「絶対音感」という言葉は聞いたことがあるものの、その定義や、絶対音感を得る方法について知らない親御さんも多いでしょう。子供が音楽に興味を持っているのであれば、絶対音感を身につけておくと将来的に役立ちます。今回は、絶対音感と相対音感の定義、身につける際に役立つアプリや音楽教室をご紹介します。
もくじ
絶対音感と相対音感
絶対音感とは
一言で表すなら、「基準音なしに音階を聞き分けられる能力」です。一般的な方は、音を聞いても「ドレミ」の音階を判別することは難しいものです。しかし、絶対音感を持っていれば、音が「ドレミ」のどこにあるかを理解できます。一度耳で曲を聞けば、正確に音を演奏することもできます。
これは、曲だけでなく、生活音などでもあてはめられます。例えば、ドアをノックする音、救急車やパトカーのサイレン、キーボードのタッチ音などでも音階を理解できるのです。こういった絶対音感は、幼少期に身につけやすいと言われています。
相対音感とは
絶対音感との違いに挙げられるのが相対音感です。相対音感は、基準となる音に比べ、音の高低を聞き分けられる力です。絶対音感とは異なり、誰しもが少なからず持っている感覚でしょう。基準音さえ分かれば、ドレミの音名は当てられます。この相対音感を養うためには、基準である主音の「ド」を移動させて歌う「移動ド唱法」が大切です。これは言い換えるなら、曲調に沿ってメロディをドレミで歌い、音と階名をセットで覚える方法です。
参考
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絶対音感を身につけるために
絶対音感を身につけるには、特別な訓練をしていく必要があります。絶対音感を身につけるために、大切なポイントは下記の4つです。
- なるべく幼少期から訓練を始めること
- 自宅で毎日数回練習を行うこと
- 自宅にピアノや電子ピアノを用意しておくこと
- 最後に、絶対音感学習の妨げになるような、ほかの音などを防ぐこと
絶対音感が得られれば、さまざまな可能性につながるかもしれません。しかし、絶対音感は音楽能力全体で見れば、あくまで一部。音楽家を目指す必須能力ではありません。絶対音感よりも、相対音感の方が音楽としては重要です。相対音感の力は年齢を重ねても練習次第で身につけられますが、絶対音感を身につけられる期間は幼児期に限られていると言われています。以前は、絶対音感は一部の才能ある人しか得られない能力と考えられていましたが、現在は正しい訓練を行えば身につけられると分かっています。
参考
絶対音感トレーニングレッスン|一音会ミュージックスクール