レポートの文字サイズのおすすめは?フォントや余白の注意点も紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

学校からレポートの提出を求められたとき、レポートを書くことに慣れていない方は書き方や構成などはもちろん、文字サイズやフォント、余白のとり方など分からないことが多いかと思います。レポートにはある程度の規則がありますが、文字サイズやフォントについては詳しく知らない方も多いかもしれません。今回はレポートの文字サイズのおすすめや、フォント、余白の注意点についてご紹介します。

レポートの文字サイズについて

学校の課題でレポートを書くことになったとき、「どんなテーマにしようか」「どんな構成にしようか」など、レポートの内容に時間をかける方も多いかと思います。しかし、意外と見落としがちなのがレポートの文字サイズです。学校側から指定がある場合もありますが、指定がない場合は、「文字サイズの標準って何?」と迷ってしまうこともあるでしょう。まずは、一般的な文字サイズの標準や、見やすい文字サイズ、NGな文字サイズ例についてそれぞれご紹介します。

文字サイズの標準はいくつ?

レポートの文字サイズの標準ですが、10.5ptは大き過ぎず小さ過ぎないサイズとして、レポートなどでもよく使用されているといいます。まずは、大学から実際に指定されている文字サイズの例についてご紹介します。

例えば、早稲田大学の教授のHPによると、提出するレポートの文字サイズ(フォントサイズ)について、以下のような記述があります。

本文のフォントサイズは英文であれば11から12ポイント、 日本語であれば10から11ポイントとする。

(引用元:論文/レポートを提出する学生のみなさんへ|早稲田大学法学部教授 言語学/認知科学博士 北原真冬

また、同じく過去に早稲田大学で教授をしていた現早稲田大学副総長・須賀晃一さんの卒業論文についての記述によると、文字サイズは10.5ptとなっており、さらに、見出しについては以下のように細かく設定されています。

(10) 章,節,項のフォントと文字サイズ

章:MS 明朝,18 ポイント

節:MS 明朝,14 ポイント

項:MS ゴシック,12 ポイント

(引用元:卒業論文作成・改訂上の注意|早稲田大学政治経済学術院 須賀晃一研究室

レポートでの標準サイズは10.5ptと設定するケースが多いようですが、レポート用紙のサイズと文字サイズの比較はもちろん、タイトルや見出しは、本文の文字サイズよりも大きく設定することが一般的なようです。また、レポートを書く際の言語が日本語か英語かによっても、文字サイズの設定は異なります。

見やすい文字サイズとは?

レポートを提出する上で見やすい文字サイズとは、前述したようにA4サイズのレポート用紙であれば10~11ptが理想的といえるでしょう。文字サイズは大き過ぎず小さ過ぎない大きさがベストです。しかし、見出しを付ける場合は分かりやすいように本文よりも0.5~1ptほど大きいサイズに設定するのがいいでしょう。特に指定がなく、文字サイズに迷った場合は教科書や新聞を参考にすると分かりやすいかもしれません。

レポートを書く上でNGな文字サイズ例

レポートを書く際に注意したいのが、本文の中で異なった文字サイズを使うことです。同じレポートの中で文字サイズを変えるのは、前述したようにタイトル・小見出し・本文などです。同じ本文に違うサイズや字体があると、逆に読みづらくなる可能性があります。

また、全角と半角を使い分けることも大切なポイントです。漢字やカナは全角で、数字やアルファベットは半角にするなど必ず統一させるようにしましょう。文字サイズを大きくし過ぎてしまうと、レポートに必要な文字数に達しないこともあるため、あくまで標準サイズから遠くない文字サイズに設定するようにしましょう。

手書きかパソコンで書くかによって、理想的な文字サイズは異なる

レポートを書くときはパソコンを使うという方も多いのではないでしょうか。Microsoft Wordを使う場合は前述したように10~11ptが標準的な文字サイズといわれています。しかし、市販のレポート用紙に手書きで書く場合は、マス目のタイプか罫線のタイプかによって、見やすい文字サイズは異なります。

マス目がついているレポート用紙であれば、文字と文字の間や行間のことを考えずに書くことができます。しかし、罫線のものを使用する場合は、文字と文字との間のスペースを考えながら書くことも意識しましょう。文字の間が狭かったり、文字が斜めに書かれている場合は、レポートを採点する側も読みにくくなってしまいます。手書きの場合は、パソコンで書くよりもやや大きい文字サイズで分かりやすく書くのがいいでしょう。