「子供の舌が白いような気がするけど、これは病気なのだろうか」と疑問に思われたことはありませんか。子供の舌が白くなる原因は、家でケアできるものから病院で治療を受ける必要があるものまで、さまざまです。今回は、子供の舌が白くなる主な原因から治療方法までご紹介させていただきます。
もくじ
子供の舌が白い!主な原因や治療方法は?
まずは、子供の舌が白くなる5つの主な原因や治療法をご紹介します。
舌苔(ぜったい)
原因
歯は磨くけれど舌の汚れまでは気にしていない、という子供も多いでしょう。舌はよく見ると小さな突起物に覆われています。この突起物に食べ物のカスなど老廃物が溜まり、細菌が繁殖したことで舌が白く見えることがあります。
舌苔は誰でもなりうる症状ですが、なりやすさは人によって異なります。例えば、口呼吸が多い、唾液の分泌量が少ない、物を食べるときに良く噛まないなどが、舌苔ができる原因になるそうです。
治療方法
舌苔は、特に病院で治療する必要はないと言われています。ただし、口臭の原因となってしまうこともあるため、子供の舌が白くなっていたら歯ブラシを使って洗浄することをおすすめします。
また、口呼吸をやめる、よく噛んで物を食べることにより舌苔を減らすこともできます。
舌カンジダ症
原因
舌カンジダ症は真菌(しんきん)による感染症の一種です。カンジダ菌が口内に異常発生することにより、乳白色や灰白色の苔(こけ)が口内の粘膜に発生します。人によっては口の中の粘膜に痛みを感じる、味覚障害が起こるといった症状が現れる場合もあります。
舌カンジダ症の原因となるカンジダ菌は、普段私達の口内にも生息しています。このカンジダ菌が体の抵抗力の低下や唾液量の減少、薬などの影響による口内の菌のバランス崩壊などを受けて異常繁殖することが、舌カンジダ症の発症につながるそうです。
治療方法
治療法として、以下のような処置が行われる場合が多いようです。
口腔内の清掃、抗真菌薬を含むうがい薬や塗り薬を使用しますが、時に抗真菌薬の内服を必要とすることもあります。
(引用元:口腔粘膜疾患 | 口腔外科相談室 | 日本口腔外科学会)
この病気は家庭で治療を試みるのは困難です。また症状が悪化し、口腔内の痛みや味覚障害につながる危険性があることを考えると、舌カンジダ症の疑いがある場合は医師に相談した方が良いでしょう。