浪人生が大学受験に必要な「調査書」を入手する3つの方法 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)


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高校生が大学受験する際に必要な書類の一つに「調査書」というものがあります。現役の受験生であれば、調査書は学校が準備してくれますが、浪人している受験生の場合はどのように準備すればいいのでしょうか。この記事では、浪人生が大学受験する際に「調査書」を入手する3つの方法と気をつけたいポイントを解説します。

「調査書」とは何か

大学受験入試で出願する際に必要となる「調査書」とは、どのような書類なのでしょうか。

成績・健康状況・生活や行動の状況が記載された書類

「調査書」は、出身高校や在学中の高校で発行される書類です。書類には、その生徒の学業成績、健康状態、普段の学校生活の様子などが記載されています。大学を受験する際には、志願先の大学へ必ず提出しなければならない書類の一つです。推薦入試では調査書の内容が重視されることもあり、一般入試においても入試の得点がボーダーラインである場合、調査書が合否を分けることがあります。

学業成績は、高校で履修した教科・科目の学年ごとの5段階評定と修得単位数が明記されています。成績以外には出欠記録や特別活動の記録があり、学年ごとに所見を記入する欄もあります。「指導上参考となる諸事項」には学年ごとに記載する欄があり、下記のような内容を記載することになっています。

(1)学習における特徴等

(2)行動の特徴、特技等

(3)部活動、ボランティア活動等

(4)取得資格、検定等

(5)その他

参考

大学入学者選抜における高校調査書|東北大学機関リポジトリTOUR

本来は卒業見込みを判断するための資料

なぜ大学受験の際に「調査書」を提出する必要があるのでしょうか。合否の判定や判断に関わる材料としての側面も持ち合わせていますが、最も大きな理由は受験生の「単位確認」と「欠席確認」です。

高校では、取得単位や出席回数が規定数を満たしていない場合、高校を卒業することができません。現役生の大学入試の出願資格には「高校を卒業見込み」であることが含まれています。大学側は、その受験者が高校を卒業できる見込みであるかどうかを確認するために、入学試験の出願時に調査書の提出を求めているのです。

浪人生が「調査書」を入手する3つの方法

調査書は、現役生の場合なら学校が準備をしてくれるものです。しかし、浪人生の場合はどのような方法で準備をすればいいのでしょうか。

出身高校へ直接取りに行く

調査書は高校で発行してもらえる書類なので、一般的な入手方法は出身高校へ直接受け取りに行くことです。高校へ出向く前に、事前に「調査書を発行してもらいたい」という旨と、下記の6項目を伝えておくと話がスムーズに進むでしょう。

・氏名
・卒業年度
・調査書が必要な目的
・欲しい調査書の枚数(志望校1校につき、1枚必要)
・発行時期がいつになるか
・発行手数料がいくらになるか

郵送で申請して受け取る

出身高校によっては、郵送による申請で、調査書の発行手続きを行ってくれる場合もあります。郵送で申請可能なら、わざわざ高校まで出向かなくても済みます。出身高校のホームページを確認するか、もしくは直接電話をかけて、郵送での申請で調査書発行を行ってもらえるか、行ってもらえるとしたらどのような手順での申し込みになるのかを確認してみましょう。

特に発行申請をする際の申込書が用意されていない場合は、直接受け取る場合と同じように、上記6項目を伝えておくと間違いがなくスムーズに話が進むでしょう。

ネットから申請して受け取る

これも出身高校が対応しているかどうか確認が必要ですが、昨今の事情も鑑みて、インターネットでの発行申請を受け付けている高校もあるかもしれません。わざわざ高校まで出向く必要がなく、郵送する手間も省けるので便利です。

こちらも高校のホームページを確認するか、直接電話をかけて、ネットでの申し込みができるかどうか確認してみましょう。

「調査書」を入手する際に気をつけたいポイント

浪人 調査書

基本的に「調査書」は出身高校にお願いをすれば発行してもらえるようです。では最後に、調査書を入手する際に気をつけておきたいポイントについて解説します。

出願の1~2ヶ月前までには申請しておく

調査書は、発行の申し込みを高校にしたその日に発行してもらえるとは限りません。また同時期に、ほかの浪人生も同じように高校へ調査書の発行を申し込むため、高校の状況によっては、申請から発行まで1ヶ月以上の時間がかかる可能性もあります。そのため、出願直前に申請をするのではなく、準備期間に余裕を持って申請することをおすすめします。

私立大学の一般入試の場合では1月ごろに出願することが多いため、12月上旬までに調査書の発行申請をしておけば出願にギリギリ間に合います。また、国公立大学の2次試験は2月出願なので、1月中に発行申請しても大丈夫です。

しかし、滑り止めで私立大学を受験する予定がある場合、国公立大学への出願分の調査書も、私立大学の出願時期に合わせて12月上旬のうちにまとめて発行申請しておいたほうがいいでしょう。

大学入試センター試験は卒業証明書が必要

浪人生の中には大学入試センター試験を利用して大学受験する人も多くいると思います。実は、大学入試センター試験に出願するのに調査書は必要ありません。独立行政法人大学入試センターが提示している受験案内の中で、大学入試センター試験の出願資格を確認するための資格証明書欄の記載は下記のとおりになっています。

出願資格 資格証明書
「高等学校」(特別支援学校の高等部を含む)又は中等教育学校を卒業した者 卒業証明書(原本)

*出身学校長が発行するもの

*発行年月日は問わない

調査書・成績証明書は不可

*旧姓(名)の卒業証明書を使用する場合は、「婚姻により(旧姓)から(現姓)になった」などのように、姓(名)が変わった理由を証明書の余白に記載すること

1.出願資格と証明書類|独立行政法人大学入試センターより筆者作成)

調査書は、センター試験の出願資格を証明する書類としては利用ができないため、センター試験の受験を考えている方は出身高校の卒業証明書を準備する必要があります。

また、センター試験では調査書は必要ありませんが、センター試験後にある私立大学の一般入試や国公立大学2次試験では調査書が必要となります。「センター試験では使わないから、調査書は準備しなくて大丈夫!」と安心せずに、その後の入試の出願で必要かどうかをきちんと確認した上で準備しましょう。

終わりに

「調査書」とはどのような書類か、浪人生が大学受験する際に「調査書」を入手する3つの方法と気をつけたいポイントを解説しました。調査書は浪人生であっても、大学受験をする際には必ずと言っていいほど必要となる書類です。受験勉強をすることも大切ですが、出願に必要な書類は、時間を作って早めに準備しておきましょう。

参考

浪人生の調査書はどうするの?いつ取り寄せればいい?もらい方(依頼文)は?|あなたの生活に必ず役立つ!思わず【いいね!】したくなる話

浪人生が調査書を高校からもらうには、直接高校に行かなければいけないのでしょうか?|進路ナビ

大学入試センター試験 出願に向けての注意事項|大学受験パスナビ

調査書|大学受験パスナビ

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