【親子必見!】高校を選ぶ際のポイントと失敗してしまう選び方 - cocoiro(ココイロ)

中学2年生の後半から中学3年生の前半で、どこの高校に行きたいかを選ぶ時期がやってきます。中学1年生のころからどの高校に行きたいかはっきり決めている学生もいるでしょうが、直前まで行きたい高校が分からない人もいるでしょう。充実した高校生活を送るために、高校選びは慎重にしたいところです。行く高校を間違えてしまった! と思ってしまってもやり直すことはできません。

この記事では、高校を選ぶ際のポイントや高校選びに失敗してしまう選び方をご紹介します。お子さんの性格や環境に合った高校選びのご参考にしてください。

高校を選ぶ際のポイント

漠然と○○高校は評判がいいから……という理由で高校を選んでしまうと、思っていた雰囲気と違ったりします。周りの評判も気になるかと思いますが、子供の性格や学力・雰囲気がその高校に合っているかが大事です。お子さんに合っている高校を選ぶ際のポイントを、以下にご説明します。

学科やコースを決めることが大事

中学までは義務教育で、全国どこの中学校でもほぼ同じ内容を学習していましたが、高校では専門的な分野を勉強する学科やコースもあります。高校の学科には普通科や看護学科、商業科、工業科などさまざまな学科が存在し、どの学科を専攻するかによって将来に大きく影響します。中学生のうちから「高校を卒業したら何になりたいのか」という将来設計を立てておくと、学科選びに迷うことはないでしょう。

学校の雰囲気

学校にはその学校独特の雰囲気というものがあり、さらに学科やコースによっても雰囲気が違います。この雰囲気というのは感覚的なものなので、実際に高校に行ってみてご自身の感覚で合う・合わないを見極めるほかありません。行きたい学校が見つかったら、学校見学やオープンキャンパスに行ってみると良いでしょう。

「よく挨拶をしてくれる」「校則を守れていない学生が多い」など、学校見学に行ってみないと分からなかった印象を受けることもあるでしょう。自分に合った学校の雰囲気はとても大事なので、行きたい高校が見つかれば学校見学に行ってみましょう。

志望校は2~3校に絞る

行きたい学校は1校に絞るのではなく、2~3校くらいに広げておきましょう。このとき、学科についてはバラバラではなく、絞っておいた方が良いでしょう。「今の学力で届きそうな高校」「滑り止めで受ける高校」「自分の成績よりも上の高校」という感じで探していきます。今の学力では届かないかもしれませんが、受験直前になって成績がぐんぐん伸びる子供もいるので、目標は高く持つことが大切です。

自分の学力に見合っているか

2011年9月、Benesse教育研究開発センターは高校1年生とその母親を対象として「高校受験に関する振り返り調査」を実施しました。母子3085組の調査結果において、「志望校選びに重視したこと」の上位5つは下記の通りとなっています。

項目 割合
自分の学力に合っている 94.9%
通学に便利な場所にある 70.9%
教育方針や校風がよい 61.2%
学費があまりかからない 58.3%
大学への進学実績がよい 55.1%

高校受験調査|Benesse教育研究開発センター,P5より筆者作成)

調査結果から分かるとおり、志望校を選ぶ際に重視したことを「自分の学力に合っている」と答えた人が圧倒的に多かったです。自分の学力に合わない高校だと勉強についていけず、学校に行く気がなくなってしまう可能性もあります。進学する学校が自分の学力に合っているかは、重要なポイントです。

自宅から学校までの通学時間

通学時間は、長いよりも短い方が良いでしょう。高校で部活をしていると夜遅くまで練習をしたり、帰りに友達と遊ぶこともあります。家から学校までの距離が遠いと、その分帰りもなるので親御さんも心配になってしまうのではないでしょうか。また、中学のころよりも勉強時間が増えるので、通学時間が短い方が自宅での勉強時間を確保できます。

過去の進学実績

過去の進学実績を見ることで、その高校への進学が自分の目標としている将来に近づくことになるかどうかを判断できます。「行きたい大学があるけれど、志望校の進学実績では行けそうにない」「○○に就職したいけど、その分野の進路実績は少ない」など、進路実績は志望校を選ぶ際に見ておくべき重要なポイントです。あまりにも目標とかけ離れた実績だと、志望校を選び直した方が良いかもしれません。

部活動

高校に入って部活をしたいと思う学生は多いのではないでしょうか。自分が入りたい部活が志望校にはないかもしれないので、高校を選ぶ際は目的の部活があるかどうかをチェックしておいた方が良いでしょう。