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高校での勉強で苦労する人も多い「英語」。受験を控える高校生はもちろん、お父さんお母さんにとっても、子供の英語能力はどれくらいが理想なのか気になってしまうでしょう。また最近では、グローバル化やそれに伴う教育改革の流れで、「勉強」としての英語ではなく「使える」英語の習得が重要視されています。この記事では、高校生の段階では、いったいどの程度の英語レベルを身につけるのが理想なのかご説明します。
もくじ
高校生は「話す」「書く」が苦手
文部科学省が平成29年度の「英語教育実施状況調査」では、高校3年生のうち、英検準2級程度以上の英語レベルである高校3年生は39.3%であることが分かっています。調査結果には、高校3年生で準2級以上を取得した生徒のほか、取得していなくても定期テストの結果などを基に教員の裁量で「相当の力がある」と認めたものも含まれます。英検準2級とは、高校中級程度レベルとされており、「日常生活に必要な英語を理解し、使用することができる」と定義されています。つまり、高校3年生のおよそ40%の生徒しか、高校中級レベルの英語力もないという結果となってしまいまいした。前年度よりも2.9ポイント増えているものの、文科省が目標としている50%には及びません。
さらに、「話す」「書く」という英語のアウトプットの能力に至っては、「話す」スキルで準2級レベルの割合が12.9%、「書く」スキルで準2級レベルの割合が19.7%と際立って低くなっています。このことを考えても、現在の高校生の英語力は低水準であると言わざるを得ない状況です。
出典:平成29年度 英語教育実施状況調査(高等学校)の結果|文部科学省
高校生が取るべきTOEICの点数
では、実際に高校生が目指すべき理想の英語レベルはどれくらいなのでしょうか?
高校生によく受験されている英語能力テストには、英検の他にもTOEICがあります。TOEICが2017年に発表したデータによると、1年間に*TOEIC公開テストを受験した高校生の平均スコアは、リスニングが299点、リーディングが213点、合計512点であったことが分かっています。英検準2級は高校中級レベルですが、これをTOEICのスコアに換算すると、450〜490点くらいが目安となります。また、高校卒業レベルとされる英検2級はTOEICで言うと550〜600点程となるため、高校生でTOEICを受ける場合はおよそこのくらいのスコアを目標にすると良いでしょう。
*TOEIC公開テスト:個人的に受験を申し込むもので、公開テストのスコアはTOEICの公式スコアとして認められます。ほかのテスト形式としてTOEIC IPがありますが、これは団体受験用のテストで、試験問題も過去のものが使われ、TOEICの公式スコアとしては認められません。
英語4技能試験受験のすすめ
高校生が受験できる英語能力テストは、英検やTOEICだけではありません。むしろ、今の高校生には「英語4技能」を測ることのできるテストの受験を強くおすすめします。英検、TOEICがテストとして適切でないというわけではありません。しかしこれらの英語テストは、「読む」「聞く」の能力は測ることができますが、「話す」「書く」という、これからより必要とされるであろうアウトプットのスキルを測ることができないのです。
今や日本への外国人観光客や移住者が増加し、日々暮らしているなかでもグローバル化の波を感じることが増えました。また文部科学省も、オリンピックの開催される2020年を「ターゲットイヤー」とし、教育改革によってこれまでの英語教育がより実用的な内容にシフトされます。これにより、大学センター試験が「大学入学共通テスト」という名前に改変され、従来の「読む」「聞く」スキル中心だった試験内容に、新たに「話す」「書く」スキルの問題を加えた英語4技能すべての能力をテストする内容に変わります。さらに、各大学入試にも英語4技能試験の試験結果を使って受験できるようになることも決まっています。このように、時代の変化に合わせて「勉強」としての英語ではなく、実用的で使える英語の能力が要求されてきています。そのため、高校生、それも受験生になる前から英語4技能を身につける勉強やに切り替えることをおすすめします。
英語4技能を測定できるテストには、TOEFLやIELTSなどさまざまなものがあります。「受験したいけどどういう試験があるか分からない」という方や「どの試験が大学入試に使えるのか分からない」という方は、以下を参考にしてみて下さい。
【【2018年版】大学入試にも導入!英語4技能を測る外部検定試験】
【【2018年版】実際に採用率が高い外部検定試験& 外部検定検定を利用できる大学まとめ】
まとめ:「読む」「聞く」「話す」「書く」すべてのスキルをバランス良く身につけて、英語能力をアップさせよう
現在、日本の高校生の英語能力は、低水準であると言わざるを得ません。しかしこれは、今までの教育方法にも問題はあります。これまでの学校教育では「読む」「聞く」といった、「語学」としての英語能力が中心でしたが、これからは「話す」「書く」といった、より実践的な英語が重要となります。大学入試においても実用英語を中心とした内容に切り替わるため、受験を控える高校生にとっては少々大変かもしれません。しかし、これを乗り越えることによって「使える」英語を身につけることができるのです。ぜひ、英語4技能をバランス良く勉強し、将来の選択肢の幅を広げましょう。