていると言えるでしょう。
そして、企画や提案の段階であらゆる世代や性格の人たちと触れる機会も多いので、コミュニケーション能力に長け、かつ柔軟性のあるタイプの方にもふさわしい職業です。
まとめ
キャリア教育コーディネーターは、一般社団法人キャリア教育コーディネーターネットワーク協議会が運営する資格です。
仕事内容は、各学校のキャリア教育の企画や運営がメイン。学校・企業・地域の3つのパイプ役を担っています。企業の方や地域の方に講師を依頼したり、オリジナルの資料も作成したりするなど、多岐にわたっています。そして、企画や実施にあたり、下調べすることが多いことも特徴。コミュニケーション能力が高い方に向いている職業と言えるでしょう。
参考
第1節キャリア教育の必要性と意義 – 1306818_04.pdf|文部科学省
第2節各学年におけるキャリア発達課題 – 1306832_12.pdf|文部科学省
[2]高等学校におけるキャリア教育の論点と基本的な考え方|文部科学省
キャリアシリーズ2017_A4_0331 – Carrier_series2017_A4_0331.pdf|文部科学省
大学等におけるキャリア教育プログラム|文部科学省
厚生労働省委託 大学におけるキャリア教育 プログラム事例集|厚生労働省
キャリア教育・職業教育のあり方について|文部科学省