第二新卒で公務員になる方法はある?準備のポイントなども紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

第二新卒で公務員になるためのポイント

第二新卒で転職を検討する際、公務員という選択肢を選ぶこともできます。安定性抜群の公務員になるには、どのようなポイントがあるのでしょうか?

なりたい公務員の種類を知る

公務員には国家公務員・地方公務員の2種類があります。

国家公務員

国家公務員とは行政府・司法府・立法府などの機関で働く職員のことです。省庁ごとの採用となり、中央官庁のみの採用となる総合職と、中央官庁の出先機関も採用対象となる一般職があります。

国家公務員の場合、学歴による試験区分があります。

  • 総合職:院卒・大卒程度
  • 一般職:大卒程度・高卒程度・社会人

入社3年未満の第二新卒の場合は、社会人枠ではなく院卒・大卒程度の区分として扱われます。

地方公務員

地方公務員は、事務職や技術職として各都道府県庁や政令指定都市・市町村などで働く職員です。そのほかにも警察官・消防士といった公安系の仕事や、保健師・栄養士といった資格専門職の仕事もあります。地方公務員は学歴により3つの級に分けられています。

  • 上級:大卒程度
  • 中級:短大・専門学校卒程度
  • 初級:高卒程度

公務員試験までのスケジュール管理

公務員試験を受験するには、準備期間が必要です。一般的に公務員試験に必要な勉強時間は1,000時間程度と言われています。毎年公務員の一次試験は5~7月に実施されますので、勉強時間を確保するには半年以上前から準備をしておくべきでしょう。

退職するタイミングを考える

公務員試験を受験するにあたっては、どのような体勢で準備を進めるのかを考えなくてはいけません。勤務しながら勉強して合格が決定してから退職する方法と、勉強に専念するため退職してから勉強する方法の2種類があります。

勤務しながらの準備は、勉強時間の確保が難しい反面、収入が安定しているというメリットがあります。退職して準備を行う場合は、予備校などへの通学も可能になり、収入面では不安があるもののじっくりと準備に取り組めるというメリットがあります。

どちらの方法で準備を行うのかを見極め、退職するタイミングを検討しなければなりません。

第二新卒で公務員になる準備方法は?

第二新卒で公務員になるための準備方法は、大きく分けて2つあります。

予備校へ通う

公務員試験の受験のため予備校へ通うことには、大きなメリットがあります。それは専門家による指導を受けられること。公務員試験のエキスパートが対策を練ってくれますので、無駄のない準備ができると言えます。

独学で勉強する

予備校へ通うことなく、独学で勉強することも可能です。予備校へ通う時間や費用がないという人や、働きながら勉強をしたいという人にはおすすめの方法です。

ただし、自己管理を徹底できないタイプの人は要注意。勉強時間の確保や過去問対策なども自分で行わなくてはいけないので、負担は大きいと言えるでしょう。

公務員になるメリット・デメリット

人気の高い公務員ですが、仕事自体にどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

メリット①雇用・給与が安定している

民間企業との一番の違いは、雇用や給与が安定していることです。倒産やリストラもなく、年功序列で給与はUPしていきますので、安定した生活設計をすることができます。

メリット②手厚い福利厚生がある

採用元の自治体や省庁によって多少の差はありますが、公務員は福利厚生が非常に充実していることがメリットの1つと言えます。大企業には家族手当や住居手当などが支給されるところもありますが、中小企業となると手厚い福利厚生が望めない場合もあります。その点、公務員は充実した手当が支給され、年金制度などにも差が出ます。

デメリット①異動・転勤の可能性が高い

一般的に公務員は数年に一度、人事異動により異動や転勤の可能性があります。地方公務員の場合は同一の都道府県内であることが多いですが、国家公務員の場合は地方の出先機関に出向し、本省と地方で転勤を繰り返すケースが多いです。

デメリット②上下関係が明確

公務員の世界では、年功序列が明確です。給与面では確実に金額がUPするというメリットがありますが、役職や入省年度によって民間企業よりも明確な上下関係が存在します。特に警察官や消防士など公安系の公務員はその傾向が強く、上司の意見は絶対という概念が強く残っている世界であると言えます。

まとめ

第二新卒で公務員を目指すことは不可能ではありません。当然準備は必要ですが、不況の中の就職活動で希望の企業に就職できなかった人にとっては、生活を安定させるチャンスです。

準備期間を踏まえた退職時期や勉強方法、どのような仕事に就くのかなどをきちんと考えた上で、チャレンジしてみても良いかもしれません。

参考

若年者雇用を取り巻く現状|厚生労働省

第二新卒で公務員になる方法|フリーター就職支援のハタラクティブ

第二新卒で公務員を目指すためには?公務員のあれこれと注意すべきポイントを詳説 | Jizai

第二新卒で公務員に転職するには?押さえるべきポイントと成功の秘訣|キャリマガ

第二新卒から公務員へ!メリット・デメリットと対策まとめ | Jizai

この記事をかいた人

Rie Kato

【職業】 フリーライター 【経歴】 東京生まれ横浜育ち。現在は群馬県在住。 トラック運転手・介護職員・保険外交員を経て、コールセンターの教育係として7年勤務。 専門学校生と小学生、2人の男の子のママ。 【取得した資格】 ・普通自動車第一種運転免許 ・中学校教諭二種免許状(国語) ・訪問介護員1級 【得意な分野】 ・生命保険 ・転職 ・ビジネスマナー ・ひとり親家庭 ・金融 【休日の過ごし方】 ・朝から掃除と洗濯!(家の中がスッキリするとテンションが上がる性質) ・バスケットボール(息子と勝負!)