超難関!ペンシルべニア大学の入学難易度
アメリカの大学は、入学試験という一度限りの審査で決めるのではなく、書類審査によってさまざまな観点から応募者を審査して入学を許可します。その審査基準は次の6つです。
- 学校の成績:高校での成績・上級科目の成績・成績の上昇度合い・高校のレベル
- パーソナルステートメント:自己紹介を書いた出願エッセイ
- 推薦状:2通(担任・部活顧問など)
- 課外活動:テスト以外の学校活動での評価
- テスト:代表的なものはSAT®とACT®。留学生はTOEFL®テスト、IELTS(TM)といった英語テストも必要
- 面接:必須とする大学は少数で、「面接を受けるのが望ましい」と考える大学が多数。
そこで、入学の目安としやすい学業面(学校の成績とテスト)からペンシルべニア大学の入学難易度をご説明します。それらの成績を踏まえて、入学倍率についても見ていきましょう。
学業面審査1:高校の成績
ペンシルべニア大学の入学審査において、学校の成績は最も重要な要素と考えられています。そのため入学許可を得た学生は、高校で最高の成績を収めているとされています。
学業面審査2:SAT®とACT®
SAT®とACT®におけるペンシルべニア大学入学許可者の平均スコアと全国平均スコアをまとめたのが次の表です。
【ペンシルべニア大学入学許可者の平均スコアと全国平均スコア】
ペンシルベニア大学入学許可者の平均スコア | 全学生平均スコア | |
SAT®(Scholastic Assessment Test) | 1,460~1,550点
(満点1,600点) |
1060点(注1) |
ACT®(American College Test) | 33~35点
(満点36) |
20.3~21.4(注2) |
(注1)Collegeboardによって発表されている2017年度の平均点で、偏差値50を意味しています。
(注2)2017年の高校のクラスごとの平均ACTスコア®です。
参考
Statistics for the Admitted Class of 2023|Penn UNIVERSITY of PENNSYLVANIA
アメリカの大学に進学したい!SATの目安は?何点必要?|EDUBAL
What is a Good ACT Score?|The PRINCETON REVIEW
アメリカの大学審査に使われるSAT®とACT®の点数において、ペンシルべニア大学に入学するためには、満点に近い高得点を取らなければならないことが分かります。
倍率・入学難易度
学校の成績やテストなど、学業優秀者が入学するペンシルべニア大学の倍率をまとめました。
【2019年8月時点の倍率】
応募者数
(Applicants) |
入学許可者
(Admitted) |
倍率(注) | |
早期決定申請者 | 7,109人 | 1,280人 | 5.6倍 |
通常 | 37,852人 | 2,166人 | 17.5倍 |
合計 | 44,961人 | 3,446人 | 13.0倍 |
(注)倍率はApplicantsの人数をAdmittedの人数で割り、小数第2位を四捨五入しました。
参考
Statistics for the Admitted Class of 2023|Penn UNIVERSITY of PENNSYLVANIA
ペンシルべニア大学に入学できるのは応募者の上位7.7%のみで、入学許可倍率は13.0倍という高倍率です。アイビーリーグの一角を担うペンシルべニア大学は、学業面で非常に高いレベルを持つことが前提とされています。
しかしペンシルべニア大学のような世界的名門大学は、学業以外のパーソナルステートメントや、課外活動などを重視する傾向にあります。そのため、学業のみに専念した高校生活を送る学生よりも、学校活動に参加する学生の方が入学許可を得られる確率は高くなります。
名門ペンシルべニア大学の著名な卒業生
ペンシルべニア大学は日本の野口英世が医学を学んだことでも有名ですが、その他にも卒業生には世界的に著名な人が多くいます。特に世界的評価の高いウォートンスクール(The Wharton School)を卒業した有名人を3人ご紹介しましょう。
ウォーレン・エドワード・バフェット
Warren Edward Buffett。「投資の神様」ともいわれるアメリカの投資家・経営者であり、世界最大の持株会社バークシャー・ハサウェイ(BERKSHIRE HATHAWAY INC.)の会長兼CEOを務めています。豊富な資金力で超長期的投資を行う手法で成功し続けており、アメリカの長者番付では常に上位に位置しています。しかし、派手な生活を送ることはなく慈善活動にも取り組んでいます。
参考
イーロン・リーヴ・マスク
Elon Reeve Musk。アメリカの実業家・投資家・エンジニアです。電子メールアカウントによるインターネット決済サービスを行うペイパルの前身となるX.com社の共同設立者であり、現在は宇宙関連を経営としたスペースX社や自動車会社テスラの共同設立者兼CEOを務めています。奨学金を受けてウォートンスクールに進学し、学位を取得しました。
参考
多忙すぎる男イーロン・マスク。濃厚2018年まとめ(2019.1.3)|GIZMODO
ドナルド・ジョン・トランプ
Donald John Trump。第45代アメリカ合衆国大統領であり、不動産会社トランプ・オーガナイゼーションの会長兼社長です。自国の利益を最優先とするアメリカ第一主義者で、歯に衣着せぬ言動がたびたび議論を呼ぶことがあります。
参考
まとめ
超高額学費かつ入学難易度超難関のペンシルベニア大学。入学したからといって楽な学生生活が約束されているわけではありませんが、学生達はその充実した教育環境やプログラムを大いに活用し、将来にむけた学びを探求するキャンパスライフに励んでいます。
ペンシルベニア大学を進学・留学先に選ぶと、将来性豊かでバイタリティにあふれる学生達との交流が相乗効果を生み、新たな可能性が広がることでしょう。
参考
Penn UNIVERSITY of PENNSYLVANIA
ペンシルベニア大学 University of Pennsylvania|アメリカ留学のための大学情報サイト
University of Pennsylvania (PENN) ペンシルベニア大学|Apply ESL.com
ペンシルベニア大学 (University of Pennsylvania)|スタディサプリ進路
ペンシルベニア大学:入学要件、コース、授業料とランキング|世界奨学金フォーラム
大学で目にするセメスター制とは?意味を徹底解説します!(2018.5.12)|ギガログ
SAT試験/テスト対策を始める前に知っておこう「SAT®とは?」|GLOBAL LEARNING CENTER
Penn: America’s First University?|PENN HISTORY
アメリカの大学にはパートタイムの学生とフルタイムの学生がいると聞きますが、どのように違うのですか?|栄陽子留学研究所
卒業生が最も稼いでいるビジネススクール、トップ20|ビジネスインサイダー
ペンシルべニア大学の卒業生一覧|有名人ナビ アメリカの大学編(アメリカ大学協会加入大学)