子供の小学校入学などの時期に、頭を悩ませる親が多いのが消せないところについてしまったボールペンのインク汚れです。特に大切な服や革製品、壁などにボールペンのインクがついた際はその解決に奔走しがちです。
この記事では、素材ごとの正しいボールペンの消し方を解説します。子供がいる方はもちろん、ビジネスマンの日常業務にも活用できるテクニックも取り上げていきます。
もくじ
ボールペンの消し方を知る前に理解しておきたいこと
子供が書いてしまったボールペンのインクを「すぐになんとかしたい」と考えている方がほとんどだと思いますが、まずは「ボールペンメーカーの見解」「油性、水性ボールペンインクの成分」「汚れがついた製品の特徴をチェック」というポイントを理解することをおすすめします。この知識を知らない状態で、服や革製品、壁などに書かれたボールペンを消そうとすると思いもよらない弊害を招いてしまうことがあります。
ボールペンメーカーの見解
ボールペンの消し方を知る前に理解しておきた1つ目の知識が、ボールペンメーカーの見解です。ボールペンメーカーの最大手であるZEBRAのホームページには、次のような見解を掲載しています。
誤って書いてしまったものを落としたい。そのようなお問合わせを日頃いただくことがございます。当社の基本概念といたしましては“落ちない”“消えない”ことを前提にしておりますので、簡単に落とすことは難しいのが現状です。
(引用元:インク汚れの落とし方│ZEBRA)
ボールペンを作っているメーカの意見を参考にすると、どうにもならないケースがあることを念頭に置いておくことも大切と言えます。
油性ボールペンインクの成分
2つ目のポイントは、油性と水性のボールペンインクの成分の違いです。すでにご存じの方がほとんどだとは思いますが、油性はその名のとおり、油を用いたインクであり、ほとんどのケースで汚れを落とすことが難しくなります。油は水を弾く役割を果たしているため、特に紙や服などの凹凸のある素材に書いてしまった場合は、かなり強い洗剤を使わない限り取ることができません。
汚れがついた製品の特徴をチェック
「汚れがついてしまった製品の特徴をチェックすること」も、ボールペンの消し方を知る前に確認しておくべき知識の1つです。汚れがついてしまった製品の性質によっては、洗剤やエタノールなどの消すために用いるアイテムの幅が広がるため、消せる可能性が高くなります。
なかには革製品などの高級品のように、洗剤を使うとダメージを与えてしまうものもあるため、事前に製品にどのような特徴があるかを理解しておくことが大切です。