新卒でも【車】が欲しい!予算・ローン&リアルなやりくりをご紹介! - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

就職して、自分でお金を稼ぐことができるようになった新卒社員たち。手に入れたお金で買いたいものの1つに、車を挙げる人もいるでしょう。しかし、車はなかなか高い買い物になります。はたして、新卒でも車は手に入れられるのでしょうか? 当記事では、新卒者向けに、車の購入にかかる費用についてご紹介していきます。

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新卒でも車は持てる?

結論から述べると、新卒社員でも車を購入することは不可能ではありません。しかしいざ購入するとなると、初期費用だけでなく、維持費もかさむことに気がつくでしょう。昇給もまだ先の新卒社員にとって、費用を支払えるかどうかは非常に大切なポイントです。

日本の生活で車は身近な存在です。令和元年8月に一般財団法人自動車検査登録情報協会が発表した「自家用乗用車(登録車と軽自動車)の世帯当たり普及台数」によると、日本の車普及台数は1 世帯当たり 1.052 台となっています。地方を中心に車の普及台数は1台を超えており、生活に欠かせない存在となっていることが分かります。また、通勤や仕事に車が必要な場合もあり、なかには購入の補助をしてくれる会社もあります。

しかし、実際に購入するのは自分自身です。欲しいから買っちゃえ! という理由だけで購入してしまっては、後々費用の支払いが苦しくなる可能性もあります。いくらかかるのか、支払い続けることはできるのかなどを、冷静に考えて決断することが必要です。

参考

自家用乗用車の世帯普及台数│一般財団法人自動車検査登録情報協会

新卒必見!車を買ったらいくらかかるの?

よく考えることが大切であるといっても、車の購入にはいったいいくらかかるのでしょうか? 以下では、購入に必要な初期費用や維持費用、そして新卒社員の給与だと手元にいくら残るのかなど、リアルな金銭事情をご紹介します。

(1)初期費用

車の購入に必要なお金として、いわゆる「頭金」としての初期費用が挙げられます。ローンを組む場合は、その数割を頭金として支払うケースが多くあります。内訳としては、車本体の金額、法定費用、そのほかの諸経費などに分けられます。

まず本体費用についてですが、車本体の金額は、年収の半分程度が望ましいとされています。新卒社員の年収が300万円の場合、150万円前後に収めるのが理想的です。

実際の金額は、車種によって大きく変動します。人気メーカーの車や話題のモデル、最新のモデルなどは高くなる傾向にあります。さらに、オプションでスマートキーシステムやモニターを付けたりするなど、自分好みにアレンジすることも可能です。しかし、こだわるほどかかる費用は高くなるので、自分に必要なものをよく考えましょう。

続いて、法定費用についてです。自動車を購入する際には、いくつもの税金、保険料などを支払わなければなりません。例えば、以下のようなものが支払いの対象となります。

  • 車本体にかかる消費税
  • 自動車税
  • 自動車取得税
  • 自動車重量税
  • 自動車損害賠償責任保険
  • 自動車リサイクル料
  • 登録費用
  • 車庫証明費用

これらの支払い金額を合わせると、およそ車本体の1〜2割ほどになります。車体料金が200万円だとしたら、さらに20〜40万円は上乗せされる可能性があるのです。

ただし、購入時に全額が必要なわけではありません。前述したように、頭金として全体のいくらかを支払うことになるでしょう。頭金は不要な場合もありますが、ローンの対象金額を減らすことで、金利を小さくすることができます。反対に、頭金として支払うことが難しい場合は、月々の支払い金額が上がってもローンの対象金額を大きくすることが可能です。

(2)維持費用

車に必要なのは、車体料金や各種税金だけではありません。日々の維持費用も必要になります。主に、以下の費用がかかることが想定されます。

  • 車検代積立
  • ガソリン代
  • 任意保険
  • 駐車場料金
  • メンテナンス代

これらの金額は、プランやメンテナンスの頻度などによって異なります。しかしすべてを合わせると、およそ年間で40〜50万円程度がかかることになるでしょう。ここに仮に月々1万円の車検積み立てを加えるとすれば、月々の車の維持費は約5万円前後になると考えられます。

ただし、大きな金額を占めている駐車場料金は、実家暮らしの場合は必要ないことがあります。月極めの駐車場利用料が毎月3万円だとすれば、その分の月の出費を減らすことができます。

参考

新卒で車は持てる?適した予算や買い方のコツ|マイカー賃貸カルモ

車検費用の目安はどのくらい? 車検相場や費用の内訳を徹底解説|Mota

(3)手元にはいくら残る?

月々5万円を支払うとして、新卒社員の手元にはいったいいくら残るのでしょうか? 新卒1年目の場合、大きく昇給するということはなかなかありません。初任給を基準にして、ボーナスを含め自分がいくらもらえるのかを計算しましょう。

仮に手取りが20万円で1人暮らしをしていたら、おおよそ以下のような出費が考えられます。

  • 家賃:6万円
  • ガス・電気・水道:1万円
  • 食費:3万円
  • 携帯・通信費:1万円
  • 日用品購入費:2万円
  • 交際費:2万円

上記の料金を合計すると、15万円になります。ここに前述した車の費用を加算すると、手取り額とほぼ同額になってしまいます。賞与が出たり大きな昇給をしたりするまでは、満足な貯金はできないかもしれません。

ただし、上記の料金はあくまでも一例です。家賃をもう少しおさえたり、食費を減らしたりして節約することも可能です。また、学生時代のアルバイトによってある程度の貯金がある場合は、ボーナスが入るまでその貯金を使いながら維持費を支払うことができるでしょう。

しかし、新卒社員の手取りに対して、車の月々の維持費は決して安いとは言えません。特に高卒の新卒社員の場合、大卒や大学院卒に比べて給与が低い傾向にあります。それでも車が必要かどうかをよく考えて、購入を検討しましょう。