看護系への転職・就職。これだけ押さえておけば大丈夫、小論文の基本。 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)


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結婚、出産を経て、家庭を持ってから転職活動をし、新たなチャレンジをしようと考えている人は多いことでしょう。

その中でも看護系への転職・就職活動の際に待ち受けているのが小論文です。急にたくさんの文章を書くのは難しいもの。どのように対策すればいいのでしょうか。

看護師の就職試験とは

試験では筆記試験と面接が行われることがほとんどのようです。それに加え、小論文が導入される場合があります。特に県立病院や市立病院、大学病院といった公務員系の病院での試験で、小論文が実施されることが多いようです。小論文は受験者の論理性が試されますから、病院側も重要視しているようです。

苦手な人が多い?小論文の基本

どんなことを書いたらいいか、どういった順序で書き進めていけば良いか分からず、小論文を苦手にしている人は多いようです。どのようなことに気をつけて書けば良いのでしょうか。

そもそも小論文とは

そもそも小論文とはどのような文章なのでしょうか。「小論文」は「作文」とは違います。作文は小学校で書いていたように、実体験や感想などをさまざまな表現技法を用いて書いたり、表現豊かに感情を伝えるために書いていくものです。一方小論文はテーマに対して、明確な問いを立てて、なぜそうなるのか論じるものです。論理性を持って自分の考えをまとめているか、説得力がある内容になっているかが大切です。また自分自身の考えを述べる中で、自己PR文にならないようにしなくてはなりません。

文字数に注意

多くの試験で、800字程度の文字数、60分の制限時間を設けて出題されることが多いようです。文字数はオーバーし過ぎてはいけませんが、少なくてもよくありません。特に文字数が少ないの場合は減点の対象になることもあるようです。設定された文字数のうち、最低でも8割は書くようにしましょう。少なくとも9割程度書けていれば内容も充実し、印象の良い小論文になるでしょう。内訳としては、序論・結論に1~2割、本論に6~8割程度を割いて書いていくことをおすすめします。

小論文の構成

小論文の基本的な流れは「序論→本論→結論」の3段形式で進めていきます。文脈がうまく組み立てられた流れの良い小論文は、読む相手に好印象を与えられます。

まず「序論」。テーマに対しての問題提起をし一番伝えたいことを書きます。「本論」は小論文でとても大切なところです。自分で立てた序論を補うように、説得力のある内容にしていきます。実体験や経験、考察、著名人の引用などを用いて論理的に書いていきましょう。

最後に「結論」です。結論で新しいことを書く必要はありません。再び序論、本論で述べたことを整理して伝える部分です。

小論文で見られているところ

試験の小論文では、どのようなところが評価されるのでしょうか。

内容について

評価されるのは、以下のような内容です。

・内容がテーマに沿っているか
小論文では、設定された課題を理解して、自分の意見を論理的に説明しなくてはなりません。まずはどのようなことを問われているのか、しっかり見極めましょう。出題された課題やテーマを正しく理解しないと、内容が自分の主張ばかりがメインに変わってしまい、話が脱線したり論点がずれてしまいます。

・具体性があり読み手を納得させられるか
自分の出した結論に対して、なぜそう考えるのか論じなくてはなりません。具体的な実体験や実例、データを使って結論を出しましょう。その中であえて正反対の意見を出して、自分の主張を引き立たせることも一つのテクニックです。自分の主張だけでなく、常に読み手側の立場になって客観的に書かなくてはなりません。さまざまな角度から結論を導き出し、論理的かつ客観的に書いていくことが大切です。

・文章の構成は崩れていないか
序論・本論・結論の構成の流れを守り簡潔に書くことで、読みやすく印象の良い小論文になります。話が脱線したり、分かりにくく明瞭でなかったりすると評価が下がってしまいます。

文末の表現や誤字脱字

小論文で使う言葉遣いや言い回しは、読み手への印象に大きく影響します。まず送り仮名や敬語などは、正しい言葉遣いで書いていきます。詳細が分からない熟語や慣用句についても、使用を控えましょう。誤用があると減点の対象になってしまいます。文末も「です・ます」や「だ・である」を用い、語尾を統一していきましょう。使う文末の表現によって、読み手への与える印象が変わります。また一つの文章が長く続きすぎると読みにくくなります。50字程度で収めるようにしましょう。

基本的な原稿用紙の使い方を確認しておきましょう。改行する場合は一文字空ける、縦書きの場合は漢数字を使うなど、原稿用紙の使い方のルールを守り正しく書きます。そのほか誤字脱字は簡単に防げるミスです。文章も読みにくくなるので注意します。最後にきちんと読み返し、なるべく間違いを減らしましょう。