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英検準1級の1次試験に合格したら、次は2次試験の面接です。1次試験の対策に頭がいっぱいで、気がついたら面接の準備ができていなかった、という人もいるのではないでしょうか。当記事では、英検準1級の面接の流れや対策方法、合格するためのコツなどをまとめて紹介します。
もくじ
英検準1級の面接試験とは
英検の1次試験の合否は、インターネットで確認できます。合格していれば約3週間後に2次試験となります。それでは英検準1級の面接試験について詳しく見ていきましょう。
面接の概要
英検準1級の面接では、社会性の高い分野の話題について問われます。過去には、在宅勤務、レストランでの喫煙、チャイルドシート、キャッチセールス、住民運動などがテーマとなりました。面接時間は約8分。面接委員1人につき受験者1人の個人面接となっており、スピーキングの技能が審査されます。面接の詳しい測定技能や形式は以下の通りです。
形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 |
自由会話 | 面接委員と簡単な日常会話を行う。 | ー |
ナレーション | 渡されたカード上の4コマのイラストを見ながら展開を説明する。(2分間) | 1 |
受験者の意見を問う質問 | イラストに関連した質問に回答する。 | 1 |
受験者の意見を問う質問 | カードのトピックに関連した内容の質問に回答する。 | 2 |
受験者の意見を問う質問 | カードのトピックに少し関連した社会性のある内容の質問に回答する。 | 3 |
(準1級の試験内容|公益財団法人日本英語検定協会 より筆者作成)
面接の流れ
英検の2次試験の面接は、全て英語で行います。2次試験の面接の流れを見ていきましょう。
- 入室
係員の指示に従い面接が行われる部屋に入ります。 - 「面接カード」を渡す
面接委員に「面接カード」を渡します。 - 着席
面接委員の指示に従い着席します。 - 氏名・級の確認と簡単な質問
面接委員が、氏名や受験する級などの簡単な質問をします。 - 「問題カード」を受け取る
指示文と4コマのイラストが印刷された「問題カード」を渡されます。 - ナレーションの考慮時間(1分間)
面接委員の指示に従い「問題カード」の指示文を黙読し、ナレーションの内容を考えます。 - ナレーション(2分間)
問題カードの4コマイラストについてのナレーションを始めます。ナレーションの言い出しは、「問題カード」に記載されています。 - 質疑応答(No.1)
イラストに関連した質問をされるので、「問題カード」を見て答えます。 - 「問題カード」を裏返す
- 質疑応答(No.2〜4)
- 「問題カード」を面接委員に返す
- 退室
参考
面接で合格するコツ
英検準1級の面接に合格するための対策はどのようにすればいいのでしょうか。ここでは、面接のコツを紹介します。
入室したら意欲を持って話す
英検準1級の面接の評価対象の一つとして、「アティチュード(態度・姿勢)」があります。これは、受験者の発声の明瞭さ、反応の自然さ、積極性などが採点のポイントです。ですから、入室後は大きな声でハキハキと受け答えし、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢を見せましょう。質問の回答の正誤だけでなく、室内での態度すべてが評価されるということを常に念頭に置いてください。また、黙ってしまうことは厳禁です。ミスを恐れて沈黙したりあいまいな受け答えをしたりせず、知っている単語や表現を使って明快に話すことにより、アティチュードの評価はプラスになります。
ナレーションでは要点を掴む
ナレーションの考慮時間にまずは「問題カード」の指示文からストーリーに登場する人物と話題を読み取ります。次にイラストを見ながらストーリーの流れを理解し要点を把握しましょう。1コマ当たり2〜3文程度の英文を用いましょう。「いつ」「誰が」「何をした」で1文と、「誰が」「何と言った」または「誰が」「どのように感じた」で1〜2文を作ると簡潔に分かりやすく要約できます。
表現の言い換えを活用する
自分の意見を英語で述べるのは思った以上に難しいものです。自分が伝えたい内容に関する語彙や表現が出てこず、面接委員からの質問に答えられなかったということもあるようです。専門用語など、分からない語彙や表現がある場合は、平易な単語や文法に言い換えてでも会話を続けるようにしましょう。例えば、”distinguish(識別する、見極める)”が思い浮かばない場合は、意味が似ている”tell apart”や”tell from”などに言い換えて伝えたいことを述べるといいでしょう。難しければ言いたいことにあまりこだわらず、簡単な表現への言い換えをぜひ活用してみましょう。
試験前に声に出して練習する
英検準1級の面接は、実際に声を出して練習するのが効果的です。自分の意見をまとめたりナレーションを練習したり、頭の中でイメージトレーニングするだけで十分のような気がしますが、いざ本番で英語を口にしようというときに思ったように言葉が出てこないという恐れがあります。何度も声に出して練習し、できれば英語の先生やネイティブの人に聞いてもらったり、自分の声を録音して後でチェックしたりするとさらにいいでしょう。