改行時に気を付ける4つのこと
改行時に気を付けるべき4つのことをご紹介します。インターネット上の記事に慣れている方のために、インターネット上の記事とレポートの違いについても触れています。
段落を改めるときは、改行後1文字下げる
段落を改めるときは、改行後の文字を1文字分下げるようにします。小学校から使っている国語の教科書の文章も、改行後は必ず1文字分下がっています。これは、「改行しています」と読み手に伝える役割があります。
改行していることを読み手に伝えることで、読み手は「改行している」すると「話題が変わっている」こと、あるいは「ここまでで意味のひとまとまりだ」と理解できます。
インターネット上の記事では、改行する際に1行空けるのがスタンダードなので、改行しても1文字下げることはありません。インターネットで記事を書いている方は、インターネット上の文章とレポートの文章では違いがあることを理解しておきましょう。
意味もなく改行しない
意味のない改行は読み手に混乱を招くばかりか、文章のリズムを悪くしてしまいます。下記の文章は、意味のない改行をしている例です。
近年、日本の教育問題の1つとして、教員不足をあげることができる。文部科学省の調査によると教員不足を常勤講師・非常勤講師共に深刻である。
これは、2018年度をピークに小中学校の教員の退職者数が非常に多いことが原因の一つと考えられている。 さらに、教員採用者数は増加傾向にあるものの、教員採用試験の受検者数は増加していないという事実がある。 |
このように、意味のない改行は、読み手にストレスを与える結果になります。意味のまとまりを意識して改行するように心がけましょう。
参考
段落ごとに行を空けない
改行した後は1行空けると見やすいですが、レポートや論文で1行空ける必要はありません。レポートや論文で1行空けるのは、段落ごとではなく「節」や「章」などの大きな区切り、もしくは引用文章を用いるときです。インターネット上で書くことに慣れている人は、特に注意しましょう。
1つの文には1つの意味、1つの段落には1つのテーマ
「One Sentence One Meaning(1つの文には1つの意味)」、「One Paragraph One Theme(1つの段落には1つのテーマ)」を意識します。論理的な文章でなければ相手に主張を伝えることはできません。また、分かりやすい文章でなければ、相手に読んでもらうことができません。
分かりやすい文章は、1つの文が1つの意味で構成されています。また、文の集合体である1つの段落は1つのテーマで構成されています。1つの文や段落に、2つ以上の意味やテーマを持たせてしまうと、読み手は何が言いたいのか分からなくなります。句読点が多くなり文が長くなっていると感じたら、複数の意味を持たせていないか確認し、要素が多ければ文章を分けることをおすすめします。
まとめ
レポートでの改行は、視覚的な読みやすさと意味的な読みやすさの2つの側面を意識すれば改善できます。レポートをパッと見たときに読みたいと思えるか、レポートの内容を読み返したときに意味ごとに段落が変わっているかを意識して、推敲しましょう。そうすれば改行のスキルは高まります。改行のタイミングは、接続詞に注目すれば分かります。この記事を参考にして、レポートの「改行」を少しだけ意識してみてはいかがでしょうか。
参考
これだけは絶対やれ!論文やレポートで守らなければならない書き方20か条|ArtRoot
どこで改行すればいいのかわからない! 改行のルールとコツ|コジゲン