簿記3級は難しい?合格率が低い理由やおすすめの勉強法を紹介

簿記3級の試験は難しいといわれています。しかし、とりあえず簿記3級の資格を取らなければ2級、1級の資格取得につながりません。就職の際にも生かすことができる簿記3級の資格ですが、なぜ難しいといわれているのでしょうか。今回は簿記3級の合格率が低い理由やおすすめの勉強法について紹介します。

簿記3級は難しい?

実際に簿記3級の試験を受けた人からは、「難しい」という意見が多いといわれています。そもそも簿記とはどのような技能で、3級試験の合格率はどれくらいなのでしょうか。

簿記とは?

簿記とは、企業の経営活動を記録し、計算したり整理したりしながら経営成績や財政状況を明確にする技能のことをいいます。簿記を理解することは、企業の経営について理解することといえるでしょう。主に経理部や総務部などで会計管理や財務管理などを行いますが、簿記の知識や技能を理解することで、コストを意識した仕事ができるようになります。経理担当者以外でも、さまざまな場面で簿記の知識を生かすことができます。

簿記3級の合格率はどれくらい?

難しいといわれる簿記3級ですが、実際の合格率はどれくらいなのでしょうか。簿記の試験は年に3回ほど行われていますが、過去の合格率は約4~5割となっており、やや難易度が高いと思われる結果となっています。2019年11月に行われた試験では、受験者80,130名に対し、合格者は34,519名、合格率は43.1%という結果になりました。簿記初級の合格率は5~6割ほど、2級は2割ほど、1級に関しては1割を切るなど、簿記の試験全体を通して比較的難易度が高いことが分かります。

参考

簿記  受験者データ | 商工会議所の検定試験

簿記3級が難しいといわれる理由

簿記3級の合格率は4~5割ほどですが、なぜ半数以上の方が不合格となってしまうのでしょうか。簿記3級は試験時間が120分、合格基準は70%以上となっていますが、簿記3級が難しい理由としては、以下の4つが挙げられます。

参考

簿記 試験科目・注意事項 | 商工会議所の検定試験

専門用語が多すぎる

簿記を習得するには、基本的な専門用語を理解する必要があります。学校などで簿記の勉強をし、ある程度の知識を持っている人は別ですが、独学で試験を受けるという人は、簿記の基本についてしっかりと理解できていない可能性があります。簿記3級の試験科目は商業簿記であり、会社が外部と取り引きする際に必要な会計処理、記録・計算についての技能が求められます。商業簿記では、取引先の経営関係者に対する決算書作成を行うための知識が必要となるため、経済の流れや基本的なやりとりをどれだけ理解しているかが大きく影響します。

簿記はただ暗記しただけでは点数をとることができず、なぜこうなるのかという基本を理解する必要があります。基本問題が解けなければ応用問題も解けず、「簿記は難しい」というイメージが強くなってしまうかもしれません。

一つの問題を解くのに時間がかかってしまう

簿記3級で70%正解するためには、時間配分にも注意しなければなりません。簿記3級の試験は全部で5問出題され、2時間以内に解かなければなりません。一つの問題に時間をかけすぎてしまうと、ほかの問題を解く時間がなくなってしまいます。

最後の問題まで余裕をもって取り組むためにも、あらかじめ一つの問題にかける時間を決めておき、苦手な問題があればとばして得意な問題から解くようにするなど、時間配分を工夫するのも一つの方法です。時間がないと焦ってしまうと、基本的な計算をミスする可能性があります。「一つしか解けなかった……」という結果にならないよう、時間配分に注意しましょう。

計算を間違えてしまう

簿記の試験では計算問題が出題されますが、数字や文字を書き間違えるなどの計算ミスをしてしまう可能性があります。また、試験で使う電卓も機種によってキーの位置が違うこともあるため、慣れていないとミスをしやすくなります。試験では、なるべく使い慣れている電卓を使用しましょう。基本的な計算問題でミスをしないためにも、焦らず落ち着いて問題に取り組むことが求められます。

過去問以外の問題も出題される

簿記3級の試験対策として、過去問や参考書などに取り組む方も多いことでしょう。もちろんそれも効果的な勉強法ですが、実際の試験では過去問以外の問題も出題されるといいます。基本的な計算や基礎を理解していればそのような応用問題にも対応できるはずですが、緊張したり時間がなくて焦ったりすると対応できなくなります。試験では予想外の問題が出題されることを想定した上で、慌てずに対応することが必要です。