子供はなぜ英語が苦手になってしまうのでしょうか? 当記事では英語が苦手になってしまう原因をはじめ、英語に対する苦手意識の克服法や勉強法についてご紹介しています。子供に英語を好きになってもらう方法を見つけてみてください。
もくじ
子供が英語が苦手になる原因
子供が英語を苦手になる原因が分かれば、苦手を好きに変えるきっかけをつかむことができるかもしれません。原因となり得ることを1つずつ見ていきましょう。
強制的に学ばされている
1つ目は、子供はまったく興味がないのに親が英語を身につけてほしいからと必死になっている場合です。やる気がないのに無理やり英会話スクールに通わさせられたり、英語の本を読まされたりすると、子供にはただの苦痛となってしまい、学習に対するモチベーションが下がってしまいます。
苦痛なことに対して進んで取り組んだり、習得したいと思わないのが普通であり、苦手意識が芽生えてしまうものです。また、親の「英語を学んでほしい」という思いがプレッシャーとなり、苦手につながってしまうこともあります。
英語だけの環境に長時間置かれている
近年、「オールイングリッシュ」というすべての会話を英語で行う英会話スクールや教室が増えていきています。親としては、子供に早いうちからネイティブの英語をできるだけ聞かせて、英語を聞き取って理解できるようになってほしいと考えていることでしょう。
英語のみの環境にいれば、いずれは耳が英語に慣れていきますが、興味もなく、理解のできない言葉を淡々と聞かされ続けるのは苦痛となってしまいます。分からない英語を聞き続けていると苦手という思いが日に日に強くなっていき、学習意欲も低下していくことでしょう。
また、日本語が母語として定着している4〜5歳や小学生が、突然英語だけの環境に置かれた場合、言葉が理解できないことにストレスを感じてしまうことがあります。家庭や生活環境とは異なる言語での生活に、心が不安定になってしまうこともあります。
英語学習でつまずく
英単語が覚えられなかったり、英文法の構造が理解できなかったり、聞き取れない状態が続くと、英語を学ぶ面白さが感じられなくなります。それだけでなく、子供はできないことから不安になり苦手意識を強めてしまいます。
本来ならば理解できることでも、「英語が分からない」、「英語が苦手」という意識が理解力を阻んでしまい、さらなる悪循環を引き起こしてしまうこともあります。こうしたちょっとしたつまづきが、英語を苦手と思ってしまう原因となります。
日本語との違いが大きい
日本語と英語には大きく異なる点がいくつかあります。まずは文字です。日本語では主にひらがな、カタカナ、漢字を使用しますが、英語は26文字のアルファベットのみを使用し、日本語にはない音がたくさん存在します。日本語にはない音を聞いた際、私たちの脳は自動的に日本語にある音のうち最も近いものに置き換えるようにしています。これが日本人のカタカナ発音の原因です。
また、日本語と英語では文の語順が違います。例えば、日本語では「私は 昨日 友達と 映画を 観ました。」となりますが、英語では「私は 観ました 映画を 昨日。(I watched a movie with my friend yesterday.)」という順になり、主語の後に動詞となります。
英語を単語ごと日本語に直訳すると意味を理解しづらくなってしまいますし、頭も混乱してしまいがちです。そのため、日本人には英文法が複雑に思えてしまうと言われています。このように言語の性質の違いが大きいことから、「英語は難しくて分からない。英語は苦手だ。」という意識を持ってしまうのではないかと言われています。