レポートの組み立て方 (ちくま学芸文庫)
レポートの役割と事実と意見の区別を理解することができる一冊です。著者の木下是雄さんは、2016年に100万部を突破した『理科系の作文技術』(中公新書)の著者でもあり、明快で簡潔な表現を突き詰めることができると高い支持を得ています。
本書は、レポートの役割を明確にして、事実と意見を取捨選択し、読み手に分かりやすく主張を伝えるためのガイド。豊富なレポートの具体例が載っているので、レポートを書くイメージがない人にもおすすめです。1994年の発売から25年が経っていますが、時を経ても有益な内容です。
最新版 大学生のためのレポート・論文術 (講談社現代新書)
レポートを書くための基本中の基本を知りたい人向けに書かれた一冊です。2002年に発行され累計40万部を超えるベストセラーの最新版です。「レポートの書き方」に関する本の中でも比較的新しい本書は、インターネット検索の上手な活用方法や電子書籍の引用方法など、インターネットを当たり前に使う世代が抱く疑問に応えてくれます。
6章立てになっており、前半では、レポートの書式やレイアウト、Wordの便利な使い方をはじめとした基本から、コピペについての考え方、インターネット検索のコツや情報を探す方法などが解説されています。
後半では、レポートの基本構成、レポートを発表することも考えて、パワーポイントを使ったプレゼンの基本、卒業論文の執筆に関する内容、分かりやすいレポートを書くためのテクニックなど、すぐに使えるような内容が盛りだくさんです。
大学1年生のための 伝わるレポートの書き方
「大学1年生のための」とタイトルにある通り、レポート初心者向けの本です。本書は、「調べる」「考える」「書いて伝える」の三部構成になっており、インプット→コンストラクト→アウトプットというレポートを書くための一連の流れが分かるようになっています。
「書くこと」の基本的な流れを学ぶことができ、レポートだけではなく、プレゼンテーション資料や企画書などにも生かすことができるでしょう。大学生だけでなく、社会人の方や教職員の方など、分かりやすく伝える機会がある人にはおすすめです。
中高生からの論文入門 (講談社現代新書)
最後は、中高生向けの論文入門書です。大学に入学することを見越してレポートの書き方や考え方を知りたい人におすすめです。また、学校の探求学習やまとめ学習、大学入試対策にも活用できます。
全部で17のテーマに分かれており、論文テーマの選び方や本の読み方、図書館の使い方・ネット検索の方法、引用・参考・注釈のルールなど、論文を書き進めるための実用的な内容をまとめました。
著者は『大学生のためのレポート・論文術』(講談社現代新書)の小笠原喜康さんと探求学習で有名な清教学園の片岡則夫さんです。中学校・高校での経験が凝縮された一冊です。
まとめ
レポートの書き方を解説している本はいくつも存在します。今回ご紹介した本は、大学生になったばかりでレポートの書き方が分からない人向けです。なんとなく書くだけでは、レポートは形になりません。どの本も1,000円前後で購入でき、何度も読み返して活用すれば大学4年間、社会人になっても使うことができます。ここでご紹介した本が、レポートを書く指針になれば幸いです。
参考
大学の先生に「教授ウケ」するレポートの書き方を聞いてみた!|doda
これで論文がスラスラ書ける! オススメの参考書籍①学生・初級者向け|コジゲン