③日本語と英語とを変換するから
中学生など、日本語の能力がある程度備わってから英語勉強を始めると、「英語を読む→日本語に直す→理解する」という頭の使い方になってしまい、翻訳というプロセスを挟んでしまいます。英語を英語のまま理解することは、話すことにおいても重要なことです。なぜなら、このワンクッションを挟んでしまうことで、瞬時に英語が口から出てこなくなり、一度癖づいてしまうとなかなか取り払うことができないからです。英語には英語にしかない表現や言い回しというものがあり、日本語を話しているときの思考と、英語を話している時の思考は別物です。日本と英語を翻訳していては、いつまで経っても英語で会話する野力を身につけるのは困難でしょう。
④間違えることを怖がるから
日本の小学校や中学校の授業などでは、どちらかというと、問題に正解したり、正しいことを言ったりすることが是とされてきたために、「間違うことは恥ずかしい」という意識が小さいころから根付いてしまっています。しかし、スピーキングにおいては「話そうとする」ことが能力を伸ばします。言葉は最初から完璧に話すことは不可能です。むしろ、間違えることがプラスに働くのです。覚えていく過程で「こういった状況ではこの単語の方が良いのだな」「こういった言い回しもあるのだな」など、その都度軌道修正しながら感覚を掴んでいくことが、使える英語を身につける近道なのです。