武蔵野美術大学の著名な卒業生12名を紹介!大学の歴史も - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

文化人

内館牧子さん

脚本家。1970年に武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科を卒業。卒業後、三菱重工業へ入社しました。1987年に脚本家としてデビュー。NHK連続テレビ小説「ひらり」、「私の青空」、大河ドラマ「毛利元就」などを手掛けています。格闘技、相撲好きが高じて2000年に女性初の大相撲・日本相撲協会の横綱審議委員に就任。2003年に東北大学大学院文学研究科修士課程の社会人特別選抜に合格。人間科学を専攻して、相撲を神事の切り口から研究しました。2006年には秋田経済法科大学(現在のノースアジア大学)客員教授、2007年より武蔵野美術大学映像学科客員教授としてシナリオ製作の授業も担当しました。

種田陽平さん

プロダクションデザイナー、アートディレクター。武蔵野美術大学油絵学科卒業。榎戸耕史監督の「・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・」の美術役を務め、デビューを飾っています。映画「スワロウテイル」で第20回日本アカデミー賞・優秀美術賞、「不夜城」で第18回香港電影金像奨・最優秀美術監督賞、第22回日本アカデミー賞・優秀美術賞を受賞しました。さらに、「THE 有頂天ホテル」「フラガール」では第61回毎日映画コンクールの美術賞、第30回日本アカデミー賞・優秀美術賞を受賞。2011年に公開した三谷幸喜監督の「ステキな金縛り」、台湾映画の「セデック・バレ」も大ヒット。この年の秋に紫綬褒章を受章しました。ほかにも多数の受賞歴を持っています。

いしかわこうじさん

絵本作家。県立千葉高等学校から武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科に進学。大学ではイラストレーションやデザイン、写真などを学びました。在学中に講談社童画グランプリ大賞を受賞したことをきっかけに、イラストレーターとして活動を開始します。2010年に「たまごのえほん」で造本装幀コンクール日本書籍出版協会理事長賞、2014年に「おめんです」(偕成社)で第一回積文館グループ絵本大賞を受賞。「どうぶついろいろかくれんぼ」(ポプラ社)かたぬきえほんシリーズは、230万部を超えるロングセラーとなりました。

奥山清行さん

カーデザイナー。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科を卒業した後アメリカで、アートセンター・カレッジ・オブ・デザインを卒業しました。1998年にピニンファリーナに入社して、チーフデザイナーに就任。2006年には、トリノ・ロサンゼルス・東京・山形の各地に個人事務所を開設しました。2013年、ヤンマーホールディングスの社長に就任。2016年には、自身の手掛けた「ヤンマートラクター YT3シリーズ」がグッドデザイン賞の金賞を受賞。自動車、鉄道車両、家具など幅広いデザインを手掛けています。

内藤礼さん

彫刻家。広島市出身で、1985年に武蔵野美術大学を卒業しました。1986年に、東京都のパルコ・スペース5で初個展となる「Apocalypse Palace」を開催。1995年に、国立国際美術館で個展を開催しました。1997年、ヴェネツィアのビエンナーレに「地上にひとつの場所」を出品するなど、高い知名度を誇っています。

山口啓介さん

美術家。大学では油絵を描いていたものの、銅版画を授業で経験したことをきっかけに銅版画の製作を手掛けるようになりました。1989年から2年間、大型の銅版画制作に取り組み、1990年にヒルサイドギャラリーで初個展を開催しました。1995年、大阪トリエンナーレ1994の関西ドイツ文化センター・デュッセルドルフ市特別賞を受賞。これをきっかけにドイツへ渡ります。ドイツのデュッセルドルフ市で作品「原子力発電所」「象の檻」などを完成させ、1997年に帰国。それからは、カセットプラントによるワークショップを始めました。2013年には、瀬戸内国際芸術祭2013で、男木島の「歩く方舟」を手掛けました。