パデュー大学ってどんな大学?概要・特色・入学情報を解説! - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

パデュー大学は、生物学・農学が全米トップクラスの大学です。また、宇宙飛行士や航空分野に多くの人材を輩出していることでも有名です。キャンパスは広大で、キャンパス内に農学部用の温室施設やパイロットも養成できる空港設備があります。この記事がパデュー大学のことを知るきっかけになれば幸いです。

パデュー大学の概要

パデュー大学は、1869年に大富豪ジョン・パデュー氏の寄付金と土地の寄贈によって創設された大学です。学生数は3万人以上で、全米でも大きな大学の1つとされています。キャンパスはインディアナ州に位置しており、何もない田舎町と言われることもありますが、非常に広いです。

学生の多くは、地元インディアナ州出身者で白人の割合が多いですが、留学生の数も約5,000人と全米でもトップ10に入る多さです。

世界大学ランキングから見る評価

パデュー大学は、世界大学ランキングでベスト100に入る評価を得ています。日本でよく引用されるTIMES HIGHER EDUCATION(THE)では2011~2020年の間で最高60位にランクインしています。Quacquarelli Symondsの評価でも100位前後で推移しています。また、学術的な成果を重視するAcademic Ranking of World Universitiesでは、56位~80位の間で推移しており、世界でもレベルの高い大学と言えるでしょう。ちなみに、THEのランキングで100位以内に入っている日本の大学は東京大学・京都大学(65位)の2大学のみです。

ランキング パデュー大学 東京大学(参考)
TIMES HIGHER EDUCATION 88位 36位
Quacquarelli Symonds 111位 22位
Academic Ranking of World Universities 72位 25位

参考

World University Rankings 2020|Times Higher Education (THE)

Top Universities in the World 2020|Top Universities

Academic Ranking of World Universities 2019|shanghairanking

パデュー大学の3つの特色

パデュー大学は、生物学・農学が全米でもトップレベルの大学です。また、多くの宇宙飛行士を輩出しており、キャンパス内には空港施設まであります。

生物学・農学が有名

パデュー大学は、即戦力の人材が育つ大学として全米でも高い評価を得ています。アメリカの大学情報を調査しているU.S.News & World Reportによると、生物学と農学は全米No.1です。また、Most Innovative Schoolの部門では、全米で6位にランクインしています。

キャンパス内には農学部が使っている温室があり、学生が育てた鶏・牛・豚が卸売りされているほどです。

参考

Purdue University–West Lafayette Rankings|U.S.News & World Report

23名の宇宙飛行士を輩出

パデュー大学は、世界で初めて航空工学を取り入れたことで知られており、人類で初めて月面を踏んだニール・アームストロング船長やアポロ計画で最後に月面を歩いたユージン・サーナンなどを含め、23名の宇宙飛行士を輩出しています。そのことから、パデュー大学は「宇宙飛行士のゆりかご」とも言われています。

また、パデュー大学は宇宙飛行士だけでなく、航空業界をけん引する人材を多数輩出しています。例えばNASAのディレクターや宇宙旅行ビジネスを先導するヴァージン・ギャラティック社の社長、空軍基地の最高情報責任者、燃料技術のエンジニアなど、幅広い分野で活躍しています。

そして、パデュー大学にはアポロ宇宙船1号の火災事故で亡くなった3人の宇宙飛行士のうち2人が在籍していました。安全な宇宙開発を目指すため、航空工学科の建物内にはアポロ宇宙船1号のレプリカが飾られています。航空工学科には、卒業生の宇宙飛行士の名前が使われている建物が多いです。

広大なキャンパス

パデュー大学は、ジョン・パデューが寄贈した広大な土地と寄付金により創設された大学です。キャンパスの広さは10.01平方キロメートルにもおよび、それとは別に農業と産業研究のために61.14平方キロメートルの土地があります。メインキャンパス部分だけで、東京ドーム200個以上が入る大きさです。

そして、日本では考えられませんが、キャンパス内に空港があります。全米で初めて飛行機操縦の単位取得を認めたことでも有名です。キャンパス内の空港には、米軍の機体が給油のために立ち寄ることもあるようです。

参考

パデュー大学|Wikipedia