MDRTとは?その組織と仕事内容・年収について紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

MDRTという言葉を聞いたことがあるでしょうか? MDRTとは、生命保険や金融のプロと呼ばれる人たちが集まる組織のことで、MDRT会員になるためには一定の基準を満たす必要があるといいます。MDRT会員になることで、年収も大幅にアップするといわれていますが、MDRTの主な仕事内容はどのようなもので、会員になるとどのようなメリットがあるのでしょうか。今回は、MDRTの概要や入会基準、魅力などについて紹介します。

MDRTになるには?

MDRTとは、世界規模の金融のプロが集まる組織のことをいいます。1927年にアメリカで発足し、日本では1931年に3名が会員登録されたのが始まりとされています。

1927年に発足したMillion Dollar Round Table (MDRT)は、卓越した生命保険・金融プロフェッショナルの組織です。世界中の生命保険と金融サービス専門家66,000名以上が所属する独立したグローバルな組織として、500社、72カ国で会員が活躍しています。会員は専門家として豊富な知識を有し、厳しい倫理規定を遵守し、卓越した顧客サービスを提供しています。MDRT会員は国際的に生命保険と金融サービス事業の優績者であると評価されています。(2018年8月現在)

(引用元:MDRTとは | 一般社団法人 MDRT日本会 公式サイト

MDRT会員の主な仕事内容

MDRTは世界トップクラスの生命保険・金融のプロが加盟し、業界では有名な権威あるグローバル組織です。MDRT会員は生命保険や金融サービス事業を行っていますが、主な仕事内容としては、以下の3つとなります。

社会貢献

MDRTの会員は、生命保険のセールス業や金融コンサルタント業において、世界水準の知識や営業スキルを持っていることが証明されています。MDRTは定期的に開催される研修会や、年に一度の集会に参加し、会員同士が情報交換を行うことで、顧客サービスを提供するためのノウハウを共有していきます。

一般的にはMDRT会員は、個人が所属している保険会社や金融会社の社員としての業務が主な仕事。そのかたわら、MDRT会員は災害発生時にボランティア活動を行い、社会貢献しています。

ライフプランの提供

MDRT会員の主な仕事内容の一つが、ライフプランナーとして顧客にライフプランに関する提言をすることです。病気や怪我など、万が一の事態の場合に備えてアドバイスし、各個人の家族構成やキャリア、価値観や考え方を考慮し、最適なライフプランを設計していきます。

「ライフパートナー」とは、保険会社の保険外交員をさす呼称ですが、すこやかな人生に寄り添うパートナーとして、重要な役割を担っています。顧客一人一人の人生プランを設計するため、最適な生命保険を選ぶための知識、スキルが必要。世界基準を満たしたMDRT会員の場合は、より正確なアドバイスを提供できます。

資産運用の手助け

ライフプランに大きく関わるのが、資産運用です。MDRTの会員は、資産運用の手助けをする「ファイナンシャルプランナー」として、将来の目標を達成するために必要な資金や、老後の安定した生活のための貯蓄など、経済的な側面から一人一人の人生を支えていきます。

子供がいる家庭の場合は、子供の教育費や教育ローン、保険など、家計の管理をすることが難しいという方もいるかもしれません。そんなときは、ファイナンシャルプランナーがお金に関する専門的なスキルを用いてアドバイスし、将来設計や資産運用を手助けします。

資産運用のアドバイスをする際は、弁護士や会計士など、他の分野の専門家と連携してファイナンシャルプランを設計することもあるため、信頼できる人脈づくりやコミュニケーション能力が問われることもあるでしょう。

MDRT会員になるためのルート(入会基準)

MDRT会員になるためには、入会基準を満たす必要があります。世界トップクラスの生命保険・金融のプロフェッショナルが集まる組織ですから、入会基準も厳しめです。MDRT会員になるためには3つの基準のうち、いずれか一つを満たす必要があります。それぞれの基準について詳しく紹介します。

収入の基準を満たす

MDRTの会員になるための基準の一つが、収入です。収入とは、勤めている会社から支払われる給料のことをいいますが、入会基準の中でも条件を満たすのが一番難しい基準ともいわれているようです。具体的な給料額が年度によって変動しますが、2019年度の入会基準は約2千万円となっています。

手数料の基準を満たす

次に、入会基準の一つである手数料について紹介します。手数料とは、勤めている会社から契約の数に応じて支払われる手数料のことをいいます。手数料も年度によって入会基準の額が異なりますが、目安としては年間1,200万円と、高額な手数料値が設定されています。

保険料の基準を満たす

3つ目の入会基準が、保険料です。保険料とは、顧客が契約する各種生命保険や災害保険など、保険の価格や契約料を合わせたものを基準とします。保険の単価によっては必要な契約数が変動しますが、保険料の基準は、目安として年3,300万円前後となっています。

参考

MDRT会員になるために | 一般社団法人 MDRT日本会 公式サイト