単語を覚えるときに心がけたいこと
単語学習は単調な作業ですから、子供の集中力は続かないかもしれません。しかし、しっかり覚えていないと本番で問題に太刀打ちできないかもしれません。親として気をつけてあげたい学習のポイントは何でしょうか。
意味だけでなくスペルを正確に!できるだけ書いて覚える
書籍の単語帳は英単語が黒字、日本語の意味が赤字で印刷されているものが一般的です。赤い透明シートで隠しながら学習できて便利なのですが、英検3級の場合はもう少し踏み込んだ学習をしたいところです。
3級では筆記試験でライティング問題が出題されます。全てがマークシート式だった4・5級とは異なり、子供が自分で英語の文章を書いて解答しなくてはなりません。
ライティングでは英語を正確に書けるかどうかも採点対象となっています。スペルミスがあった場合は減点になります。単語帳を見て覚えただけの英単語は、実際に書いてみると意外に間違えてしまうものです。見るだけでなくできるだけ手で書き、スペルもしっかり覚えられるようにしましょう。
可能な限り例文を使って覚える
単語を書いて覚えるというと、漢字の書き取りのようにひたすら同じ単語を10回続けて書くような学習をしがちです。日本語と違い、日本の生活では英語は日常的に使われません。そのため単語だけ完璧に覚えても、その単語の使い方を覚えることができません。
単語と使い方を一度に覚えるためには例文を使うのが最も効率の良い方法です。市販の単語帳にも、それぞれの単語に例文がついているものがあります。単語を覚えるときは例文を一緒に読み上げたり、手で書いたりして単語の使われ方も一緒に覚えるようにしましょう。複数形の変化や三単現の「s」なども例文で覚えたほうがスムーズに学習できます。
単語だけでなくイディオム・熟語も忘れずに
「wake」であれば、「wake up」のように副詞とセットにして使われる熟語や、「be interested in 〜」のように、頻繁に出てくるイディオムなども忘れずに学習しましょう。各単語は覚えていても、組み合わせで間違えてしまうことがあります。これらも単語と同じように、イディオム・熟語で1つのセットとして覚えるようにしましょう。
学習到達度のチェック方法は?
単語の暗記作業だけでは飽きてしまうので、定期的に学習到達度をチェックするといいでしょう。時間があるときはじっくりと親が付き合ってあげると子供のモチベーションが上がるかもしれません。
手書きでテストする方法
英語教室のESL clubが推奨するのは手書きで問題を準備して行うテストです。
- 紙と鉛筆を用意します。
- あらかじめ、問題番号(1)〜(45)を紙に書いておきます。
- タイマーで4分をセットします。
- タイマー開始と同時に、下の「【英検3級単語テスト】問題」の英単語を見て、順々に日本語の意味を書いていきます。
(引用元:【たった5分でできる英検3級単語テスト】レベル診断と学習アドバイス付き! | ESL club)
テスト問題本体については「パート1」から「パート3」までがリンク先に掲載されていますので、リンク先を確認しましょう。子供が自分でテスト問題を書くことも勉強の一環になります。「45問全体で4分間」という時間制限も、実際の試験での時間配分を考えるきっかけになるでしょう。
実際の英検3級では、意味を問う問題はマークシート式です。ESL club方式では手書きで回答することになるので、採点は以下の基準に沿って親がしてあげるといいでしょう。
- 漢字間違いは正解とする
- だいたいの意味があっていれば正解とする
- 各パートごとの点数を出しておく(パート1が8点、パート2が5点、パート3が2点、というように)
(引用元:【たった5分でできる英検3級単語テスト】レベル診断と学習アドバイス付き! | ESL club)
実際の英検テストでは、英語の意味を日本語で回答することはありません。英語の意味さえ分かっていればいいので、漢字の間違いは不問にして大丈夫です。
また、おおよその意味が分かっていれば英検で通用します。「give」を「与える」と答えても「あげる」と答えても、意味は通っており、実際の4択では正しい意味を選ぶことができると考えられるでしょう。
アプリのタイマーを使ってする方法
各アプリにもタイマーがあるので、そちらを利用するのもいいでしょう。学研のアプリでは、「1単語5秒」の時間制限で4択問題を解いていくモードがあります。「1単語5秒」で問題を解いていくのはESL Clubの「45問4分」とほぼ同じ早さ。これも実際の試験に即したスピード感に慣れるという意味でおすすめです。
アプリのテストは品詞別、難易度順に10問ずつ出題されます。ランダムで出題する機能や、間違えた問題だけ出題するモードもあるので、何回も繰り返しておくとどんどん力がついていくでしょう。
まとめ
英検3級からはスピーキングのテストが面接に入るため、そちらの対策に気を取られるかもしれません。しかしそれだけでなく語彙も増えますし、ライティングのスキルも求められるようになります。単語力は全ての基礎になる部分。スケジュールに余裕を持って計画的に学習を進めるようにしてください。
参考
【たった5分でできる英検3級単語テスト】レベル診断と学習アドバイス付き! | ESL club
3級の試験内容・過去問 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会