京都市立芸術大学・音楽家の卒業生
続いて、音楽部を経て音楽家として活躍している著名人を3名ご紹介します。
佐渡裕さん
ヨーロッパの一流オーケストラを指揮している佐渡裕さんは、京都市立芸術大学音楽部管・打楽専修を修了しています。
大学在学中から指揮者として活動。その後、音楽祭で出会った小澤征爾さん、レナード・バーンスタインさんに師事しました。ウィーンに渡ってからは、バーンスタインさんのアシスタントを務めながら実力を付けていき、1989年にブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し、プロとしての活動を開始しました。
その後、数多くの交響楽団で指揮しています。現在では、パリ管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団などヨーロッパの一流オーケストラの指揮を務めました。また、オペラ公演でも実績を重ねており、近年では2015年の「フィガロの結婚」があります。
三木香代さん
国立音楽大学の教授として活躍している三木香代さんは、京都市立芸術大学音楽部音楽学科ピアノ専修を修了しています。
大学入学前から全日本学生音楽コンクールのピアノ部門で西日本第1位を取るなど、繊細な演奏が持ち味。高く評価されているピアニストです。大学卒業後は、ショパン国際ピアノコンクールやエリザベート王妃国際ピアノコンクールでも賞を獲得しています。
ピアニストとして、リサイタルを開くかたわら、CD録音やオーケストラとの協演など、幅広い分野で活躍しています。
小倉幸子さん
シカゴ交響楽団のヴィオラ奏者として活躍している小倉幸子さんは、京都市立芸術大学音楽部を卒業しています。
幼少期からヴァイオリンのレッスンを受けて、音楽大学に入学。卒業後は、フリーのヴァイオリニスト期間を経て、神戸市室内合奏団に入団しました。1年半の在籍を経て、ヴィオラ一本で活動することを決意します。
退団後はシカゴに留学。シカゴでオーディションを受けて、シカゴ交響楽団のヴィオラ担当として活躍しています。