英検準2級の二次試験は面接!試験内容や過去問、対策方法を解説 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 3

面接を自分で対策するにはどうすればいい?

子供にとって英検の受験勉強は学校の勉強や部活、他の習い事と並行して進めていかなければならないものです。時間から考えても、予算から考えても、外部の対策講座を利用することができないこともあるでしょう。家庭内で面接対策をする場合はどのようなところに注意すればいいのでしょうか。

20秒の黙読に慣れる

面接というとスピーキングに目が向きがちですが、準2級の面接では短時間で英文を理解する能力も求められます。準2級の問題カードに書かれている英文は約50語。50語の文章を20秒で黙読するスキルが必要です。

実際に読んでみると、20秒は時間制限としてはかなり短く感じるかもしれません。練習の際は絵を見るのは後回しにし、まず文章を読むようにしましょう。

普段から時間を気にしながら英文を読む練習をするのがおすすめです。学校の予習・復習や英検の1次試験対策などでも黙読の力をつけることができます。

また、黙読の後に音読をすることで、さらに理解を深めることができます。知らない面接委員の前で英語を話すということに、とても緊張してしまう子供も多いという二次試験。できるだけ大きな声ではっきり話すと、緊張していてもだんだん落ち着いて受け答えができるようになります。そのためにも文章の黙読・音読練習は効果的です。

「so」や「in this way」を探す

問題カードの英文には「so」や「in this way」が高確率で使われていると言われています。実際に英検協会が公開しているサンプル問題を引用します。

Many families use products made from recycled paper, and in this way, they try to make the environment better.

(引用元:問題と解答のサンプル | 英検

「In this way」 というイディオムが文章中に使われていることが分かります。

過去18回(各回カードA・Bの2種類あるので合計36回分)の2次試験を調べてみたところ、”Why”か”How”のどちらかでのみ問われます。

このNo.1の答えには大きな傾向があります。それは

“so”

“in this way”

のいずれかがある場合、その前の箇所が答えになる!というもの。

調べた範囲では、“so”か”in this way”が文章内にある可能性は94%(36回中34回)で、その前の文が質問No.1の答えになる確率は100%!

つまり黙読の指示を受けたら、

“so”または”in this way”の場所に特に注意し場所を把握しておく

ことが非常に有効となります。

(引用元:【英検準2級2次試験対策】これでOK!質問の傾向と対策(過去18回分を分析!) | ESL club

実際に英語教室が行った調査でも、36枚中、34枚の問題カードに「so」や「in this way」が使われていたことが判明したといいます。ただしごくまれにこれらが使われていないこともあります。細部に目を取られずに、全体を把握する力も必要です。

動詞の語彙を増やしておく

文章に関する設問は、文章中の語彙を使って答えることができます。一方、イラストについての質問は自分で文章を組み立てて答えなければなりません。

英検協会のサンプル問題カードでは、イラストにたくさんの人物が描かれています。サンプル問題ではそれらの人物が何をしているのか、質問されています。

このようなときに必要になるのは動詞に関する語彙です。動詞の語彙が豊富にあれば、一文一文は短くても幅広い物事を説明することができます。英語を読んで理解する力はもちろん、日本語で考えた語彙を英語に変換して使う力も身につけておきましょう。

自分の意見と理由をセットで説明する練習をする

問題カードを使わない後半の2問は、「Yes」もしくは「No」と答えた後に、その理由を求められます。ここで求められているのは、答えの正しさや理由の独自性ではありません。あくまでも「英語で理由を説明できているか」を確かめているのです。

そのため、質問に対して、必ず理由をセットで答える練習をしておきましょう。特に効果的なのは、Yesの場合でもNoの場合でも理由を言えるように文章のストックをためておくことです。

対策に使ったものと全く同じ問題が出題されることはありませんが、文章のストックがあればあるほど応用しやすくなります。また、普段から「Yes」のパターンと「No」のパターンを両方考えることにより、当日の面接でもスムーズに解答しやすい方の答えを選ぶことができるようになります。

時間配分や雰囲気は動画などでチェックしよう

親が面接官の役割をして対策をしても、緊張感がなくなんとなくだらけた雰囲気になってしまう、と言う家庭もあるでしょう。その場合は、動画などを利用するのもおすすめです。

(参照元:英検®準2級面接・攻略ポイント20 模擬面接テスト① シミュレーション動画|YouTube)

目の前に面接委員がいる緊張感や時間配分などは、動画を見れば一番リアルに知ることができるでしょう。対策の仕上げとして、試験前に一度再生してみましょう。

まとめ

英検準2級の面接について、試験内容や対策をご紹介しました。英語を話すことについて自信のない子供は少なくないでしょうが、英検の面接はパターンが決まっているだけに対策のしやすい試験です。しっかりと慣れて力を発揮できるようにサポートしてあげてください。

参考

実用英語講座 準2級クラス 通信講座 | 公益財団法人 日本英語検定協会

この記事をかいた人

akahoshitomoka

piggiesagogoクロシェター・ライター。 オリジナルの編み物作品の作り方を販売しながらライターもしています。守備範囲はハンドメイドから不動産まで。三浦半島が好きです。