北海道大学の著名な卒業生8人の職業や経歴を徹底紹介! - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

村中璃子さん

京都大学医学研究科の非常勤講師として、執筆活動や講演活動に取り組んでいる医者でジャーナリストの村中璃子さんは、北海道大学医学部を卒業しています。

医師免許取得後は、世界保健機構(WHO)の新興・再興感染症チームの勤務を経てフリージャーナリストとして活動。HPVワクチンが子宮頸がんの副作用を起こしているという誤った情報を指摘した功績が認められ、2017年には、日本人として初めてジョン・マドックス賞を受賞しました。

著書に『10万個の子宮―あの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか』(平凡社)があります。また、ジョン・マドックス賞の受賞スピーチは無料で公開されています。

参考

10万個の子宮|村中璃子|note

鈴木章さん

北海道大学の名誉教授で、ノーベル化学賞を受賞した鈴木章さんは、北海道大学理学部を卒業しています。

大学卒業後は、博士課程を修了し、北海道大学の助教授、教授を歴任。ノーベル賞受賞は2010年ですが、その授賞理由となる「有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング」の発見は1979年に「鈴木・宮浦カップリング」として発表されました。

また、鈴木章さんは、この技術の特許を取得しておらず、そのおかげでこの技術を活用した多くの製品や材料が生み出されたと言われています。

島ひとみさん

フリーアナウンサーとして北海道のみならず全国ネットで活躍している島ひとみさんは、北海道大学文学部を卒業しています。

大学卒業後は、NHK旭川放送局、NHK札幌放送局で活躍。その後、フリーになり上京してTBSニュースバードのキャスターとして出演。その後もNHKのBSで「BSニュース」キャスター、NHK第1の「きょうのニュース」を担当しました。2017年に第一子を出産しています。

新渡戸稲造さん

現在の五千円札の肖像にもなっている新渡戸稲造さんは、札幌農学校(現在の北海道大学)の2期生として入学し、卒業しています。

大学卒業後は、北海道庁に採用されます。そして、設立されたばかりの帝国大学(現在の東京大学)に入学しますが、退学しアメリカに留学。その後も、ドイツへ留学し、ボン大学やハレ大学で聴講生として学び、農業経済学の博士号を取得しました。

1900年には、『Bushido』(The Leeds and Biddle Company)を出版。この本は、ベルギーを訪問している際に、ある教授から日本人は宗教がないのにどうやって道徳を教えているのか? と質問を受けたことが執筆のきっかけになっています。この本は、多くの国の言葉で翻訳され、アメリカ大統領のセオドア・ルーズベルトも感銘を受け、家族や親しい友人に本を配ったと言われています。

1920年には、国際連盟事務次官に。晩年は、教育者として精力的に活動し、特に女性の社会的地位向上のために尽力しました。