複数の仕事を同時にこなせる
経理は、1つの仕事に集中していることは少なく、複数の仕事を同時進行でこなすことが多い仕事です。そのため、状況を整理しながら、複数の仕事を同時に進める能力が必要になります。さらに周囲をよく見て周囲のメンバーと連携をとる能力もあれば、なお良いでしょう。
問題解決能力がある
経理の実務では、過去に例のない事象が発生することがあります。そのときに、「会計基準」というルールと照らし合わせながら、問題の解決方法を探らなければなりません。
そのため、自分で判断して問題解決をする能力が必要になります。また、会計士とミーティングをして解決方法を探ることもあるので、ものごとを論理的に思考し、説明する能力も必要になります。
経理に向いていない人の性格・特徴 3つ
数字を見るのが嫌い
経理に数字を見ない日はありません。そのため、数字を見るのが嫌い・できれば避けたいと思う人は経理には向かないでしょう。逆に数字が好きな人は数字が得意なことも多いので、数字の違和感にも気づきやすく経理に向いているでしょう。
外で仕事をする方が好き
経理は基本的に内勤でデスクワークが多いです。そのため、「会社内にいるよりも外に出て足を使って働きたい」「実際にお客さんとやり取りをしたい」という人は経理には向いていないかもしれません。また、「会社やメンバーのフォローをする仕事より営業活動がしたい」という人も経理には向いていないでしょう。
感性に任せて仕事をしたい
経理は規則的な仕事が多いので、単純作業を繰り返すこともあります。そのため、「感性に任せてクリエイティブな仕事をしたい」「同じ作業を繰り返すのが苦手」という人は向いていないでしょう。感性に任せて仕事をしたい場合は、クリエイター・アーティスト・発明家といった仕事の方が適性を生かせるでしょう。
これからどうなる?経理の将来性と今後求められる能力
働き方は多様化 より自由な働き方も可能に
今後の経理の仕事は、在宅勤務・フリーランスといった働く場所や時間を選ばなくて済む、より自由な働き方が増えていくでしょう。なぜなら、経理が会社に提出するものは「数字」や「資料」といった誰が見ても分かりやすいものが多いからです。
そのため、ITを有効活用すれば作業自体はどこでもできるので、在宅勤務・フリーランスも現実的に可能になります。今後はさらに経理のクラウド化が進むことが予想されるので、より自由な働き方が増えるでしょう。
現場にアドバイスできる能力が求められる
従来の経理の仕事は、黙々と取引の記録を仕分け・入力するというイメージが強いですが、今後このような業務がシステム化されていくことで経理に求められる能力が変わってきます。今後求められる能力は、取引の記録を確認し、より良い仕事環境になるように「現場にアドバイスできる能力」です。
具体的には、
- 今後どのような問題が起こり得るかをチェックし、より良くなるように現場にフィードバックする
- トラブルが起こったときは現場と話し合い、再発防止策を考える
- マニュアル改定やシステム改定を行う
といったことができる能力が求められます。
さらに、今後の経理部門は経営・マネジメント色が強くなり、「会社全体の売上を上げたり、経営を効率化したりするための策を考える部門」となる可能性もあります。
今後の経理部門が持たれるイメージは、従来の「取引の記録を仕分け・入力する部門」から「マネジメントや経営を行う部門」に変わるかもしれません。
終わりに
経理の仕事は、現場から上がってきた取引内容を集計・記録し、会社全体のサポートをする仕事です。業務内容は単純作業が多いと思われがちですが、マルチタスクやコミュニケーション能力が必要な仕事まで多岐にわたります。専門性が強い上に多くのことを求められる仕事でもあるので、性格的にも向き・不向きがあるのは当然だといえるでしょう。
経理の仕事が向いているのか、向いていないのかを知るには、仕事内容を把握しながら自己分析をする必要があります。この記事では経理に必要な能力や特徴をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
参考
「今、こんな経理が引く手あまた」経理・会計の人材紹介のプロに聞いた、現場のリアル(前編)|Money Forward Bizpedia
「経理の仕事は、これからこうなっていく」経理・会計の人材紹介のプロに聞いた、現場のリアル(後編)|Money Forward Bizpedia
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