漢検準2級を取得するメリット
漢検準2級を取得すると、高校受験で評価されることがあります。また、グローバル化が進む中で、漢字文化に興味を持っている人に漢字を学ぶ楽しさを伝えることもできるでしょう。
メリット①高校受験で評価される
漢検準2級は、高校在学程度のレベルです。そのため、高校受験の段階で漢検準2級を所持していれば、受験のときに評価されることがあります。もちろん、漢検3級でも中学校卒業レベルには達しているので、評価されることがあります。
メリット②漢字文化に興味がある外国人に自信を持って伝えられる
スマートフォン、タブレット、パソコンなど、漢字を書くことが減っていく世の中でも、外国の人とコミュニケーションを取るときに漢字を手書きすることはあります。日本文化の一つとして、漢字に興味を持っている外国の方と出会ったときに、漢検を持っていることで自信を持って漢字について伝えることができます。
また、漢検の学習をする中で、ことわざや部首名など、漢字の日常での使われ方や構成要素についても知ることができます。これは、漢字をアートやシンボルと捉えている外国人と話すときには、話題が広がってプラスに働くことでしょう。
漢検準2級の勉強法
漢検準2級は、170点が記述形式、30点がマークシート形式です。記述形式が多く、漢字をあいまいに覚えているだけでは答えることができません。そこでポイントとなるのが、いかに繰り返し勉強して、覚えることができるかです。
エビングハウスの忘却曲線によると、人間は一度覚えたものを20分後には約4割、1時間後には5割以上、1日後には7割近く忘れてしまいます。だからこそ、繰り返すことが大切なのです。繰り返し勉強することで、すぐに忘れてしまう短期記憶から、長い間定着する長期記憶へと変わっていきます。
毎日、ちょっとした時間を活用して、漢字の勉強をする時間を確保しましょう。移動中や待ち時間に、昨日間違えた漢字を復習したり、朝起きたら5分間は漢字の勉強をしたりと習慣化してしまうことで、少しずつですが着実に漢字を覚えることができます。
また、漢字の読みを勉強するときは、目で読むだけではなく、自分に聞こえる程度の声に出して練習することをおすすめします。そうすることで、視覚だけでなく聴覚も活用することができます。できるだけ五感をフルに使うよう工夫しましょう!
漢検準2級におすすめの問題集
漢検準2級は、常用漢字1,940字を使いこなすことが求められます。辞書や表で順番に覚えるのは少し大変ではないでしょうか。そこで、便利なのが問題集です。問題集は、学びの導き手となってくれますし、まとめ問題などで漢検を疑似体験することもできます。
漢検準2級漢字学習ステップ 改訂二版
日本漢字能力検定協会が出版している公式問題集です。漢検準2級の新出漢字を五十音順に勉強できます。ステップに分かれているので、勉強時間を決めて少しずつ学習を進めることが可能。さらに、巻末には総まとめ問題がついているので、受検直前の力試しもできます。
漢検 準2級 過去問題集 2019年度版
漢検準2級の過去13回分の過去問が収録されている問題集です。とにかく問題を解いて試験に慣れたいという人にはおすすめです。また、合格者平均点や答案用紙と同じ大きさの見本などがついているので、初めて漢検を受ける人でも対策を立てやすいです。問題集と一緒に活用すると盤石でしょう。
漢検準2級分野別問題集 改訂版
読み、部首、熟語、対義語・類義語、四字熟語、送りがな、同音・同訓異字、書き取りの8つの分野別に分かれている問題集です。こちらも、日本漢字能力検定協会が出版しており、苦手な分野を重点的に学習したい人におすすめです。受検直前に活用できるた「実力テスト」もあります。さらに、付録に注意するべき四字熟語や漢字がまとめられているので見直しにも使えるでしょう。
まとめ
漢検準2級では高校在学程度の漢字力が求められます。中学生であれば、小学校・中学校で習ってきた約1,600字の常用漢字に300文字ほど加えて使いこなしていく必要があります。また、合格率は28~38%で推移しており、3人に1人は合格する内容です。ぜひ、繰り返し復習する習慣を作って、漢検準2級の合格を目指してください。
参考
【資格】漢検準2級のレベルは?10日以内で合格する方法とは!?|IT土方による~芸能情報と雑記、時々、何か~
漢検準2級合格のためのベストな教材と勉強法|School post
新出漢字はこうやって覚える。3か月速習法の紹介。|家庭学習コンサルタント 坂本七郎のブログ