看護師を目指せる専門学校の探し方!専門学校で看護師になる利点も - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

専門学校で看護師を目指すと、3年間で看護師になることができ、学費も抑えることができます。また、授業内容の割合も実習が多くなるので、実践力を身につけたい方にはおすすめの選択肢です。今回の記事では、専門学校・大学の各校種で看護師を目指す場合の利点と、自分に合った学校を探す検索サイトを3つご紹介します。

専門学校で看護師を目指す3つの利点

専門学校で看護師を目指す利点は、3年間という最短期間で看護師を目指せること、大学や短期大学に比べて学費を抑えられること、実習の割合が多いことの3点が挙げられます。時間・コスト面で効率的に看護師を目指したい方に利点が多いでしょう。

最短で看護師を目指せる

専門学校で看護師を目指す場合、3年間で卒業できます。大学では、専門的な知識やスキルだけでなく、一般的な知識も身につけるため卒業までに4年かかります。「早く看護師になりたい」という方は、大学よりも早く卒業する(看護師国家試験の受験資格を得る)ことができる専門学校を選ぶといいでしょう。

また、短期大学も3年間で国家試験を受験できるので、最短で看護師を目指せるという意味では、短期大学も専門学校と同じです。ただ、一般的に専門学校の方が短期大学よりも学費が安いようです。

大学に比べて学費を抑えることができる

大学は学費を4年分納める必要がありますが、専門学校であれば3年分の学費で済みます。純粋に1年分の学費を抑えられます。また、大学の方が専門学校よりも1年間の学費が高いことが多いため、同じ4年制の専門学校でも、大学と比べれば学費を抑えることができるでしょう。

なお、専門学校にも公立と私立があり、国から費用が負担されている分、公立の専門学校の方が学費は安いです。学費の安い順で考えると、公立の専門学校→公立の大学→私立の専門学校→私立の大学となります。

【卒業までの学費(目安)】

大阪府病院協会看護専門学校(3年制) 約270万円
私立短期大学(3年制、看護系) 約450万円前後
私立大学(4年制、看護系) 約700万円前後

よくある質問|大阪府病院協会看護専門学校 より筆者作成)

上記の表は、すべて私立の学校の比較です。公立になると各校種で学費は安くなります。

実践に直結した実習の割合が多い

専門学校で看護師を目指す場合は、臨地実習の割合が大きくなります。3年間で看護師を目指すには、97単位を修了する必要がありますが、そのうち臨地実習が23単位となります。1/4が臨地実習となり、4年制の大学に比べると実習の割合が高くなります(大学は、卒業するのに必要な単位が124単位以上で、そのうち23単位が臨地実習となるため、臨地実習の割合は1/5以下)。

専門学校と大学では臨地実習の単位数は同じですが、短期間で実践を多く行うことで、実践力は身につきやすいと言えるでしょう。

参考

よくある質問|大阪府病院協会看護専門学校

大学で看護師を目指す3つの利点

逆に、大学で学び看護師を目指す場合の利点は、幅広い分野を学習できること、学士号の称号を取得できること、看護師以外の資格も取得できることが挙げられます。将来の選択肢を幅広くしたい方にとって利点が多いです。

幅広い分野を学習することができる

大学は、専門学校に比べて1年間学べる時間が長いです。もちろん卒業までに必要な単位数も多くなり、幅広い分野から学習を深めることになります。つまり、「看護師」という仕事をより多角的に捉えることができるようになるのです。

一般教養や教育分野、心理学分野、環境分野など、自分が興味を持っている分野の学習を深めることができます。さまざまな仕事や考え方を持っている患者さんと触れ合う看護師にとって幅広い分野への理解が深いことは、仕事に就いてからも役に立つでしょう。

学士号を取得できる

大学を卒業すると、学士号を取得できます。学士号を取得しておくと、看護師以外の仕事をする際に、「大卒以上」という条件をクリアすることにつながります。

近年では、学歴の評価が弱まっている傾向がありますが、それでもないよりはあった方がいいのが学士号と言えるでしょう。

看護師以外の取得も可能

大学では、看護師国家試験受験資格以外にも、下記3つの資格を取得できる可能性があります。

  • 保健師国家試験の受験資格
  • 助産師国家試験の受験資格
  • 養護教諭二種免許(保健師資格取得すれば申請可能)

ちなみに、専門学校でも、保健師国家試験受験資格を取得できる学校もあります。ただ、学習できる時間を考えると、大学の方が他の資格を取得しやすい環境と言えるでしょう。