Myルールがある
東大生は、自分なりにノート作りを考えています。だからこそ、自分だけのルールを持っていることが多いです。
例えば、ノートで重要な部分を目立たせたいときには、色ペンや蛍光ペンを使います。目立たせることが目的であれば、あまり多くの色を使わない方が分かりやすいです。そのため、筆箱の筆記用具も少なめでコンパクトです。
言い換えられている
先生の言葉をそのままノートに書いても、なかなか自分のものとして理解することはできません。また、先生が言っていることが本質的でない場合もあります。そんなとき、「先生が言いたいことはどういうことだろう?」「具体的にはこういうことかな」という風に、一歩踏み込んで深く考えているのです。
ですから自然と疑問も湧いてきますし、分かったつもりになって通り過ぎることがなくなります。これは、批判的な思考力(クリティカルシンキング)の考え方と言い換えることができます。
論理的である
先生が話している順番にノートを書いていれば、論理的なノートができるわけではありません。例えば、歴史の授業で「1603年に徳川家康が江戸幕府を開いた」と教えられたときに、その事実を覚えるだけでは論理的ではありません。
どうして江戸幕府が開かれたのか? なぜ徳川家康が江戸幕府を開くことになったのか? 江戸幕府を開いた結果どうなったのか? なぜ1603年だったのか? というように、つながりを調べて埋めていきます。そうすることで、知識の「点」がつながり「線」となります。事実を点として覚えるのは苦しいですし大変ですが、線として論理的に整理することができればスムーズに理解を進めることができます。
東大生がおすすめするノート
東大生のノートは、先生が書いた黒板の内容をそのままお行儀良く書いたり、先生が話したことを順番にまとめたりしているわけではないことが分かりました。それよりも、黒板の内容や先生の言葉を自分なりにかみ砕いて、自分なりの方法でノートを作っています。そんな東大生が好んで使うノートを2つご紹介します。ご自身に合うノートを見つける参考になさってください。
コクヨのドット入り罫線ノート
1つ目は、東大生のノートのとり方から生まれ、85%の東大生が中学・高校時代に使用した経験のあるコクヨのドット入り罫線ノートです。これは、『東大合格生のノートはかならず美しい』(文藝春秋)とのコラボ企画で誕生したノートです。
特徴は、罫線にドットが入っている点です。ドットを入れることで、ドットを頂点にして図形を描きやすい、文頭を揃えやすい、表を書くときに等間隔にしやすいなどのメリットがあります。
文字数制限のある回答を考える時に、数えやすくて便利だった。(中学生・男子)
図形や表が素早くキレイに書けるので、数学にぴったり。(中学生・男子)
文頭が揃えられることによってノートが見やすくなった。テスト前のノートチェックが楽になった。(高校生・男子)
(引用元:ドットのすごい効果|コクヨ)
上記の声からも、罫線にドットが入ることで、より早く、よりキレイにノートを作れることが分かります。
参考
東大合格生のノートのとり方から生まれたドット入り罫線|コクヨ
コクヨのプリントが貼れるノート
同じくコクヨの、B5サイズのプリントを切らずにそのまま貼ることができるノートもおすすめです。中学校や高校では、プリントで学習を進める授業もあります。プリントの内容をノートに写すのは面倒ですし、クリアファイルに入れていても後で探すのが面倒です。
プリントがそのまま貼れるノートなら、見開きの片面にプリントを貼って、片面に先生の雑談や自分なりの言い換えを書くことができます。
参考
まとめ
東大生のノートは、整理整頓されているという見た目の美しさではなく、目的が明確であるという内容的な美しさがあります。ビジュアル的に流れを整理したいときは、フローチャートのように矢印で言葉をつなぎます。先生の雑談が理解を深める助けになるなら、雑談も記録します。そうすることで、ノートをとりながら授業内容を自分のものにしているのです。今回ご紹介した7つの法則が、自分だけのノート作りのヒントになれば幸いです。
参考
東大生の「ノートのとり方」が本質的で凄すぎた|東洋経済ONLINE
いますぐ試せる!東大生が教える「授業ノートの取り方」 7つのコツ|Cast lab.
「東大生のノート」は普通のノートと何が違うのか? ただ “美しい” だけではなかった。|STUDY HACKER
【中高生必見】ノートの取り方を東大生が教えます!|YouTube