国際文化学部って何を学ぶの?〜法政大学国際文化学部生より〜 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

私が学んだこと

生徒一人一人で、学んだことは違いますが、一つの例として、私が学んだことは、文化と情報の関係性です。国家や民族によってそれぞれの文化を持っています。また、多くの場所から情報が映像やデザインなどの様々なものを媒介して表現されています。それらの情報は国家、民族、細かく言えば、1人の人が持つ文化によって解釈が大きく異なります。文化を知り、この違いを学び、異文化とのコミュニケーションを取ってきました。現在、無数の情報が毎日、24時間飛び交っています。距離も関係なく、インターネットを通じて飛び交っています。この状況下で情報の発信側と受信側の文化を知って発信するのか、知らずに発信するのかは大きな違いがあります。

在学生からの本音

ここからは実際に見たり、感じている本音を紹介します。

学問の幅が広すぎる

「たくさんの分野が学べる」と聞くと、いいことのように聞こえますが、実はそうではありません。幅が広いということは、特にやりたいことのない人は、専門的な知識を得られず、ただ漠然と4年間が過ぎ去ってしまいます。特に、さまざまな分野を学べる学部だからこそ、「医学部」などに比べると何か強い「ねらい」をもって学部に入っている人は多いとは言えないので、国際文化で何を学んできたかわからず卒業してしまうという人も部分的ですがいると思います。

中途半端な留学

私が通っている大学の学部では、留学が義務付けられています。しかし、留学期間はたったの4か月~6ヶ月という中途半端な期間。元々英語が出来ない生徒は、中途半端な英語だけを持ち帰ってきて、中途半端な英語力のまま社会に出るという場合が多いように思えます。もちろん、生の英語に触れたり、他国の文化に入り混じってみる経験は大きなものですが、多額のお金を払って全員義務で行かせるほどのものなのかは疑問に思います。

結局、自分次第!

どの大学のどの学部に行こうがこの部分は変わらないと思いますが、たくさんの分野を学んで、それを活かすも意味のないものにするのも、自分の行動次第であると思います。特にこの国際文化学部は「思考する」ことは欠かせません。実験をするわけでもない、暗記する知識が多いわけではないからこそ、大学での学びから自分自身で考え、行動し、活かすことが重要であると思います。

まとめ

学問の種類が増えて、それに応じて学部の数も増えてきてしまっています。特に「国際~」などグローバルな学部が増えて、何を学ぶのかがぼやけてしまっている状況にあると思います。今回のお話は、あくまで、私の個人的な経験で、全国にある国際文化学部の理念や学ぶ内容と完全にマッチするわけではありませんが、学生の一人の声としてぜひ参考にしてみてください。

この記事をかいた人

とってぃ

法政大学国際文化学部3年。千葉県出身。地元の高校から1年の浪人を経て法政大学国際文化学部へ。オーストラリアに留学。インド、インドネシアでの支援経験から、日本を含めた世界の貧困問題に対して教育の視点から勉強をしている。また、映像制作やグラフィックデザインにも取り組み、活動中。