子供の進学先として人気の高い慶應義塾横浜初等部。慶應義塾系列の小学校で、小中高一貫教育を掲げていますが、学校の特色や評判、入試難易度はどれくらいなのでしょうか。今回は、慶應義塾横浜初等部の受験方法から学校の内容まで、分かりやすく紹介します。
もくじ
慶應義塾横浜初等部とは
慶應義塾横浜初等部の母体である慶應義塾は、1858年に創立され、一貫教育の制度を確立してきました。子供を取り巻く環境が変化する昨今、横浜初等部では子供が社会に出て活躍できる人材になるよう、新しい教育にも取り組んでいます。それでは、具体的な教育理念や評判、比較されることが多い慶應幼稚舎との違いについて紹介します。
教育理念
慶應義塾は、もともとは大阪の通塾で指導していた福沢諭吉が江戸の藩邸に招かれ、教育の必要性を広めていったことが始まりとなっています。1868(慶応4)年の年号から「慶應義塾」と命名され、「独立自由にして而も実際的精神」という精神を今でも引き継いでいます。
「独立自由にして而も実際的精神」とは、既存の概念、権威や時代の流行等に迎合したり縛られたりすることなく、それらから自由に、自分で徹頭徹尾考え、実践することのできる独立の気力、そしてそれを可能にするあらゆる事物と現象を丁寧に観察し、その背後に潜む真実や真理原則を見抜く科学的な思考力と言えます。慶應義塾は、塾生一人一人にこのような精神の涵養を期待して来ましたし、学校そのものも、その姿勢を大切にして来ました。
(引用元:学校紹介│慶應義塾横浜初等部)
時代によって変化する教育法ではなく、人としての普遍的な「基礎」を作り上げる初等教育の大切さに注目した同学校。子供の発達段階に応じた教育法を取り入れることを一貫して続けており、慶應義塾の教育の大きな特徴となっています。
慶應幼稚舎と慶應横浜初等部の違い
同じく慶應系列の小学校として知られているのが、慶應幼稚舎です。慶應横浜初等部は2013年4月に開校した比較的新しい小学校ですが、日本一古い私立小学校として知られる名門校・慶應幼稚舎と慶應横浜初等部を比較する方も多くいるようです。小学校から慶應大学を目指す人にとっては選択肢が増えたといえます。しかし、慶應義塾系列のすべての中学校に進学することができる幼稚舎に対して、横浜初等部からは湘南藤沢中等部・高等部にしか進学ができないという制限があることもも頭に入れておかなければなりません。
また、教育方針にも違いがあり、幼稚舎では宿題を出さないクラスも多い一方、横浜初等部では子供にしっかりと勉強をさせる方針があり、1年生から宿題が出されるといわれています。積極的に学習する環境が整っている横浜初等部は、近年では人気も高まっているといいます。