英検の級を履歴書に書くとしたら、どの程度の級より上であればアピールになるのでしょうか。英検1級から準2級までのレベルを理解して、提出先にアピールできる級は何級なのかを解説していきます。
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もくじ
英検が評価されるのは2級から?
英検は、2018年度までに累計で1億人以上が受験している日本で最も受験者数の多い英語検定試験です。レベルは1級から5級まであり、中高生の受験者数が多いのが特徴です。
履歴書に英検の資格を入れるのなら、最低でも2級以上の級を書くといいと言われています。それはなぜなのでしょうか。準2級、2級、準1級、1級の4つの級のレベルと評価を紹介しながら解説します。
英検準2級のレベルと評価
英検のホームページによると、準2級のレベルは「高校中級程度」です。TOEICスコアとの相関を確かめると、英検準2級取得者のTOEIC平均スコアは392点とされています。欧州評議会が作成したCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)によると、英検準2級は「基礎段階の言語使用者」であるA1~A2レベルに当たります。
なお、英検準2級に出題される問題は、下記のレベルであると解説されています。
教育や科学などを題材とした、長文の穴埋め問題が加わります。
センター試験の問題形式と共通点が多く、入試対策にも最適。
高校卒業段階の英語力の達成目標:準2級~2級(文部科学省)
(引用元:各級の目安|日本英語検定協会)
参考
TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表|ETS
英検2級のレベルと評価
2級のレベルは、「高校卒業程度」。TOEICスコアとの相関を見ると、英検2級取得者の平均スコアは517点でした。CEFRでは、「基礎段階の言語使用者」のA2から、「自立した言語学習者」のB1程度のレベル。英検の問題には医療やテクノロジーなど身近なことだけでなく、社会性の高い内容が加わってきます。
医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題されます。
海外留学、国内での入試優遇・単位認定など、コミュニケーション力が高く評価されます。
ビジネスシーンでも採用試験の履歴書などで英語力をアピールできます。
ライティングが加わります。
(引用元:各級の目安|日本英語検定協会)
さらに、英検の公式ホームページによると、2級は海外留学をすることができるレベルと明記されています。ホームページに明記していることからも、2級を持っていれば海外留学にも臨めるレベルと言えるのではないでしょうか。
参考
TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表|ETS
英検準1級のレベルと評価
準1級のレベルは、「大学中級程度」です。TOEICスコアとの相関を見ると、英検準1級取得者の平均スコアは732点とのこと。TOEIC732点は、企業が海外出張者や海外赴任者に期待しているスコアを上回っています。
2011年 | 2013年 | |
海外出張者期待スコア | 615点 | 675点 |
海外赴任者期待スコア | 715点 | 695点 |
(上場企業における英語活用実態調査|国際ビジネスコミュニケーション協会 より筆者作成)
また、CEFRでいうと「自立した言語学習者」のB1~B2レベルになります。自分の専門的な分野については議論できるレベルとされており、英検の問題でもエッセイ形式の英作文が加わっています。
エッセイ形式の実践的な英作文の問題が出題されます。
「実際に使える英語力」の証明として高く評価されています。
(引用元:各級の目安|日本英語検定協会)
参考
TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表|ETS
英検1級のレベルと評価
1級のレベルは、「大学上級程度」とされています。英検1級取得者のTOEIC平均スコアは816点です。なお、半分近くの人がTOEIC895点以上に位置しています。TOEIC895点以上の取得者は、TOEIC全体の受験者の約3%に当たります。CEFRでは、「自立した言語学習者」のB2から「熟練した言語使用者」のC1レベルに当たります。これは、学問上や職業上の目的で言葉を柔軟かつ効果的に用いることができるレベルです。
そのため、英検1級のテストでは2分間のスピーチと、スピーチに対する質問への応答力が見られます。仕事で英語を十分に使えるレベルと考えることができるでしょう。
二次試験では2分間のスピーチと、その内容への質問がなされます。
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(引用元:各級の目安|日本英語検定協会)
参考
TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表|ETS