高卒者が目指せる国家公務員
高卒者が目指せる国家公務員にはどのような職種があり、どのような試験を受験する必要があるのかご紹介します。
国家公務員一般職試験
国家公務員一般職試験(高卒者試験)に合格することで、国家公務員一般職に就くことが可能です。一般職は、事務処理などの仕事を担い、政策を実際に運用するのが仕事になります。
国家公務員はキャリア組ともいわれる総合職、一般職、専門職に分かれています。一般職は、異動が少なく、地域に密着したスペシャリストになることが求められる傾向が強い職種です。中央省庁と地方機関で働く場合があります。
税務職員
国税庁の税務職員を目指すこともできます。高卒で税務職員になった場合は、税務大学校地方研修所で1年間専門的な知識や社会人としての良識などを学び、全部で36ある税務署に配属されます。税務大学校地方研修所は、全寮制になっており、寮費は無料です。
1年間の研修を経て、国税調査官や国税徴収官として仕事をすることになります。税務職員を経験することで、税金のプロフェッショナルとして成長することができます。
参考
職員採用案内|国税庁
裁判所職員一般職
裁判所事務官になることができる裁判所職員一般職も高卒が目指せる国家公務員の1つです。裁判所事務官は、裁判所における事務の専門家で書類の作成や人事、会計など裁判所で働く人をサポートする仕事を幅広くします。
裁判所職員一般職は、総合職ほどの人気はありませんが、キャリアを積み重ねることで裁判所書記官や判事への道も開くことができます。
参考
試験の概要|裁判所
高卒者が目指せる地方公務員
国にひもづいている国家公務員とは異なり、地方公共団体に属する地方公務員では、どのような職種を目指すことができるのでしょうか。地方公務員になるには、地方初級試験に合格する必要があります。多くの自治体では、高卒程度の試験を地方初級試験と呼びます。(東京都は、3類試験と呼びます。)ここでは、大まかに4つの職種をご紹介します。
行政職
行政職は、市役所や区役所などの窓口で事務の仕事をする職種です。市民が安心して住むための戸籍・健康・福祉・まちづくりなど、住民生活全般に関するサービスを提供するのが仕事です。
技術職
各専門分野に基づいた技術職は、土木、建築、機械、電気、科学、農業などがあります。例えば、土木であれば、道路や河川、公園や緑地、上下水道など都市計画に関わること全般の仕事を行います。
公安職
公安職は、警察官と消防官が該当します。地域の安全を守るための職種です。どちらも、高卒程度で受験可能ですが、肉体労働を伴うために、身体基準と年齢制限が設けられていることが多いです。
専門職
専門職は、資格が必要な職種です。幼稚園教諭、保育士、保健師、看護師、栄養士、学校栄養士、司書などが挙げられます。どの職種も、仕事をするためには資格が必要になる点がほかの職種とは異なります。