長崎大学の概要と歴史
長崎大のはじまりは、幕末の1857年にさかのぼります。オランダ軍医のポンペ・ファン・メールデルフォールトが、幕府医官・松本良順などの12名を対象にオランダ語で医学講義を行う医学伝習所を設置したのが、大学創設のきっかけとなりました。
後に、研究所や教師を養成する師範学校などを設置したり、複数の学部や学科を新設したりし、大学(学校)としての規模を広げていきました。加えて、時代のニーズに伴う学部と学科の改組を幾度か繰り返しながら今日に至っています。地域の特性上、宗教や戦争などの過去の出来事もカリキュラムとして展開しているのが特徴であり、専門知識を通して世界の「平和」に貢献できる人材育成を目指しています。
長崎大は、文系・理系・医歯薬系の9学部で運営されていますが、2020年4月には、情報データ科学部を新設することが決まっています。
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長崎大学の学費
長崎大の学部生の学費は、次のとおりです。
- 授業料年額:535,800円
- 授業料半期:267,900円
- 入学料:282,000円
- 各学部初年度納付金:40,000~140,000円(※各学部によって違いあり)
以上の金額は、2019年10月13日のデータをもとに記載しています。費用に関しては、変更があるかもしれないので、公式ホームページもくまなくチェックしましょう。長崎大の場合、授業料以外にも初年度に追加で払う納付金が存在します。最も安いのが工学部の40,000円。そして、歯学部は、140,000円の支払いとなっています。
また、長崎大では、経済的事情などの理由による授業料免除や奨学金制度を設けています。ただし、制度を利用するには条件が定められているので、事前に情報をリサーチすることをおすすめします。
参考
授業料・奨学金について|入試情報|長崎大学 受験生の入試情報サイト
大学卒業後の進路
長崎大の卒業生は、多方面で活躍しています。九州での就職を選択するケースもあり、JR九州・九電工・レベルファイブなどの福岡を本拠地とした企業への就職実績があります。また、学部によって就職の傾向に違いがあります。
教育学部の事例では、8割の卒業生が、教員または保育士ならびに教職大学院への進学を選択。工学部に関しては、半数以上が大学院などへの進学を選び、専門性をより高める傾向が見られます。
そして、九州を離れて東京での就職を希望している学生向けに、長崎大学東京事務所を新宿区四谷に設置し、就活をサポートしています。
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就職情報~就職状況~|長崎大学工学部・長崎大学大学院工学研究科
長崎大学の著名な卒業生
長崎大の著名な卒業生は、次の方たちです。化学の世界に貢献する方もいれば、「伝える」ことで地域に貢献する方もいます。
- 下村脩:ノーベル化学賞受賞者、薬学部卒
- 中村法道:長崎県知事、経済学部卒
- 林田繁和:NBC長崎放送アナウンサー、工学部卒
- 豊﨑なつき:NBC長崎放送アナウンサー、経済学部卒
- 嶋田健吾:長崎国際テレビアナウンサー、工学部卒
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まとめ
長崎大学は、長崎市に拠点を置く国立の総合大学です。学部数は、9学部。国際交流・宗教・戦争など独特の文化がある地域ということもあり、それらにひも付いた教育カリキュラムも展開しているのが特徴として挙げられます。
そして、大学の偏差値や難易度は、学部学科によって違いがありますが、センター試験では、75%以上の得点率を意識して取り組むと、次につながるかもしれません。
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