FBIの仕事に向いている人の特徴
一般の州警察と比較しても、規模の大きな事件の対処が求められるFBIの捜査官。いったい、どのような人に向いている仕事なのでしょうか。今回はFBIに向いている人の特徴を3つご紹介します。
責任感のある人
FBIの仕事を務めるためには、責任感を強く持つ必要があるでしょう。自分の国に関わる事件の捜査を担当するのです。失敗してしまったり、途中で投げ出してしまったりしまっては大きな被害が出る可能性があります。
そうは言っても担当する案件は、どれも重く深刻な事件でしょう。恐怖心を感じるという人も多いはずです。その恐怖に打ち勝って、「自分が国民を守る!」と言えるような人こそFBIに向いているのではないでしょうか。
あらゆる分野の知識がある人
FBIが担当する事件は、アメリカ全土で起こる数々の大事件です。担当案件のジャンルが限定されているわけではありません。広い分野に知見がある人は、捜査の際のひらめきや取引時にその知識を生かすことができるでしょう。
例えば、テロ事件を捜査する際には、必ずしも犯行グループが英語を話すとは限りません。交渉の際や調査の際に犯人が使用している言語が分からなければ、捜査を進めていくことは難しいでしょう。
体力に自信のある人
FBI捜査官に向いている人の特徴の1つとして、体力に自信があるという人が挙げられます。FBIの捜査の様子をイメージしてみてください。1日中机に向かっている姿を思い浮かべる人は少ないのではないでしょうか。FBIは捜査中に危険な場に身を置くこともあります。その場から逃げたり、犯人を追いかけたりするなど、高い身体能力を持つ人の方が有利に捜査を進めることができることは、想像しやすいでしょう。
また、FBIでは論理的に物事を考える力も求められます。体力がなく疲れやすい体では、正確な判断を下せないことがあるかもしれません。FBIになるには、頭の良さだけでなく体力にも磨きをかける必要があるでしょう。
FBIになるために必要な資格
FBIになるには、「○○資格」のような何か特別な資格が必要なわけではありません。しかし、採用に至るまでにはいくつかの条件が設けられています。実際にどのような条件をクリアしている必要があるのでしょうか。今回は3つの資格についてご紹介します。
アメリカの4年制大学を卒業する
FBIが公式サイトで発表している採用試験についての資料には、最低限の資格として以下の記載があります。
Have a bachelor’s degree from a U.S.-accredited college or university.
(引用元:Special Agent Selection Process All You Need to Know to Apply|FBIJobs)
この記載から、アメリカの認定カレッジ、または大学の学士を持っていることが条件であることが分かります。もしも本気でFBIを目指したいと言うのであれば、アメリカの大学へ進学することを念頭に置いておく必要があるでしょう。
アメリカ国籍を取得する
同じく公式サイトの資格欄には、以下のような記載があります。
Be a U.S. Citizen.
(引用元:Special Agent Selection Process All You Need to Know to Apply|FBIJobs)
単にアメリカに住んでいる人という意味ではなく、アメリカの市民権を持っている人である必要があり、アメリカ国籍の取得が必要です。アメリカ国籍の取得にはいくつか条件がありますが、不可能なことではありません。それでも、「日本人ではなくなる」ということをためらってしまう人もいるかもしれません。FBIはアメリカという国を守るのですから、心をアメリカに委ねる勇気は必要でしょう。
難関試験・研修を突破する
上記の2つ以外にも、試験に申し込むための条件は設定されています。そして、条件をクリアした先に待っているのは、難関といわれる試験と途中離脱者を出すほどの厳しい研修です。
FBI公式の募集要項には、採用試験は全部で9つのステップに分けられていることが記載されています。書類審査から始まる試験は、筆記テストや背景調査のインタビュー、体力テストなどが含まれています。選考はかなり長い期間に及び、さらに、その後20週間以上に及ぶ研修を迎えるのです。FBIは一国の平和を守る犯罪捜査のエキスパートです。試験に合格することも、厳しい研修を無事に卒業することも、一筋縄には行きません。