履歴書の「以上」、こんなときはどうする?
ここでは、さまざまなシチュエーションにおける「以上」の書き方やよくある疑問について見ていきましょう。
「以上」を書くスペースがない場合はどうする?
職歴欄に「以上」を書くスペースが足りない場合は、最後に勤めた会社が記入されている行と同じ行の右側に、小さく「以上」と書くのが基本です。
同じ行に「以上」と書くと込み入った印象となり見栄えもあまりよくないこともあります。ただし、職歴は省略できないので、以下のような方法で「以上」の行を確保してみてもいいでしょう。
<学歴・職歴が多くて書き切れないときの対処法>
- 学歴・職歴欄が長い履歴書を選ぶ
- 学歴を短くする
- 就職活動では中学卒業から学歴を書きますが、転職活動では高校卒業から書いても問題ありません。
- 職歴を短くする
- 配属先変更など、省略してもいい職歴を省略する
- アルバイト・派遣先を省略する
- 入社と退職を1行にまとめる
「以上」だけが次のページとなる場合
「以上」だけを次のページに書かないのが基本のルールです。学歴・職歴欄の1ページ目がいっぱいになってしまう場合は、調整して学歴・職歴欄の最後の行を確保するか、最後の行の右側に小さく「以上」と記入しましょう。
資格欄に「以上」は必要?
「ここでおしまいです」を意味する「以上」を、資格欄にも書いた方がいいような気もしますが、資格欄には「以上」は書かないのが一般的です。ただし、誤って資格欄に「以上」を書いたとしても、書類選考に影響が出ることはありません。
「以上」を書き忘れたらどうなる?
履歴書に「以上」を書き忘れたことが原因で不採用になることはまずないと考えていいでしょう。ただし、履歴書の書き方は、一般常識として採用の判断基準にも大きく影響されることが多いので、できるだけ基本のルールに従って履歴書を書くように心がけましょう。
採用担当者の履歴書チェックポイントは?
企業や団体により差はありますが、細かいところまで履歴書をチェックして評価しているところも少なくありません。履歴書のフォーマットにはあまりこだわっていない採用担当者でも、履歴書のていねいさは必ずチェックしていることが多いようです。エン ミドルの転職が行った「中途採用を実施した企業265社へのアンケート」によると、応募書類のマイナス評価として以下のような採用担当者の意見が挙がっています。
1件あたり非常に短時間で読み込みを行うので、内容をすぐ理解できる書き方でないと、こちらが誤った理解をしたまま不採用になる場合がある。(人材派遣)
「見てもらう」ことを意識できていない、見づらいレイアウトは自ずと評価が低くなる。(メーカー)
言葉の端折り方や見やすさ、まとめ方など 見る人への配慮が成されているか。些細なことではあるが、いくら経験豊富でスキルが高くても、書類の書き方がいい加減だと、仕事もいい加減なのではと疑いたくなる。(サービス)
(引用元:採用担当者は応募書類のココを見る|エン ミドルの転職)
履歴書に「以上」を書くことは、履歴書全体で見れば些細なことですが、細かいところまで意識してていねいに履歴書を作成することで、採用担当者によい印象を与え、書類選考にも影響する可能性があります。
まとめ
履歴書の「以上」の書き方のルールについてご紹介しました。学歴・職歴欄に「以上」を書くことで、「おわり」を分かりやすく示し、改ざんを防ぐことができます。書き忘れたとしても、直接書類審査に影響することはありませんが、読み手に配慮して正しいルールで書かれた履歴書は、その人に対するよい印象につながります。「以上」を書き忘れる人もいるので、履歴書を書き終わった後に必ず確認するようにしましょう。
参考
履歴書の「以上」「現在に至る」|なぜ書く?どこに書く?正しい書き方を徹底解説!|エン転職
位置は右端?履歴書学歴・職歴欄の「以上」の書き方|ジョブインフォ
履歴書の学歴・職歴欄の「現在に至る」の正しい書き方|ジョブインフォ