早稲田大学の著名な卒業生！クリエイティブな10名をご紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

映画監督：是枝裕和

これえだひろかず。日本を代表する映画界の巨匠です。早稲田大学文学部卒業後、番組制作会社テレビマンユニオンに入社し、ドキュメンタリー番組の制作を多く手がけます。1995年に初監督作品「幻の光」で、第52回ヴェネツィア国際映画祭で金のオゼッラ賞を受賞して以来、多くの国際的映画賞を受賞し続けています。

日本で是枝映画が脚光を浴びたのは、2004年「誰も知らない」で、当時14歳の柳楽優弥さんが第57回カンヌ国際映画祭において映画祭史上最年少かつ日本人初の最優秀男優賞を受賞したときです。育児放棄を描いた本作で、日本に「ネグレクト」という言葉を広めるきっかけになりました。近年では2018年「万引き家族」が第71回カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルム・ドールを受賞。一般の人々が気づかない日常に潜む闇に切り込む作品で、国際的に高い評価を得ています。

華道家：假屋崎省吾

かりやざきしょうご。明治大学夜間部を中退し、早稲田大学文学部に入学しました。園芸好きなご両親の影響から園芸に興味を持ち、在学中から草月流3代目家元の勅使河原宏さんから生け花を学びます。

華道に関わる数々の賞を受賞し、活躍の場は日本にとどまらず世界各地におよび、講師として華道の普及にも貢献しています。細部に気を配り、繊細ながらもダイナミックな作品で空間演出をプロデュースする才能が認められて、海外首脳来日時や天皇陛下記念式典、舞台美術の演出などを華やかに彩り注目を集めています。

小説家：重松清

しげまつきよし。人間関係や心理描写をていねいに書くことで定評がある小説家です。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務。フリーライターとして独立した後は、田村章（たむらあきら）や岡田幸四郎（おかだこうしろう）など多くのペンネームで多数の執筆作品に携わります。

『ナイフ』（新潮社）で坪田譲治文学賞、『エイジ』（新潮社）で山本周五郎賞、『十字架』（講談社）で吉川英治文学賞など多数の文学賞を受賞している人気作家です。小説のほかにも、ゲームのサブシナリオや合唱コンクール課題曲の作詞を手がけるなど、執筆活動は多岐にわたっています。

小説家：村上春樹

むらかみはるき。小説家であり翻訳家でもあります。早稲田大学文学部在学中に結婚し、ジャズ喫茶を開きます。しばらくして執筆活動を始め、作家デビュー作となった『風の歌を聴け』（講談社）で第22回群像新人文学賞を受賞します。専業作家となってからも数々の文学賞を受賞し、村上作品は英訳され世界にも広く知られるようになります。親しみやすくリズムの良い文章ながら難解なストーリーが人々を虜にしており、世界中に「春樹チルドレン」と呼ばれる村上春樹に影響を受けた作家が存在しています。