学習院大学と皇族の方々との関係
「学習院」と聞くと、皇族の方々が通う学校というイメージを抱く方が多いのではないでしょうか。実際、学習院大学をご卒業された皇族の方々は多くいらっしゃいます。例を挙げてみましょう。
- 常陸宮正仁親王
- 寬仁親王
- 桂宮宜仁親王
- 高円宮憲仁親王
- 第126代天皇・徳仁様
- 秋篠宮文仁親王
- 文仁親王妃紀子様
学習院大学が皇族の方の通う学校として広く認知されている理由は、その歴史にあります。学習院大学のホームページに次のように説明されています。
学習院の起源は、幕末の京都にあります。1847年に京都御所の東側に公家の教育機関として学問所が設置され、1849年に孝明天皇より「学習院」の額(=勅額)が下賜されました。それが、学習院という名称のはじまりです。
(引用元:学習院大学について|学習院大学)
つまり学習院は、日本の貴族階級であった華族の教育機関として設立され、皇族や華族の子供達を日本の政治・経済・軍隊のリーダーとして育てることを目的としていたのです。
しかし現在、学習院は門戸を広く開き、身分に関係なく学習院で学びたいという子供達を多く受け入れています。悠仁様が学習院の幼稚園・初等科に入学されなかったことで「皇族の学習院離れ」が話題になりましたが、過去に皇族で学習院大学へ進学されなかった方はほかにもおり、決して学習院大学の評価や人気が落ちているわけではありません。
皇族の方々が学びたいと希望する教育の選択肢を増やしていく中で、学習院と皇族の関係も変化しつつあるということです。学習院側も伝統を重んじながら、学生のニーズに応える教育改革を行っています。
まとめ
皇族の学校というイメージがある学習院ですが、学習院大学を卒業した著名な有名人はさまざまなジャンルの第一線で活躍されている方が多いことが分かります。このことから、学習院大学は総合大学として幅広い教育をしており、人材育成の優れた伝統ある大学としてその価値を高めているともいえるでしょう。
大学に入るときに、必ずしも人生の道筋を決めている必要はありません。学習院大学のような伝統ある教育機関で総合的な分野の指導を受けながら、将来の夢を現実的な職業へと形づくっていくのも良いのではないでしょうか。
参考
飯田亮プロフィール|認定NPO法人 人道目的の地雷除去支援の会