神戸大学の入学難易度はどれくらい?
神戸大学は「難関国立10大学」とされることが多く、高い人気を誇ります。神戸大学以外の「難関国立10大学」は、旧帝大7大学のほか、一橋大学、東京工業大学ですから、全国有数の上位大学と言えるでしょう。
「大学受験パスナビ」では、各大学の2019年度の入試倍率が掲載されています。神戸大学の入試倍率のうち、一般入試に注目して抜粋しました。学部ごとに偏差値の差はありますが、入試倍率の平均は2.98倍となっています。
【2019年度入試結果(倍率)】
倍率 | 受験者数 | 合格者数 | |
文学部 | 2.9 | 308人 | 108人 |
法学部 | 3.1 | 586人 | 191人 |
経済学部 | 3.5 | 807人 | 233人 |
経営学部 | 2.9 | 670人 | 230人 |
理学部 | 2.7 | 456人 | 169人 |
工学部 | 3.0 | 1814人 | 597人 |
農学部 | 2.6 | 439人 | 171人 |
海事科学部 | 2.7 | 607人 | 227人 |
医学部 | 3.5 | 708人 | 266人 |
国際人間科学部 | 2.9 | 986人 | 340人 |
(神戸大学/入試結果(倍率)|大学受験パスナビ:旺文社より筆者作成)
武田塾(予備校・個別指導塾)の河内松原校のブログでは、次のような記載がありました。
人気で一見難しそうに思える神戸大学ですが、京都大学や大阪大学と比べるとセンター試験の得点率を重要視する傾向が強いので、対策は比較的容易であり、実は難関国公立大学の中ではかなり入り易い部類に属します。経営学部では、センター試験の得点の上位2割は無条件に合格できる制度もあり、対策次第では簡単に入ることができるんです!
(引用元:神戸大学の特徴・偏差値・進路実績 |予備校なら武田塾 河内松原校)
神戸大学の入試の特長
神戸大学の入試の特長について、大手予備校・四谷学院のブログでは、次のように書かれています。
神戸大入試の特長は第一に、センター試験の比重が高いことがあげられます。センター試験と2次試験の比率は多くの学部で1対1、もしくはセンター試験のほうが高くなっていますので、センター試験できちんと得点できないと合格は厳しいでしょう。
また、神戸大2次試験の問題は難問・奇問が少ないことが特徴です。高得点域での勝負になってきますので、もし1問でも大きく落としてしまえばそれが致命傷となることもあります。苦手科目を作らない、穴のない基礎知識が神戸大合格には重要です。
(引用元:神戸大受験対策!神戸大受験の難易度や合格に向けての勉強法を解説 | 大学受験合格ブログ)
武田塾・河内松原校のブログでは、神戸大学の二次試験は、文系の国語以外、問題のレベルはそこまで高くないとも書かれています。ただし、文系の国語に関しては非常にレベルが高く、平均点もかなり低いようです。
神戸大学の特色3つ
神戸大学とはどのような大学なのでしょうか。ここでは神戸大学の特色を3つご紹介します。
関西の有名大学!なかでも経営学部は伝統がある
神戸大学は関西では誰もが知る有名大学ですが、日本で初めて経営学部が設立された大学であることはあまり知られていないかもしれません。神戸大学の前身は1902年に設立された神戸高等商業学校(高商)で、官立では全国2番目の高商です。神戸高商時代は経営学1科目でしたが、1929年の大学昇格時には、経営学総論や経営業務などに拡充、神戸経済大学に改称された1944年には日本初の経営学科が設立されました。
参考
わが国の経営学は、神戸大学からはじまった|関西屈指の文教地区“六甲”について | 神戸っ子
高い就職率!大企業への就職も多数
神戸大学は就職に強いことでも知られています。2018年度の学部卒業者の進路・就職状況を見ると、就職率は平均95.6%と高い数字が出ています。文系限定ではありますが、「大学受験入試ガイド ユニナビ」では、大企業への就職率も28.1%として紹介されていました。事実、神戸大学卒業生の就職先を見ると、伊藤忠商事、三菱電機、トヨタ自動車、任天堂など日本を代表する大企業の名前が目立ちます。
毎日が登山?最高の景色が楽しめる
神戸大学には、六甲台、深江など4つ地区にキャンパスがありますが、医学部と海事科学部以外は六甲台地区のキャンパスで学びます。六甲台地区のキャンパスまでは、阪急「六甲駅」から約20分、JR「六甲駅」から約30分、登り道を歩かなければなりません。車通学は不可、市バスは満員のことが多いようで、「みんなの大学情報」の口コミでは、「通学に苦労する」「毎日が登山のよう」という意見も多く見られました。
六甲地区にはキャンパスが4つあり、キャンパス間の移動も坂道です。かなり大変ですが、続けることで自然と足腰が鍛えられるようです。キャンパスが高台にあるため、夜になると神戸や阪神地区、大阪の夜景を見渡すことできます。なかでも百年記念館からの景色は素晴らしいと評判です。
参考
神戸大受験者が併願する大学は?
神戸大学受験者が併願する大学として人気なのが、「関関同立」と呼ばれる4大学です。ここでは各大学の特徴や偏差値を簡単にご紹介します。
関西大学(52.5~62.5)
関西大学は大阪府に本部がある私立大学です。偏差値は、52.5~62.5。1886年に設立された「関西法律学校」が前身となっています。法学部、人間健康学部など13学部があり、約3万人もの学生が学んでいます。学生規模は西日本最大級。ユニークなサークル活動でも注目されています。
参考
私立大 2020年度入試難易予想一覧表,P12~13|Kei-Net
関西学院大学(47.5~65.0)
関西学院大学は、兵庫県に本部がある私立大学です。偏差値は47.5~65.0と学部によってかなり幅があります。アメリカ人宣教師が創立した大学のため、キリスト教主義に基づいた思いやりと高潔さを大切した教育が受けられます。商学部、教育学部のほか、キリスト教を専門的に学べる神学部など、全11学部があります。
参考
私立大 2020年度入試難易予想一覧表(PDF),P18~20|Kei-Net
関西学院大学の情報満載|偏差値・口コミなど|みんなの大学情報
同志社大学(55.0~65.0)
同志社大学は、京都府に本部がある私立大学です。「グローバルな人材育成」とキリスト教に基づく「徳育」を行っています。また、海外留学だけでなく国内の大学への留学にも積極的で、早稲田大学に1年間留学する制度もあります。偏差値は55.0~65.0、学部は14学部です。
参考
私立大 2020年度入試難易予想一覧表(PDF),P4~5|Kei-Net
立命館大学(50.0~62.5)
立命館大学は、京都府に本部がある私立大学です。偏差値は50.0~62.5。法学部や経済学部では、司法試験や公認会計士などの国家試験に合格する学生もいます。また、理工学部出身者が東証一部上場企業などで技術開発職に就くことも多く、注目を集めています。キャンパスは京都のほか、滋賀と大阪にあります。
参考
私立大 2020年度入試難易予想一覧表(PDF),P5~7|Kei-Net
まとめ
神戸大学は日本有数の総合大学であるため、偏差値はかなり高めです。神戸大学に入るためには、センター試験対策をしっかり行うことが大切です。センター試験で高得点が得られなければ、合格は難しいでしょう。
神戸大学を卒業した著名な有名人や就職状況については、こちらの記事で詳しく取り上げています。将来の参考やモチベーションアップに役立てていただければ幸いです。
参考
神戸大学の特徴・偏差値・進路実績 |予備校なら武田塾 河内松原校
神戸大受験対策!神戸大受験の難易度や合格に向けての勉強法を解説 | 大学受験合格ブログ
受験生から見た神戸大学(大学教育研究センター第6回研究集会)|滝紀子
【2019年度最新版】神戸大学の偏差値を学部別に紹介!学部ランキングにキャンパスの場所も! | 東大BKK(勉強計画研究)サークル