自己PRの例文
職務経歴書には、これまで勤務してきた企業や仕事内容を羅列するだけでなく、履歴書に書くことのできなかった自己PR文を盛り込むことができます。ここでは、同業種の経歴が多い場合と、複数の業種を経験している場合の自己PR文をご紹介します。
同業種での経歴が多い場合
過去の業務内容に一貫性がある場合は、培ったスキルを以下のように簡潔に説明すると分かりやすいでしょう。
もともと人と接することが好きで、大学卒業後はアパレルショップの販売スタッフ、コールセンターのSV、マンションの提案営業を経験してきました。様々な職種を通じてコミュニケーション能力を磨くことができたと考えています。現在勤めている不動産会社では17名いる営業メンバーの中でNo.2の売上を達成しています。これまで培った経験はきっと貴社の営業活動でも役立てることができると考えております。
(引用元:転職回数が多い場合の自己PR例文・ポイント |エン転職)
複数の業種を経験している場合
複数の業種を経験している場合は、仕事をする上で心がけてきたことや、志望先の企業の業務内容に合わせてアピールできる経験を、具体例を交えて説明すると分かりやすいでしょう。
どの業種でも、顧客第一主義を貫いてきました。中でも、クレームが寄せられたときは、その中にこそ重要なニーズが隠さて(原文ママ)いると考え、誠実な対応に努めました。その結果、どの職場においても、「田中さんは顧客をファンにしてしまう」と評価され、クレーム対応が必要な場合は、私に任されるようになりました。相手の話を粘り強く聞き、ピンチをチャンスに変える力には自信があります。
(引用元:転職回数が多い場合の職務経歴書の書き方|リクナビNEXT)
転職が多いと就職に不利になるのか?
転職が多いことが理由で、実際に就職に不利になってしまうことがあるのでしょうか。退職理由がネガティブなものである場合は、企業側にマイナスのイメージを持たれてしまう可能性はあるでしょう。しかし、これまでご紹介してきたように、転職の多さから培ったスキルをアピールすることで、その転職回数を強みに変えることもできます。転職回数の多さが不利になると決めつけず、アピールできる能力を整理して就職活動に臨むようにしましょう。
職歴は省略してもいいの?
転職回数が多いと、「数ヶ月で辞めてしまった職場は省略してもいいのでは?」と思うかもしれません。アルバイトや派遣の場合は省略しても大丈夫だといわれていますが、正社員として働いた経歴を省略することは良くありません。正社員としての職歴を省いてしまうと、経歴詐称にもなりかねないのです。会社側がその事実を知った際には、解雇されるリスクもあるといいます。
正社員として働いた職歴は必ず書くようにし、アルバイトや派遣の経歴は、志望先の企業の仕事内容と関連するのであれば積極的に書くようにしましょう。転職回数があまりに多く、職務経歴書の枚数が多くて読みづらくなってしまうという場合は別ですが、今まで経験した職歴は基本的にはすべて記載するのがいいでしょう。
転職が多い場合の職務経歴書は工夫次第で自己PRにつながる
転職回数が多いと、職務経歴書の書き方に悩むこともあるかもしれません。転職回数の多さは、上手に使えば経験豊富なことをアピールできる材料になり得ます。今回ご紹介した書き方を参考に効果的な職務経歴書を作成し、ご自身の能力を企業にアピールしてください。
参考
【例文付き】転職回数が多い人の職務経歴書の書き方|マイナビエージェント
書きたくない職歴は省いてもいい?転職回数が多い履歴書の書き方 | ちばキャリ