小学校4年生くらいになると今までの学習や友人関係など様々な面で苦手意識が生まれてくることがあります。この時期を「9歳の壁」といい、中でも小4の算数は躓きやすい教科とし挙げられます。
今回は、そんな小学校4年生の算数問題とその上手な解き方について解説します。
もくじ
小4の算数問題には
目に見える具体的なものが対象だった低学年と比べると、小数や分数など実際にイメージできない抽象的なものに対象が変わってきます。では実際にどんな内容になっているのか、見ていきましょう。
わり算
4年生になると2桁÷2桁のわり算が登場します。これまで1桁ではできていた子供も、2桁になると急に難しく感じてしまうことがあります。
【例題】
・子どもが183人います。バスには40人までのることができます。みんながのるためには,バスは何台あればよいですか。
(引用元:小学校4年生算数科|北九州市立学校・幼稚園ホームページ)
分数
4年生になると分数が登場し、同じ分母のたし算やひき算を学ぶことになります。子供にとってはなじみのない計算方法になるので、なかなか理解ができないケースもあります。
がい数
がい数というのは「おおよその数」を表します。また四捨五入などもありますので、きちんと意味が分かっていないとどんどん分からなくなってしまうことになります。
【例題】
・がい数で表すとよいものはどれですか。
あ: お祭りに参加した人の数 い:50m走のタイム
う: 熱を出したときの体温 え: 全国の小学生の人数・四捨五入で( )の中の位までのがい数にしましょう。
1: 5467(百の位)
2: 68294(千の位)
3: 39825(一万の位)
4: 8513972(十万の位)
(引用元:小学校4年生算数科|北九州市立学校・幼稚園ホームページ)
折れ線グラフ
問題に示された数値をもとに、縦軸と横軸の意味を理解し、実際の数値を入れて折れ線グラフをつくるようになります。グラフを書くだけでは終わらず、実際に作ったグラフから考察をすることも必要になります。
図形の角や面積
4年生では長方形と正方形の面積の公式や、面積を表す単位、図形の角などについてもここで初めて学びます。
【例題】
・□にあてはまることばをかきましょう。
1・長方形の面積= □×□
2・正方形の面積= □×□
・次の面積を求めましょう。
1・ たて30㎝、横50㎝の長方形の面積
2・1辺が30㎝の正方形の面積
(引用元:小学校4年生算数科|北九州市立学校・幼稚園ホームページ)
垂直や並行
4年生では垂直と平行についての基本を学んでから、平行四辺形と台形についても学びます。
【例題】
□にあてはまる言葉をかきましょう。
1・2本の直線が直角に交わるとき,2本の直線は□であるといいます。
2・1本の直線に垂直な2本の直線は□であるといいます。
3・向かいあった1組の辺が平行な四角形を□といいます。
4・向かいあった2組の辺が平行な四角形を□といいます。
5・4つの辺の長さがみんな等しい四角形を□といいます。
(引用元:小学校4年生算数科|北九州市立学校・幼稚園ホームページ)
計算や式の順序
計算や式には順序やルールがあります。4年生になると( )を使った式や、たし算・引き算とわり算・かけ算が1つの式に入ったものを解くようになります。
【例題】
・20×5+7×8=
7×7-6÷2 =
9-16÷4×2=
5×(9-6÷3)=
(6×6-6)÷3=
8×(7-2)÷4=
(引用元:さんすうプリモン4年生・問題及び解答集|大和市立小中学校ホームページ)