小論文をうまく書くための勉強法とは?
小論文の勉強はほかの教科と違い、何をどうしたら良いのか悩むことも多くあるでしょう。評価される小論文を上手に書けるようになるための勉強のポイントは、主に4つあります。問題を解く・覚えるといった通常の勉強法とは異なりますが、時間をかけて少しずつ取り組んでいけばそのコツをつかめるはずです。
良い例文をたくさん読む
小論文には模範的な良い例文があります。自分の受験する大学で課された過去のテーマなどを基に、優れた例文や評論文をたくさん読むことは非常に有効な勉強法です。良い例文を読むことで得られる効果は、以下の2点があります。
- 語彙が増える
- 句読点の位置や構成を参考にできる
時間があれば、実際に写し書きをしてみるのもおすすめです。ただ読んでいるよりも、実際に書くことで漢字を確認できたり、論文に慣れる効果もあります。
小論文の型を覚える
小論文にはある程度決まった「型」というものがあります。小学校の作文の授業でも「はじめ・なか・おわり」という構成を基に作文を書こうという指導が行われていますが、小論文も例外ではありません。小論文では序論・本論・結論という3つの型が一番オーソドックスです。
序論 |
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本論 |
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結論 |
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参考
小論文の書き方~具体的なテーマ別の例文から書き出し・要約・添削方法を学ぼう~|マイナビ進学
時事問題に興味を持つ
小論文を書く経験が増えてきたら、時事問題に興味を持ち、新聞を読む習慣を付けましょう。新聞はその客観性や語彙の豊富さ、正しい日本語の使い方において最も手本となる良い例文であるといえます。また、受験の小論文のテーマでは、時事問題に関する課題が多く出されます。なんのことだか全く分からないというのでは、小論文を書くことさえできません。
国際問題や政治関係など馴染みのない難しい分野もありますが、語句の意味などは分かっていることが基本です。急に行ってもなかなか知識として定着しないので、日ごろから新聞を読んだり、ニュースに触れたりする機会を作るようにしましょう。
語彙力・文章力を高める
主張している内容が素晴らしくても、間違った語句を使用していたり、書けるはずの漢字が平仮名になっていたりすると非常に残念なものになってしまいます。自分の考えを的確に表すことのできる日本語を知っているのと知らないとでは、相手に伝わる情報量にも違いが出てきます。
どんな表現方法があるのか、自分の知らない語句はないかなど、時事問題への関心を高めることも含めて新聞を読みましょう。新聞記事を読むことは、語彙力・文章力を高める近道になります。優れた記事は最高のお手本なのです。着実に日本語の能力を高めることができるでしょう。
評価される小論文の書き方のコツ
小論文を書くときにはコツがあります。このコツを押さえておけば、評価される小論文を書くことができるでしょう。以下の4つのポイントはすべて当たり前のことばかりですので、よく覚えておいてください。
一貫性を持たせる
小論文でありがちなのは、1つのテーマに対してさまざまな意見を述べてしまうことです。これはNGの代表例ともいえるでしょう。
小論文を書く基本は、1つのテーマに対して1つの意見を述べることです。また主観的になっていない、根拠がしっかりとしていることが最低条件となります。作文と小論文の一番の違いはここにあります。主観的か客観的かによって、文章のカテゴリーが変わってしまうのです。客観的に一貫性をもった文章にすること……これが基本ともいうべき小論文のコツです。
主張の根拠を明らかにする
自分の主張したい点について、何を根拠にそのように考えたのかを述べるのが小論文ですが、その主張の根拠を明らかにしなくてはいけません。その根拠が個人的なものであったり、偏りがあったりするのはだめです。信頼性のある情報を根拠にし、あくまでも客観的に情報収集を行うことが重要なポイントになります。
知識は正しいものを
間違った知識に基づく主張は避けなければいけません。まず、そのテーマに対する正しい知識を持っていることが必要になります。語句の意味を確認する、分からなければ調べてみるなどの工程が重要です。信頼に足る情報源を使うことが大切になるので、インターネットの情報などを安易に信用するのは危険です。新聞やニュースなどの情報源を活用するように心がけましょう。
文字数を守る
決められた文字数を守るのは基本中の基本です。大幅に文字数が足りない、オーバーしているといったものは減点の対象になってしまうからです。
国公立大学で800~1,500字以内、私立大学で800~1,200字以内、短期大学で600~800字以内、専門学校で400字以内を目安に考えてください。指定されている文字数から、マイナス40文字以内で書き上げるのが基本です。
(引用元:小論文の書き方~具体的なテーマ別の例文から書き出し・要約・添削方法を学ぼう~|マイナビ進学)
各受験先で指定された文字数はきちんと守るような構成にし、配分を考えるようすることも重要なポイントです。
まとめ
小論文に関しては一朝一夕でできるようになる……ということはありません。暗記系とも異なりますし、問題を解くといった勉強法でもありません。生まれたときから慣れ親しんでいる日本語に向き合い、正しい知識と自分なりの考えを持つ機会を作らなくてはいけません。
苦手意識のある人が多い小論文ですが、コツをつかむことができれば評価される文章を書くことができるでしょう。日ごろからのちょっとした心がけで、苦手意識が変わる可能性もたくさんあります。
参考
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