正しい履歴書の書き方をマスターしよう
履歴書を書くときには、知っておきたい正しい書き方のルールがあります。どれも採用担当者にとっては知っていて当然のことなので、これができていないと「常識のない人」「ルールを守れない人」という印象を与えてしまう可能性があります。ポイントは、全部で6つです。履歴書を作成する前に、しっかりと覚えておきましょう。
記入は黒いボールペンで
履歴書に記入するときは、基本的に黒いボールペンを使用します。青などの色付きは避けましょう。また、発色の良いゲルインクのタイプなら見やすい履歴書が書けるでしょう。
近年人気の高い「消えるタイプのボールペン」は使用できません。摩擦によって消える性質を持つインクを採用しているので、何かのきっかけで書いた文字が消えてしまうことがあるからです。書き間違えても簡単に修正できて便利に思うかもしれませんが、履歴書は普通の黒いボールペンで書くようにしましょう。
修正はしない
履歴書は、正式なビジネス書類です。そのため、修正テープや修正ペンなどで修正することはNGとされています。基本的に、書き損じた場合は書き直すのが鉄則。便利だからといって修正ペンなどで修正するのは絶対にやめましょう。
修正された履歴書を見ると、採用担当者は「雑」と感じます。仕事上でも同じように雑なことをするのではないか、修正してはいけない履歴書を修正するというのはルールを守れない人だからではないか、と勘ぐられてしまうこともあります。何枚も書くのは大変ではありますが、書き損じた場合は最初から書き直すようにしましょう。
誤字・脱字はNG
履歴書を作成するときに最も注意したいのが、誤字や脱字です。基本的に、履歴書は修正ができません。修正ペンや修正テープの使用ができないため、万が一誤字・脱字があった場合は、最初から書き直すのが鉄則です。
一番危ないのは、思い違いをしているケースです。自分では正しい字だと思っていても、間違って覚えていたり、勘違いしている場合があります。できれば履歴書の下書きを行い、第三者に確認をしてもらうのが良いでしょう。書き損じをしてしまったときのために、余分に履歴書を用意しておくことも大切です。応募企業から用紙を指定されている場合などは、細心の注意を払って作成するようにしてください。
また、ていねいな文字で書くことは必須条件です。文字の上手・下手ではなく、ていねいに読みやすく書いてあるかどうかがポイントとなります。
年号は揃えて書く
履歴書には、年月日を書く欄がたくさんあります。
- 記入日
- 生年月日
- 入学・卒業年度
- 入社・退社日
- 資格取得日
などが挙げられますが、これらの年号は必ず揃えるようにしましょう。記入日や生年月日を「平成・令和」などの和暦で記入した場合は、すべての年号を和暦に統一します。「20〇〇年」という西暦で記入した場合は、すべて西暦にします。
応募企業側から西暦か和暦の指定がある場合もありますので、その場合は企業の指定に則って記入してください。
空欄は避ける
履歴書でタブーとなるのは、空欄です。空欄がダメな理由は、採用担当者が書き漏れだと思ってしまう可能性があるからです。職歴がない場合や取得した資格がない場合は、空欄ではなく「特になし」「なし」などと記入します。
嘘は書かない
履歴書は、自分の経歴を知ってもらうための大切な書類です。事実に則った内容にするのが基本です。
- 卒業校を偽る
- 大学の卒業学部を偽る
- 入学/卒業年月を偽る
- 卒業していないのに「卒業」と記入する
- 職歴を省く
- 前職の職務内容や役職を偽る
- スキル・経験を偽る
など、これらの嘘は「少しでも自分を良く見せよう」とする気持ちから起こるものですが、履歴書に嘘を書いてしまうと経歴詐称になってしまいます。これが発覚したら、内定取消・採用取消・採用後の解雇などにつながってしまうことも考えられます。
このような嘘は、面接時に話が合わなかったり、入社後にスキルが足りなかったり、証明書の提出などですぐにばれてしまいます。履歴書には正直に、ありのままの自分の情報を書くようにしましょう。
履歴書のサイズに関するQ&A
実際に履歴書を作成していると、「これはどうなんだろう」と悩むことが出てきます。ここでは、履歴書に関するよくある質問をピックアップしてご紹介します。
市販で手書きorパソコン作成・どっちが良い?
基本的に、企業からの指定がなければどちらでも構わないのですが、業界によってはスキルをはかるためにパソコンでの作成を求める企業もあります。書き損じの防止や見た目の美しさ、効率を考えると、パソコンの方が便利だと言えるでしょう。
ただし、パソコンで履歴書を作成する場合はサイズに注意しましょう。通常の履歴書は、見開きになっています。A4サイズはA3サイズの二つ折り、B5サイズはB4サイズの二つ折りとなっているので、印刷の設定で1枚になるように印刷しましょう。
また、手書き・パソコン作成のどちらを好むかは企業によって異なるので、自分が受ける会社のことをよく考え、判断してください。
職務経歴書と履歴書・サイズは揃える?
職務経歴書は、通常A4サイズです。郵送時などにサイズを揃えたいと思う場合は履歴書もA4サイズにするべきですが、絶対に揃えなくてはいけないということはありません。職務経歴書とサイズを合わせることを優先して、自分の状況にあった履歴書を選べないことの方がデメリットになります。
企業側は、特に指定がなければ履歴書のサイズに関しては何も言いません。いくつかある履歴書の中から自分を一番アピールできる様式を選び、可能であれば「揃えると見やすい」程度に考えれば良いでしょう。
郵送時は折ってもOK?
履歴書を郵送するときには、基本的には折らずに定形外の封筒を使用することをおすすめします。長形と呼ばれる封筒では、3つ折りにしなければ入れることができません。角形A4号、もしくは角形2号の白い封筒を使用しましょう。表面に『履歴書在中』と書かれた、履歴書用の封筒も販売されています。履歴書を折らずにクリアファイルに挟み、A4サイズが入る封筒に入れて送るのが郵送時のマナーです。
まとめ
履歴書のサイズは、基本的にB5・A4のどちらが良いということはありません。しかし、それぞれの大きさでのメリットやデメリットが存在し、内容も違ってきますので、自分に合った履歴書を選ぶようにしましょう。また、企業からの指定がある場合は、必ずその指定に従うようにしてください。
履歴書を書く際の基本的なルールをきちんと知り、正しく書けるように準備しておくことが大切です。
参考
履歴書の用紙・サイズ 履歴書はA4かB5か?|type転職エージェント
履歴書の用紙・サイズ~履歴書はA4サイズかB5サイズか?~|doda
履歴書のサイズはA4それともB5?手書きとパソコンの使い分けは?(転職・パート)|ミドルシニアマガジン
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