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モアハウス大学は、アメリカ合衆国の南東部・ジョージア州アトランタ市に位置する私立大学です。学生は男子のみの受け入れとなっています。2019年に大富豪が、卒業生が抱える莫大な学生ローンを肩代わりするというニュースで注目された大学です。
こちらの記事では、アメリカの名門・モアハウス大学にまつわる情報を中心に紹介していきましょう。
もくじ
モアハウス大学の概要と歴史
モアハウス大学(英名:Morehouse College)は、1867年、アメリカ合衆国・ジョージア州アトランタの地に、アフリカ系アメリカ人牧師および教師を養成しようと創立されました。
黒人男性専門の私立の教育機関と位置づけられていたこともあり、「歴史的黒人大学(Historically black colleges and universities=HBCU)」とも呼ばれています。かつては、黒人男性のみを受け入れていましたが、近年は、全体の約5%の割合で黒人以外の人種も在籍しています。
英語版フォーブスサイトで公開されている「全米大学ランキング2019」のモアハウス大学のページによると、学生数は2,202名。
そして、後述の「モアハウス大学の著名な卒業生」でも触れていますが、モアハウス大学は、アメリカで公民権運動のリーダーとして活動したマーチン・ルーサー・キング・ジュニアの母校です。大学の施設内には、彼の生前の栄光を称えて「キング国際チャペル」を設置、ほかにもキング牧師の銅像も建立されており、大学のシンボルとなっています。
参考
Morehouse College|America’s Top Colleges 2019
モアハウス大学の主な教育カリキュラム
モアハウス大学で展開している主な教育カリキュラムについて紹介します。
リーダーシップの育成
モアハウス大学は、もともとアフリカ系アメリカ人男性のリーダーを育成することを目的に創立された教育機関です。その流れもあり、今日でも高い知性を育み、強い志を高めるとともに、リーダーシップの要素を兼ね備えた人材に育成に尽力しています。
また、大学の独自のカリキュラムとして、ボランティア活動といった講義以外のシーンでリーダーシップを身につけられるよう取り組んでいます。
3領域で構成されるリベラルアーツの習得
モアハウス大学では、「ビジネスと経済」「人文学と社会科学」「科学と数学」の3領域でのリベラルアーツ教育を展開。ほかにもアフリカ系アメリカ人の歴史や文化をベースとした、世界の文化の理解やコミュニケーション能力の向上を図っています。
モアハウス大学のレベル
英語版フォーブスサイトで公開されている「全米大学ランキング2019」によると、モアハウス大学のレベルは、全米4,300大学中「645位」でした。ちなみにこの「645位」は全米の中でもトップレベルの15%以内に入る数値となっています。
参考
フォーブス「全米大学ランキング」2019|Forbes JAPAN
Morehouse College|America’s Top Colleges 2019
モアハウス大学の学費
モアハウス大学の学費に関しては、2019年5月の大学卒業式のスピーチで、アメリカの投資家であるロバート・F・スミス氏が、卒業生400名の学生ローンをすべて肩代わりすると述べたことで話題になりました。
この宣言に関しては、事前に大学側にも共有されなかったということで、大学側にとっても卒業生側にとってもうれしい「サプライズ」となったそうです。
そして、モアハウス大学の学費に関する情報は、以下の通りです。
モアハウス大学の学費
年間授業料 | $48,723 |
※2020年2月11日時点
参考
Morehouse College|America’s Top Colleges 2019
モアハウス大学の著名な卒業生
150年以上の歴史を持つモアハウス大学の卒業生には、アメリカの歴史に多大な影響を与えたり、映像の世界で長年活躍していたりと各方面で活躍しています。著名な卒業生は、以下のとおりです。
- マーティン・ルーサー・キング・ジュニア:牧師(社会活動家)、ノーベル平和賞受賞者
- スパイク・リー:映画監督
- サミュエル・L・ジャクソン:俳優
- サウル・ウィリアムス:詩人・ラッパー・俳優
- エドウィン・モーゼス:陸上選手、400mオリンピック金メダリスト
- グールー:ラッパー