手取り30%の家賃で生活費を比較!
本当に、手取り30%の家賃で暮らしていけるのでしょうか? 実際に手取りのうち30%を家賃に回した場合の生活費を想定し、手取り別に比べてみましょう。
なお、生活費の内訳は、総務省統計局が発表した「家計調査(2018年)」を基にし、単身世帯の内容と金額を参考にしています。
手取り15万円の場合
費目 | 金額 |
家賃 | 45,000円 |
食費(外食含む) | 40,000円 |
光熱・水道費 | 10,000円 |
日用品 | 5,000円 |
衣類 | 5,000円 |
保険・医療費 | 8,000円 |
交通費 | 4,000円 |
通信費 | 10,000円 |
娯楽・交際費 | 18,000円 |
雑費 | 5,000円 |
貯金 | 0円 |
合計 | 150,000円 |
参考
外食・酒類も含めた食費が少し多めになっており、この生活費では貯金もできずかなり生活が厳しくなる可能性があります。外食を控え、娯楽・交際費を抑えることで生活に少し余裕ができるでしょう。
家賃を手取り25%に当たる3万7500円を抑えた場合、7,500円を貯金に回すことができます。
手取り18万円の場合
費目 | 金額 |
家賃 | 54,000円 |
食費(外食含む) | 40,000円 |
光熱・水道費 | 10,000円 |
日用品 | 5,000円 |
衣類 | 5,000円 |
保険・医療費 | 8,000円 |
交通費 | 4,000円 |
通信費 | 10,000円 |
娯楽・交際費 | 18,000円 |
雑費 | 5,000円 |
貯金 | 21,000円 |
合計 | 180,000円 |
参考
手取りの額がアップすることで、少し生活の余裕が出ますが、それでもまだ余裕のある生活とは言えません。自炊中心の生活を心がけることで食費を抑え、できれば保険・医療費や通信費などの固定費の見直しが必要かもしれません。
家賃を手取り25%の4万5000円に抑えることができれば、より安定した生活になるでしょう。
手取り20万円の場合
費目 | 金額 |
家賃 | 60,000円 |
食費(外食含む) | 40,000円 |
光熱・水道費 | 10,000円 |
日用品 | 5,000円 |
衣類 | 5,000円 |
保険・医療費 | 8,000円 |
交通費 | 4,000円 |
通信費 | 10,000円 |
娯楽・交際費 | 18,000円 |
雑費 | 5,000円 |
貯金 | 35000円 |
合計 | 200,000円 |
参考
手取りが20万円になると、少しまとまった額を貯金に回すことができます。ただし、外食などが増えると生活が厳しくなることもあり得るので注意が必要です。
家賃を手取り25%の5万円に抑えた場合、月々4万円ほどの貯金が可能になります。
手取り22万円の場合
費目 | 金額 |
家賃 | 66,000円 |
食費(外食含む) | 40,000円 |
光熱・水道費 | 10,000円 |
日用品 | 5,000円 |
衣類 | 5,000円 |
保険・医療費 | 8,000円 |
交通費 | 4,000円 |
通信費 | 10,000円 |
娯楽・交際費 | 18,000円 |
雑費 | 5,000円 |
貯金 | 49,000円 |
合計 | 220,000円 |
参考
生活にこのくらいの余裕があると安心です。家賃は30%のままで増やさずに、余ったお金は貯金や投資に回すのもいいかもしれません。特別に問題がなければ、無理に家賃を25%に減らす必要もないでしょう。
手取り24万円の場合
費目 | 金額 |
家賃 | 72,000円 |
食費(外食含む) | 40,000円 |
光熱・水道費 | 10,000円 |
日用品 | 5,000円 |
衣類 | 5,000円 |
保険・医療費 | 8,000円 |
交通費 | 4,000円 |
通信費 | 10,000円 |
娯楽・交際費 | 18,000円 |
雑費 | 5,000円 |
貯金 | 63,000円 |
合計 | 240,000円 |
参考
手取り25万円の場合、家賃が手取りの30%でも十分な余裕があります。休暇に旅行に出かけたり趣味に少しお金を使ったりする余裕も出てきます。しかし、あまりぜいたくが続いてしまうと貯金に回す金額にも影響が出ますので、気をつけましょう。
家賃を限界まで抑える人も!
「将来のためにできるだけ貯金したい」「旅行や趣味にお金を使いたい」などの理由で、家賃をできるだけ低額に抑える人もいます。生活スタイルや価値観はそれぞれ違いますので、自分のライフスタイルに合わせて25%や30%などにこだわらずに家賃を調整するのもいいでしょう。「安価な地域で物件を探す」「広さやスタイルにこだわらない」などと工夫して、収入の4分の1くらいまで家賃を抑えられると、月々の貯金や自由になる金額がかなりアップします。
手取りを基準に家賃を決めるのがベスト
手取りの金額別に、生活費を比べてみました。手取りの金額により、家賃が同じ割合でも生活の余裕に差があるのが分かりました。理想の家賃の割合は一律ではなく、手取りに合わせて家賃の金額の調整をするといいでしょう。少し多めに使いたい費目や節約できる費目を考えながら、自分の生活を見直し予算を決めるのもいいかもしれません。もしもの時に備えながら、自分の手取りに合った家賃で借りられる住居探しをしてみてください。
参考
令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給|厚生労働省
平成 30 年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計結果の概要|総務省
理想の家賃はいくら? 手取り15万、20万、25万円の生活費をシミュレーション|liful HOME’s
「家賃は収入の30%」は時代遅れ?手取りから逆算する”理想の家賃”をお金のプロが解説|オウチーノニュース