苦手科目が1つでもあると、勉強に対するモチベーションが下がってしまったり、成績に影響するといったことが懸念されます。子供の苦手科目は、なるべく早いうちに解消することで、学校生活も楽しく送ることができます。当記事では、子供の苦手科目の克服法やおすすめの勉強法について紹介します。
もくじ
苦手科目の原因とは?
それでは、苦手科目はどうして生まれるのでしょうか。考えられる要因について解説します。
基礎を理解できていない
例えば「算数」においては、基礎が理解できていないと問題の意味を理解できなかったり、計算ミスをしてしまうなど、苦手意識を持ってしまいがちです。ほかにも、国語では読解力や語彙力が必要とされるため、その2つの基礎をしっかりと学習できていないと、高学年になっても成績が伸びないといったことにつながります。
無理な勉強法で結果がでない
- 「いくら勉強をしても良い結果が出ない」
- 「こんなに勉強しているのに……」
家庭や塾でも勉強をしているのに思うように成績が伸びないということはありませんか? その原因はもしかしたら、子供が能力に合った勉強法を実践できておらず、無理な勉強法で逆に苦手意識を持たせてしまっている可能性があります。
基礎問題、応用問題などは、子供の能力をしっかりと見極めた上でどちらの勉強をするべきか考える必要があります。
英語嫌いはテストの結果次第?
「英語」についてですが、文部科学省が全国の中学校を対象とした「平成28年度英語力調査結果」によると、以下のような結果となりました。
- 「英語の学習が好きではない」との回答が45.4%(対前年2.2ポイント増加)。
- テストスコアが高いほど、 「英語が好きである」生徒の割合が高い。
- 特に「書くこと」については、テストスコアが高い層と低い層の英語学習に対する意欲の差が大きい。また、「書くこと」について、「英語学習が好きではない」と回答したA1下位レベルの生徒は、「英語そのものが嫌い」、「単語の綴りや文字を覚えることが難しい、文法が難しい」と回答した者が多い。
(引用元:平成28年度英語教育改善のための英語力調査(速報版)|文部科学省)
そもそも、英語が好きではないという子供が半数近くの割合を占めており、テストスコア=英語の成績が良い生徒ほど、英語が好きという結果となっています。単語を覚えることが苦手だったり、文法が難しいといった点も、英語が苦手とされる要因として挙げられています。
親子でできる苦手科目の克服方法
次に、苦手科目を克服するために親子でできる教育法についてご紹介します。
まずは苦手な分野を親子で話し合ってみる
小学校に入る前から苦手科目がある子供はほとんどいません。学習するうちに何かのきっかけで苦手意識が芽生え、それが蓄積されていくことで苦手教科に対する抵抗感が強くなります。それは何に対する苦手意識なのでしょうか。今学習している内容なのか、1つ前の内容なのか、そもそも言葉自体の意味を理解していないのか、子供と一緒に苦手分野について話し合ってみましょう。
基礎をもう1度見直し、家庭学習を始めてみる
予習・復習は学力の基礎を身につけるための大切な要素です。苦手教科がある場合、まずは基本に戻って復習することから始めてみましょう。苦手教科の家庭学習を習慣化することで、学校の授業に対する抵抗感も薄れていく効果が期待できます。基礎はどの教科においてもきちんと理解する必要があるので、何度でも復習するようにしましょう。
「分からない」をなるべくなくす
苦手教科に分からない問題がある場合や、理解できない内容がある場合は、親子で一緒に考えたり、先生や友人にアドバイスを求めるなどし、きちんと理解するようにしましょう。苦手な問題に関してはあまり時間をかけず、「分からないことは聞いてね」と親の方から積極的に促すことも効果的と言えるでしょう。