手取り18万円の貯金術
手取り18万円でも毎月2万~5万円の貯金は可能です。ただ、毎日コンビニに行ってお金のある限り好きなものを買っていたり、ルールを決めずに趣味にお金を費やしていると、貯金はできません。ここでは、5つの貯金術を具体的な例を交えてご紹介します。
固定費を見直す
貯金への一番の近道は、固定費を削減することです。固定費は毎月差し引かれていくため、節約しようにも節約することができません。しかし、いま支払っている固定費が、自分にとって最適でない場合は、思い切って見直すことで貯金につなげることができます。
まずは、通信費の見直しを行いましょう。スマートフォンの月々の支払いや自宅のインターネットの契約を確認してみましょう。初期投資はかかるとしても、1年間の長い期間で見ると、最終的にお金がかからないことがあります。
次に、毎月クレジットカードで自動的に引き落とされている費用がないか確認します。例えば、AmazonMusicアンリミテッドやネットフリックス、スマートフォンやタブレットにインストールしているアプリなどが考えられます。活用していれば継続してもOKですが、履歴を確認して使っていないようであれば契約を解除しましょう。ネットで申し込めるサービスの多くは、契約が自動更新となるため、意識して自分で見直す必要があります。
そして、大幅に固定費を削るのであれば、家賃を抑える方法もあります。7万円の家賃のところに住んでいる人が、6万円の家賃の家に引っ越したら、月々1万円、年間で12万円を貯金することができるようになります。ただ、引っ越し費用も発生するため、1年間の長期間で計算してみてから決断することをおすすめします。
食費を節約する
食費は、節約しようと思えば大幅に節約することができる貯金のポイントです。一人暮らしであれば、2万円まで食費は節約することができます。
食費を節約するためには、まず毎月いくら食費がかかっているかを把握することが大切です。何気なく毎日立ち寄っているコンビニでの買い物や、スーパーでの買い物にいくら使っているかを1ヶ月記録します。そうすることで、必要な食費と節約できる食費を認識することができます。
次に、買い物に行くときには、あらかじめ何を買うかを決めておきましょう。購入するものを決めることで、それ以外の商品に目を向けなくなるので無駄な買い物が減ります。また、買い物に行く回数を減らすことも無駄な買い物をしないためには有効な手段です。
そして、最後は料理の腕を磨くことです。料理できる品数が増えてくれば、食材をより有効活用することができます。いまは、インターネットで検索すれば料理のレシピを知ることができます。動画で説明してくれているものも多数あるので、それらを活用してレパートリーを増やしていきましょう。
光熱費を効率よく使う
単身世帯の毎月の光熱費は、平均で11,849円とされています。つまり、年間にすると約14万円以上かかっていることになります。
ガス代を節約するには、料理するときの意識を少し変えるところから始めてみましょう。例えば、下記のような対策が考えられます。
- 野菜をゆでるとき、お湯を沸かしてゆでるよりも、電子レンジでゆでる。
- お湯を沸騰させるとき、電気ケトルを使う。
水道代は、お風呂とトイレ、洗濯機、シンクの水の使い方を意識するだけで変わります。例えば、下記のような対策が考えられます。
- 湯船のふたは必ず閉めるようにする。
- お風呂の追い炊きをする回数もルールを決める。
- トイレは小と大で水の流れる量が2倍も変わる。安易に「大」で流さない。
- 洗濯物は、こまめにするよりも、まとめてした方が水の節約につながる。
- シンクやお風呂場のシャワーヘッドを変えて、一度に出てくる水の量を制限する。
電気代は、「使っていないときはスイッチ(電源)を切る」という意識が大切です。例えば、下記のような対策が考えられます。
- トイレの便座の保温スイッチは、外出前には必ず切る。
- 照明は、使っていないときは電源から切る。
- 冷蔵庫の温度設定は、夏以外は「中」に設定する。
- エアコンは、フィルター掃除をこまめに行う。
- 夏は、エアコンだけでなく扇風機も併用する。
- 冬は、暖房器具だけでなく、こたつも併用する。
光熱費は、毎日の節約は微々たるものですが、毎日使うものであるだけに積み重ねることで大きな節約になります。
参考
家計調査報告家計収支編|2018年(平成30年)平均結果の概要|総務省統計局,P15
自由に使えるお金にはルールを決める
せっかく節約しても、節約したお金を好きに使ってしまったら貯金にはなりません。しかし、節約ばかりで、自由に使えるお金がないと、気持ちが貧しくなっていきます。そこで、自由に使えるお金を決めて、メリハリのあるお金の使い方を実行することをおすすめします。
ここまでご紹介してきた固定費や食費、光熱費を節約しつつ、自分の趣味や好きなことに使えるお金は確保しておきましょう。例えば、旅行が好きなのであれば、「2カ月に1回は1泊2日で旅行に出かける!」とあらかじめ決めてしまいましょう。自由に使えるお金があることで、目標ができて生活にメリハリができ、継続して節約をすることができます。大切なのは、ルールを決めて、それを守ることです。
先取り貯蓄する
勤務している会社や給料が振り込まれる銀行の先取り貯蓄を活用することで、自動的に貯金をすることができます。先取り貯蓄を成功させるためには、始める前にルールを決めることが大切です。おすすめのルールは下記の3つです。
- 目標金額・期限を決める
- 普段使っている銀行口座と分ける
- 特別な支出があるときも使わない
まず、目標金額と期限を決めることで、継続するモチベーションを保つことができます。ゴールがどこか分からないマラソンは走れませんが、ゴールが分かっていれば走ることができます。
次に、普段使っている銀行口座とは別の銀行口座を使うようにします。できれば、同一のキャッシュカードで引き出しができない方がいいでしょう。引き出すまでに手間があることで、安易には引き出さないようになります。
そして、結婚式へのご祝儀、引っ越し、忘年会シーズンなどの特別な支出があるときも、先取り貯蓄には手を付けないことをおすすめします。そうすることで、先取り貯蓄以外でやりくりができるようになります。逆に、特別な支出のときに、1回でも先取り貯蓄を使ってしまうと、ルールがゆるんでしまい、先取りの意味が薄れていってしまいます。
まとめ
手取り18万円は、一人暮らしであれば貯金をすることもできる収入です。ただし、家賃が収入に対して高すぎたり、外食ばかりしていると、毎月の収入はすぐになくなってしまうでしょう。だからこそ、収入の内訳や自分が使っている費用を把握する必要があります。この記事を参考にして、メリハリのある節約にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
参考
平成29年9⽉分(10⽉納付分)からの厚⽣年⾦保険料額表|日本年金機構
平成31年4月分(5月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表 |東京都|日本健康保険協会
手取り18万円程度の人の一人暮らしの生活とは?|ライフルホームズ
手取り18万円の家賃目安|月収や一人暮らしの毎月の生活費も紹介!|Rooch
手取り18万円ひとり暮らしOLの8つの貯金術|FPwoman
手取り18万では快適な一人暮らしはできる? 適正家賃と貯金のしかた|エイブル
手取り月収18万円でも「3年半で200万円貯めた!」成功者の”ほったらかし貯蓄術”BEST3|ヨムーノ