レポートの書き方で大切な3つのポイント
最後は、レポートの書き方で大切な3つのポイントをご紹介します。レポートの書き出しを意識するあまり、レポートの内容を意識せずに書いてしまうこともあるでしょう。構成も大事ですが、もちろん内容も非常に重要です。ぜひ、ここでご紹介する3つのポイントを意識して、レポートの質を高めてください!
一文を短くする
レポートの目的は、分かりやすく、短時間で読み手に主張を伝えることです。分かりやすさを追求すると、一文を短くすることが非常に大切になってきます。1つの文には、1つの意味を原則に考えるのがおすすめ。この原則を「ワンセンテンスワンミーニング」といいます。
特に、日本語は、動詞が文末に出てくることが一般的ですから、一文の中に多くの意味を込めてしまうと主語と述語の関係が見えづらくなる特徴があります。一つの目安として、句読点が3つ以上入るようであれば、ワンセンテンスワンミーニングを守れていない可能性があります。一文の中に句読点が多く入っているときは、声に出して読み返してみると推敲しやすくなるでしょう。
長くなっていると感じたら、文を2つに分けるか、不要な言葉を削って、一文を短くしましょう。
文体を統一する
レポートの文体は、「だ・である」調が基本です。「です・ます」調もていねいではありますが、説得力を意識すると「だ・である」調の言い切る形が効果的です。
レポートを読む大学教授は、論文でも一般的な「だ・である」調に慣れているため、教授の立場になると「だ・である」調が読みやすいと感じるものです。
初めのうちは慣れないかもしれませんが、「だ・である」調を意識して、レポート完成後に文末が統一されているか意識して読み返しましょう。
5W1Hを考える
5W1Hは、仕事をするときの基本的な考え方と言われます。学校で、5W1Hを習った人もいるのではないでしょうか? 下記が、5つの「W」と1つの「H」が持つ意味です。
- Why(なぜ)
- What(何を)
- How(どのように)
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Who(誰が)
人に何かを伝えるときに、自分の考えを整理するフレームワークとして5W1Hは幅広く使える有効な手段です。例えば、「日本の教育課題」というテーマでレポートを書く場合、5W1Hを使って下記のように考えを整理することができます。
なぜ、日本の教育課題を調べるのか? →日本の教育を受けた経験から、個性を伸ばす教育ができていないと感じるから。
なぜ、個性を伸ばす教育ができていないと感じるのか? →一斉授業の形式で授業が進められるから。 なぜ、一斉授業の形で授業が進められると個性が伸びないのか? →同じスピードで同じ内容を学習するから。 |
上記のように、Why(なぜ)を掘り下げていきます。そうすることで、レポートのテーマに対する自分の課題意識が明らかになり、課題を設定できるようになります。課題を設定することができれば、課題に対する主張もはっきりします。
Why(なぜ)を掘り下げたように、What(何を)、How(どのように)、When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)を、設定した課題に沿って掘り下げるようにします。そうすることで、論理的なレポートを書くことができるようになります。
まとめ
レポートの書き出しはレポートの概要や、レポートを通して伝えたい主張、レポート全体に対する問いかけを記すのがおすすめです。概要や主張を初めに読み手に伝えることで、読み手はレポートに書いてある内容をある程度想像しながら読み進めることができます。読み進めるにあたってストレスも少なくなるでしょう。また、問いかけをすることで、読み手の知的好奇心をくすぐり、レポートを積極的に読み進めるきっかけになります。レポートのテーマや、扱う実験によって効果的な書き出しは変わります。この記事でご紹介した3つのパターンを当てはめて、読み手にとって分かりやすく、短時間で主張が伝わるレポートを作成しましょう。
参考
レポートの書き出しの例|看護実習/考察/本論/結論/まとめ|Mayonez
レポートの書き出しを例文解説!大学でも会社でも使えるノウハウ!|Faith
簡単で効果的なレポートの書き方例│基本ルールと文章構成を覚えよう|学生ニートの波乱万丈記