避けた方がいい封筒とは?
封筒にはさまざまな価格帯のものがありますが、「できればこれは避けておいた方が良い」とされている封筒があるそうです。どのようなものでしょうか。
安価な印象を与える色の封筒
事務用封筒の代表格である「クラフト封筒」は茶色い紙でできています。これは白い紙と比べて安価な印象を与えるため避けた方が良いという意見が多いようです。実際に白い封筒と比較すると薄手のものが多くなっています。
一方で、履歴書専用の封筒なども販売されています。
履歴書在中と書いてある白封筒を探していたところ、ようやく見つけました。
A4サイズもしっかり入るので満足です。
自分は履歴書だけ別で購入、と言うか同封されている白封筒が一枚のみだったので履歴書に対して足りない状況でした。
そこでA4サイズのクリアファイルも入るこちらの商品を購入しました。
(引用元:日本法令 労務12−31 履歴書用封筒 A4 5枚入り|Amazonカスタマーレビュー)
「履歴書在中」がすでに印刷されている、内側が青くなっているため内容が透けて見えにくいなどのメリットがあります。
履歴書を折らないと入らないサイズの封筒
繰り返しになりますが、履歴書を書き終わった後に再度折らなくてはならないサイズの封筒は良くないといわれています。「封筒のサイズで人柄を判断するような企業には就職したくない」というような信念がある人以外は、避けておいた方が無難でしょう。
このマナーは本当?封筒の使い方
履歴書と封筒の使い方について検索していると、それまで気にしていなかったさまざまなマナーを目にすることがあります。これらのマナーは本当なのでしょうか。
宛名書きは省略しない?
- 住所は、都道府県から正確に記入し、社名は(株)などの略字は使わない
(引用元:【履歴書】封筒の書き方・郵送&提出時のマナー|マイナビ転職 )
上記のようなマナーを目にしたことがあるでしょうか。分かりやすく例で示してみましょう。
- NG:□□市△△ (株)○○ 採用担当 御中
- OK:■■県□□市△△ 株式会社○○ 採用担当 御中
これは宛名をすべて正確に正式名称で書くべきだという考え方です。担当者によっては気にしないこともあるでしょうが、きちんと正確な仕事ができる人物であることを印象付けるために気を使う人が多いようです。
一般的に、自分の名前などに誤字がある郵便物が送られてくると人は不快に感じます。自分の属する会社についても同様に感じる人がいることは想像できます。相手の気持ちを気遣うという意味では、略称を用いずに正式名称で宛名を書いた方が良いでしょう。
クリアファイルに入れるべき?
履歴書を手渡しする場合も、クリアファイルに挟んだうえで、封筒に入れて持参しましょう。持参する過程で端が折れたり、シワになったり、汚れたりするのを防ぐためです。折れていたり、汚れたりしている履歴書は、悪印象を与えてしまうことはいうまでもありません。ただし、履歴書はすぐ取り出されることが想定されるので、封をする必要はありません。
(引用元:履歴書を手渡しするときも封筒は必要?履歴書を持参するときのマナー|doda)
書類をクリアファイルに入れて送るというのは、普段からあまり意識せずに行っている人も多いかもしれません。実利を考えるなら、悪天候で書類がダメになってしまうのを防ぐというメリットがあります。
また、応募先の企業で封筒から出した後の保管がしやすいというメリットもあります。「しかし、それでは封筒の意味はあまりないのでは? 特に持参の場合はクリアファイルだけでも十分なのでは?」と疑問に思う人もいるでしょう。
ですが、「クリアファイルに入れた上で封筒に入れる」というのは、商品をていねいにラッピングする感覚に似ているとも考えられます。そのようなことは無駄なのでは? と思う人がいる一方、「ていねいに包んでくれてうれしいな」と思う人もいます。
相手が企業の場合、このようなところを重視するかどうかは企業風土とも大きく関わってきます。封筒の扱い方をきっかけに「考え方があまり合わないな」と感じた場合は、実際に就職してからも似たようなことを思うかもしれません。
無駄なことが苦手、守らなければならないマナーが多いのは苦痛、という人もいます。そういう人はこのようなマナーをあえて省いてみることで自分と相性の良い企業を見つけられるかもしれません。
「履歴書在中」は朱書き?
「履歴書在中」は目立つように赤い文字で書きます。水性ペンだと郵送中に湿気などでにじむ可能性があるので、油性ペンを使いましょう。
封筒表(オモテ)面の左下に書く
縦書きで封筒表面の左下方に書きます。
封筒表面の記載事項は「住所」「宛名」「履歴書在中」。この3つを右から順に行頭を下げて書いていくと、バランス良く仕上がるでしょう。
なお、宛名付近に「履歴書在中」と書かないように、気を付けましょう。
郵便物に関する国の取り決めで、宛名に記載できる項目が限定されていて、「履歴書在中」はそれに含まれていません。「履歴書在中」が宛名と混同されないように、十分に余白を取ってください。
(引用元:履歴書在中と書く? 履歴書の折り方、封筒サイズ、切手の料金など、郵送時の基本|転職実用事典「キャリペディア」 )
「履歴書在中」を朱書きする(赤いペンで書く)ことも、普段あまり意識せずに行っている人が多いかもしれません。これは相手にとって一目見て分かりやすくすることのほか、書類を後回しにされない、紛失されないといった自分のための防御策としても有効だといわれています。
小さい企業であったり、宛先の住所が代表ではなく部署に直接届くようになっている企業であれば迅速に担当者の手元に届けられる可能性が高くなります。このような場合は朱書きしなくても良さそうですが、企業の中がどうなっているかは応募者からは見えにくいものです。そのため保険として朱書きすることを好む人が多いようです。
手渡すときは封筒に入れてはだめ?
履歴書を面接官に渡す場合、封筒に入れたままではなく、履歴書が入ったクリアファイルを封筒から出して渡しましょう。なぜなら、渡した相手がその場ですぐに履歴書を読むことが想定されるからです。封筒に入ったまま渡すと、面接官に履歴書を取り出す手間をかけてしまいます。面接官がすぐに読み始められるよう配慮しましょう。
渡す際は、封筒の上に履歴書の入ったクリアファイルを重ね、「封筒と一緒に」差し出します。この際、面接官が読める方向で書類を渡すのもポイント。両手で差し出しながら、「履歴書と職務経歴書をお持ちしました。本日はよろしくお願いいたします」などと言葉を添えると好印象です。謙虚な姿勢と礼儀正しさをアピールできます。
(引用元:履歴書を手渡しするときも封筒は必要?履歴書を持参するときのマナー|doda)
このようなマナーを聞くと面接時に気を付けなければならない挙動が多く感じられて、必要以上に緊張してしまう人もいるかもしれません。実際にこのような「渡し方のマナー」に厳しい会社というのも存在するようです。
マナーに厳しい会社は、求職者だけに厳しく求めているわけではありません。従業員に対する要求もかなりしっかりしていることが想定できます。そのため、「面接のためとはいえ、これだけしっかりマナーどおりに行動できるかどうか分からない」と不安に感じる人は、そのような企業が向いていないかもしれません。面接は企業が求職者を選ぶ場所だと思いがちですが、自分でも企業を選ぶという意識を持って臨むと良いでしょう。
一方で、カジュアルな社風を売りにしている会社できっちりとしたマナーを守ろうとすると、「ちょっと堅苦しい人だな。うちの会社に合うかな」と逆に心配されてしまうかもしれません。このようなマナーは臨機応変に行うか行わないか判断するのが良さそうです。
まとめ
履歴書と封筒の関係について解説しました。これらのマナーは一般的な考え方がまとまっているとはいえ、企業によっても考え方が異なり悩ましいところです。マナーの基本は「相手のことを考えて行動する」です。応募先の企業のことを考えつつ、自分の性格に合った企業探しができるようマナーを活用してみてください。
参考
日本法令 労務12−31 履歴書用封筒 A4 5枚入り|Amazonカスタマーレビュー
履歴書在中と書く? 履歴書の折り方、封筒サイズ、切手の料金など、郵送時の基本|転職実用事典「キャリペディア」